キャリアコンサルタントを目指している方へようこそ!

このWebは私がキャリアコンサルタントなって、今歩いている道を皆様と共有し理解を深め合うことを目的とし、それをノウハウ集にまとめました。
私はこの春に1級キャリアコンサルティング技能士になることができました。長い間、皆様と関わることができたお陰だと感謝を申し上げます。引き続き宜しくお願い致します。塾長 木原厚二 R5.4.1

ブログ

第47回CDA2次試験を終えて

2015年08月23日 18:23

自分との戦いが終わり、これでよかったのか、決して満足できる結果ではない方が多いと思います。
今はひたすら心を休めて頂きたいと思います。

数日後、忘れない内にプロフィールを記録し、逐語録に落とすのも良いでしょう。
そして、よかったところ悪かったところを思いだし、出来映えを冷静に採点するのも良いでしょう。
暑い夏をロープレに励み試験に臨み無事終えられ「意味のある時間」だったと思います。

お世話になった家族サービス等、我慢してきた映画鑑賞、音楽鑑賞、好きな小説を読んで、しばしの安息の日々を過されるよう願っています。

そして、合格発表の9月14日が来るまでこれからのことも少し考えてみてください。
ほんとうにお疲れ様でした。

これからもお役に立てるようブログを書き続けて行きたいと思っています。
吉報をお待ちしています。
では!

第47回CDA2次試験迫る「試験に挑む態度」

2015年08月20日 07:20

泣いても笑っていよいよ明後日、明明後日が試験ですね。

暑い夏を仲間とロープレに励まれ、いよいよその成果を試す時が来ました。

最後に伝えるとしたら何なのか考えました。

やはり「試験に挑む態度」が大切ではないでしょうか。

講師の先生からああ言われた。
CDAの先輩からこう言われた。
仲間のCDAからこうも言われた。

しかし、ここまでくれば
「自分を信じ」「堂々と試験に臨まれ」「意味のある結果」
であることを祈念しています。

頑張ってください、応援しています。

CDA2次試験「CDAが大切にしたいこと」

2015年08月16日 08:38

第47回CDA2次試験も一週間を切りましたね。
今日は理論やテクニック、そして指導してもらった事の前に「CDAが大切にしたいこと」です。

それは「自分の心にすなおに従う」ことです。
幼い子供が「なぜ?」「どうして?」としつこく聴いてきますね。
アドバイスも示唆も指導も理論もテクニックもありませんね。

例えば

CDA:上間さん、今日はどういったご相談でいらっしゃいましたか?
CL:はい、入社して1年半経つのですが、自分は営業職に向いていないと感じています。

「営業職に向いていないと思うのは何があったのだろうか?」
「何がこの人に営業職に向いていないと感じさせているのだろうか?」
「営業職に向いていないと思うこの人はどういう人なのだろう?」

CDA:大城さん、今日はどういったご相談でいらっしゃったのでしょうか?
CL:はい、先日上司から係長昇進の話があり、ついては東京本社へ少なくとも3年転勤してくれないかと。それで妻に話すと「昇進しないでいいから沖縄にいて欲しい、どうしても行きたいのなら単身で行ってちょうだい」というんですよ。私としてはキャリアアップのチャンスで家族3人で東京へ転勤したいと思っていたので困っています

「転勤したいが奥さんが反対されているこの人に何があったのだろうか?」
「転勤したいが奥さんが反対されてどう思っているのだろうか?」
「転勤したいが奥さんが反対されているこの人はどういう人なのだろう?」

CDA:桐原さん、今日はどういったご相談でいらっしゃいましたか?
CL1:はい、あのースーパーに勤めてるんですね、いわゆる大手のスーパーで誰でもわかるスーパーなんです。それで、そこで高校を卒業して22年間勤めてます、でー今は店長やってるわけですね
最近、コンピュータによる商品管理がはいってきていましてね・・・・なかなか馴染めないですね

「馴染めないと思うのは何があったのだろうか?」
「何がこの人に馴染めないと感じさせているのだろうか?」
「馴染めないと思うこの人はどういう人なのだろう?」

CDA:中川様、今日はどんなご相談で見えられましたか?
CL)はい、会社で内示を頂いて・・・それで不安が募ってきて・・・・

「内示をもらって不安に思うのは何があったのだろうか?」
「何がこの人に内示をもらって不安と感じさせているのだろうか?」
「内示をもらって不安に思うこの人はどういう人なのだろう?」

CDA:香川さん、今日はどんな相談で見えられたのでしょうか?
CL:はい、あのー仕事をーあのースーパーでお総菜を作っているパートを3年くらいやっているんですけど、ちょっと、もーなかなか365日毎日働いている感じでやめたいなぁーと思っているんですけど・・・・

「辞めたいと思うのは何があったのだろうか?」
「何がこの人に辞めたいと感じさせているのだろうか?」
「辞めたいと思うこの人はどういう人なのだろう?」

「自分の心にすなおに従い」丁寧に丁寧にCLの心に語りか掛けながらCLと一緒に進むことを大切に臨んで頂きたいと思っています。

応援しています。では!

CDA2次試験「自己探索の支援の意味」

2015年08月14日 19:37

盆になると何故か秋を感じますね・・・・
それどころではありませんね、CDA2次試験まで残り一週間頑張りましょう!

さて、今日は「自己探索の支援の意味」を考えてみます。
Q&A形式で事例はありません。

Q1:自己探索の支援とは何んですか?

A1:CLに自問自答を促すことです

Q2:自己探索の支援はどんなとき使うのですか?

A2:CLに感情や考え、価値観等が現れたときです

Q3:CLに自問自答を促したらCLはどうなるのですか?

A3:CLの抱えている問題をCL自身がより深く考えることができ、意味の出現に繋がります

Q4:では自己探索の支援はなぜ必要なのですか?

A4:CLの自問自答から一段深い意味に気づき、自己一致や共感的理解を深めるためです

Q5:ではそもそも自己探索の支援の意図は何なのですか?

A5:CL自身が自己概念に気づくことが意図であり、CDAはそれを理解することで、CLの主訴・問題の把握に繋がります

Q6:経験代謝との関係はどうなのですか?

A6:経験代謝とはCLの経験の再現を促すことです。CLの語る経験の中に感情や考え、価値観と呼ばれる「自己概念の影」が現れた時、それを捉え自己探索の支援します。この関係を指します。

いかがですか?
ちょっと禅問答のようで次回は具体例を示し考えてみます。
では!
(つづきはこちら)

CDA2次試験「ロールプレイが堂々巡りになったら」

2015年08月09日 09:45

今日も暑くなりそうですね。

さて、今日は中盤や後半に「ロールプレイが堂々巡りになったら」について考えてみます。

どんな時かは省き結論だけを書きます。

・「要約」は効果的です。

CDAのテクニックの問題だけでなく、CLにとっては混乱した思いが整理されるからです
また終盤であれば「主訴・問題の確認」も効果的です。

「なるほど、ほんとうに今の仕事が家族に負担を掛けている思いがあるんですね。一方どんどん仕事が増えてその分断れない思いもあるんですね。」

・「経験代謝(経験の再現を促す)」も効果的です。

「上司から転勤の内示を言い渡たされた時どんなお気持ちだったですか?」
「上司からプロジェクトリーダーを任命されたときどう思われましたか?」

・「自己探索の支援」も効果的です。
感情、考え、価値観を捉え自問自答を促す
「どうしようもないと言われましたが、どういう意味ですか?」
「営業に向いていないと思われるのはどうしてですか?」

会社、上司、同僚、部下、配偶者、家族が自分をどう見ているのかどう評価しているのか自問自答を促す
「なぜ上司からプロジェクトリーダーを任命されたと思われますか?」
「転勤に奥様が反対で、『行くなら単身で言って欲しい』と言われるのはどうしてだと思われますか?」

・言い尽くされた感がある場合、来談目的に添って「他に何があるのか」聴くのもよいでしょう。

「他に不安に思っていらっしゃることはありますか?」
「他に困られていることはありますか?」
「他に向いてないと思われることはありますか?」

しかし、唐突に使っても逆効果だったり、CDA主導と見られかねません。
あくまでも、CL(来談目的)に寄り添った「次の展開への足がかり」が前提です。

取り急ぎまとめてみました。

暑さに負けずロープレに励んでください。では!
(つづきはこちら)

CDA2次試験「あなたの持ち味は何ですか?」

2015年08月08日 08:27

第47回CDA2次試験が残り2週間になりました。
ロープレは順調ですか?

今日のテーマは「あなたの持ち味は何ですか?」です。

ロープレをはじめられ「自分の持ち味」が分ってきますね。
すでに受験された方は「講評」に書かれていませんか?
「クライエントに寄り添う姿勢がよい」
「ロールプレイでは人柄のよさがにじみでていた」
「リラックスした姿勢がよい」など

「自分の持ち味ってなんだろう?」
もし気がつかれていないときは回りの方に聴かれるのもよいでしょう?

例えばCL役はどう感じているのか?
「母のようなやさしい姿勢で聴いていただけた」
「父のように真剣な姿勢で聴いていただけた」
「姉のように厳しさと優しい態度で聴いていただけた」
「やさしい眼差し」「心地よい口調」「大きく頷かれる」
などなど、それが持ち味です。
養成講座やロープレで身に付けたものではなく、
長い時間をかけて培った「個性」と言ってよいでしょう。

「ロジャーズの態度」を持って「技法(マイクロ/経験代謝)」を駆使し「自分の持ち味」を生かてください。

さあ、今日も暑いですが元気にロープレしましょう!
(つづきはこちら)

CDA2次試験「ロールプレイに答えはあるのか?」

2015年08月05日 07:02

今日も暑くなりそうですね、ところでWindows10はどうされましたか?(・・・・唐突に)

さて、今日のテーマは「CDA2次試験ロールプレイに答えはあるのか?」です。
皆さんはどう思われますか?

有料の講座等で配られる逐語録の終盤は
「私のやりたかったのは"責任を果たす"よりも"役に立ちたい"ことだったのですね」
「わたしのやりたかった仕事は"役に立ちたい"よりも"人の力を引き出す仕事"につきたいことがわかりました」
など意味の出現にたどり着く展開になっています。

私もロープレで必死に
「答えにたどり着きたい」
「本心にたどり着きたい」
「意味の出現にたどり着きたい」
思いでやっていました。

しかし、言いたいのは決して
「答えにたどり着いた」
「本心にたどり着いた」
「意味の出現にたどり着いた」
ことはない
といったほうがよいでしょう。

それはなぜか?
CDA試験はインテーク面談で時間が10分と短いことにあると思います。
キャリコン試験のロープレビデオ(YouTube)を見てCLがほんとうによく喋られ、展開も早く「こんなもんかなー」と思っていました。

しかし、CDAの試験はよりナチュラル(自然)と思って下さい。
不安な気持ちいっぱいで喋られないCLもいらっしゃいます。
質問攻めにすると「そんなこと知りません!」と感情的になられたCLもいらっしゃいます。
フンフンと非言語的傾聴に徹しているとブワーと一方的に喋られたCLもいらっしゃいます。
何を聞いても「ハー」「ハー」と返事される癖を持ったCLもいらっしゃいます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これは私が体験した2次試験の実話です。

試験とは言えCL役も感情をもった人間です。
CDAの態度・質問にCLはナチュラル(自然)に応えられているのだと思います。
だからこそ、CDAはテクニックだけでなく自然な対応を求められているのだと思います。
これが教科書通りにいかないCDA2次試験の難しさ(特徴)かも知れませんね。

ロープレの10分で「やるべき事に務める」これが答えだと思います。
やるべき事に務めるとは
1つはCLと関係構築に努める
2つは経験代謝のコンセプトを理解し務める。
3つは自己探索の支援に努める
4つは主訴・問題の把握に努める
の以上4つです。

いかがですか?では!
(つづきはこちら)

CDA2次試験で必要なスキルまとめて説明

2015年07月31日 07:16

「今日も暑いですねー」「夏は暑いのが当たり前です!」
長州の医師、大村益次郎さんはこう挨拶を返すような人だったとか・・・。それにしても暑いですねー。

さて、第47回CDA2次試験まで残り3週間、ここでCDA2次試験で必要なスキルをまとめて説明してみます。

■クライエント中心療法の3つの態度
「受容」無条件の肯定的尊重 あるがままにCLをあたたかく受け入れて、尊敬心と思いやりを持ってCLにかかわること

「共感」共感的理解 その人(CL)のされたことと、私(CDA)のしたことがよく似ていて共感できるのでなくて、その人のしたことと、私の体験とは相当違うのだが、あるいは、違うが故に、その人と同じ価値観やものの見方、考え方、感じ方を共通に感じ合おうとして、丁寧に相手に伝え返していく

「一致」自己一致 カウンセラーがCLの話に虚心(先入観を持たないで素直な心でいること)に耳を傾けながらも、同時に、自分自身の内側にも深く、やさしく、ていねいに、ふれながら、ふれながらしつつ、CLとともに進んでいく姿勢を保つことができていれば、CLのほうも安心して自分の内側にふれて、そのなかに深く入っていくことができます

■3つの傾聴
・傾聴(非言語表現)姿勢、視線、顔の表情等 →テキスト「マイクロ技法の”かかわり行動”」をご参照ください
・傾聴(言語表現)いいかえ、反映、質問等 →テキスト「マイクロ技法の”かかわり技法”」をご参照ください
・傾聴(かかわり方)共感、受容的態度、好意的関心→「クライエント中心療法の3つの態度」と考えて良いと思います。

■経験代謝のコンセプト 「CDA2次試験経験代謝の考え方について」はこちらをご参照ください
経験代謝とはCLに経験を語ってもらい、その中に写し出される自分(自己概念)と見えるように心掛ける
CDAはこのサイクルを回すことで自己概念の成長を促すことを心掛ける
自己概念とは個人の大切にしたいこと(価値観、信念、自分らしさ)、よりよく生きたいエネルギーが詰まっている
・この自己概念が明確になると
①自分が向いたい方向性が見えて気やすくなる
②実現したい未来が見えて気やすくなる
③動機が高まり主体的な行動を起こすことが可能となる

■経験代謝と自己探索の支援
・経験の再現(経験代謝を促す質問)
「どんなやりとりがあったのでしょうか?」
「どんな話し合いがあったのでしょうか?」
「どんな思いで対応されたのでしょうか?」
など《ど活用》といいます
・自己概念の影
経験の再現によって、CLの"思考"や"感情"が現れることを自己概念の影と呼びます。
・自己探索の支援(自問自答を促す)
クライエントの問題の背景にある感情、思考(自己概念の影)をCL自身が把握できるように促す(伝え返す)
「CL:整理解雇をしてきて胸にしこりのような物が残りました」
「CDA:整理解雇されてきて、しこりのような物が残ったとはどんな感じですか?」
または「CDA:整理解雇されてきて、しこりのような物が残ったとはどんな気持ちですか?」
・意味の出現
経験代謝によってCLの考え方、信念、価値観が現れること
「CL:私は人事部長として解雇通達する立場ではありますが、彼らやその家族を含め人生を奪ったような気持ちで自分が許せません」

■主訴・問題の把握
CLの発した来談目的を基に面談を進め経験代謝と自己探索によってCLの価値観・考え・拘りが見えやがて主訴と背景にあるCLの問題が掴めるよう面談に務める
「CDA:XXさんは人事部長という会社の立場で解雇してきたが、その人達の人生を奪った気持ちで自分が許せない、それがしこりとして残っていてお辛いのですね。
この先も解雇することを考えるとこれ以上耐えられない、いっそ辞めてしまいたいと思っていらっしゃるのですね」

いかがですか?

残りの時間を大切に頑張りましょう、応援しています!

(つづきはこちらへ)

CDA2次試験「気持ちを受け止めた後の言葉は」

2015年07月29日 07:41

暑中お見舞い申し上げます。
それにしても毎日暑いですねー、内省は進んでいますか?

さて、今日はロープレで気になっていることをお話しします。

CLの感情や考えが現れたら拾うようにすることはご存じですね。
例えば
「めんどうだ」「仕方がない」「やらなきゃいけない」「断れない」「申し訳ない」「要領がわるいのかなぁー」
などです。

気になるのはこんなやりとりです。

CL:仕方ないかなぁと思うんです。
CDA:XXさんは仕方ないかなぁと思われているんですね。
CL:はい、そうなんです・・・・・・・

CDAがCLの感情を拾い気持ちを受け止めたらこれで終わらないで、次に続く言葉が大切です。

なぜなら、
1つは、これでは「共感的理解」が進んだとは言えません。
2つは、感情の発せられる意味を十分受け止めたとは言えません。

ではどう続けるか?

《共感的理解》
CL:仕方ないかなぁと思うんです。
CDA:XXさんは仕方ないかなぁと思われているんですね。
それはご自分が仕事に慣れていないので上司から残業時間を減らすように言われても仕方がないと思われているのですか?

《自己探索の支援》
CL:仕方ないかなぁと思うんです。
CDA:XXさんは仕方ないかなぁと思われているんですね。
    仕方がないとはどういう意味ですか?
または
    どうして仕方がないと思われるのですか?

CLの気持ちを受け止めた後の言葉は
・共感を理解できた言葉を伝え返す
・自問自答を促す言葉(自己探索の支援)を伝え返す

それはなぜか
・CLに寄り添い関係構築を築く
・CLの自己概念を知ることにより、CL抱えている主訴・問題の理解につながる

いかがでしょうか?
では、次にCLはどう答えられるのでしょうね?

それは皆さんが実践の場で答えを出して頂きたいと思っています。

暑い夏を乗り切りましょう!では!

(つづきはこちら)

CDA2次試験「ロールプレイの質問の中身」

2015年07月25日 07:48

第47回CDA2次試験の日が1ヶ月を切りましたね。
ロープレは順調に進んでいますか?

今日は前回の続きで「質問の中身を分析」したいと思います。

①今日はどんなご相談で見えられたのですか?(最初の質問)
②もう少し詳しく教えて頂けますか?(次の開かれた質問)
③営業職に就き上司が厳しくとは、どんな思いで対応されていたのでしょうか?(経験の再現)
④今はどんな職に就いていらっしゃるのですか?(仕事の状況確認)
⑤毎日どんなことをされているのでしょうか?(経験の再現)
⑥今の職に9年務められやりがいを感じていらっしゃるのですか?(自己探索の支援)
⑦営業職を5年務められ人材コーディネーターを9年務められ違いは何だと思われますか?(自己探索の支援)
⑧意味がぜんぜん違うとはどういう感じですか?(自己探索の支援)
⑨営業職に戻ることで他に不安を感じていらっしゃることはありますか?(主訴の確認)

「CDA2次試験ロールプレイにおける経験代謝」のつづきの例になりますが、
10分間で質問しているところを拾い出してみるとこれだけでした。

「ええーっ、これだけ!」と驚かれるでしょう。
質問の種類は①②を除くと
・「仕事の状況確認」が1回
・「経験の再現」が2回
・「自己探索の支援」が3回
・「主訴の確認」が1回

こんなものなんです。
質問はこれだけですが「伝え返し」による確認の方が遙かに多く、「伝え返し」があるからこそ「質問」が生きてくる事を忘れないでください。

例えば、

 精一杯頑張られたが何もわからないまま部署を変わられた感じですか?(はい)
 それで営業職に戻られることに抵抗を感じていらっしゃるのですね(はい・・・・・・・・・・・・沈黙)

④今はどんな職に就いていらっしゃるのですか?

 人材コーディネーターを9年務められている?(はい)
⑤毎日どんなことをされているのでしょうか?

 毎日、来談者と相談しその人に合う仕事をマッチングし紹介されているのですね。(はい)
⑥今の職に9年務められやりがいを感じていらっしゃるのですか?

いかがですか?
(つづきはこちら)

CDA2次試験「ロールプレイで次の質問に悩む」

2015年07月23日 07:50

今朝も雨です。

私のブログへこんなつぶやき(質問)が寄せられました。
「どうも、次に何を聴こうかとしてしまうので悩みます。」

私自身も常にこれに悩まされたことを思いだしました。

はじめ「今日はどんな相談で見えられたのでしょうか?」
次は「もう少し詳しく教えて頂けますか?」
そしてCLの話に集中しながら『次は何を話せばよいのか?』
と心の中で漂いながら聴いていたことを思い出しました。

これではCLに集中しているようで集中できていなかったと思います。

言語的追跡ができない、CLに寄り添えない、CDA主導になるなどどうすればよいのか悩んでいたところ、
仲間がCDAの代表ロープレの「伝え返し」の録音データを送ってくれました。
私もその場にいたのですが当時は何がなにやら理解できませんでした。

改めて聴いても「何これ?」「こんなんでいいの?」と
やがて、CLの言った言葉を「伝え返し」をしながらCLの思いにぴったりと寄り添っていることに気がつきました。

言いたいのは「次に何を話そうか?」なんて考える必要がないのです
CLの言葉を「伝え返す」ことによって「自然に次の言葉が湧いてくる」のです

「CLの言葉に集中し専念することで次の質問などよけいな事を考える必要がないので楽だ」

これまで何度もブログで述べていますあの「伝え返し」です。
再度、「伝え返しの出会い」を読んでいただきたいと思います。

次回も「次の質問」について考えてみます。

では!
(つづきはこちらへ)

CDA2次試験ロールプレイにおける経験代謝

2015年07月22日 07:59

今朝も雨です、梅雨明けにもかかわらず・・・

さて、ロールプレイにおける経験代謝はとても単純です。

「その時どうようなやりとりがあったのでしょうか?」
「その時どんな話し合いがあったのでしょうか?」
「どんな思いで対応されたのでしょうか?」

これが「経験の再現」を促す言葉です。
とてもシンプルでしょ。

私は実際の試験ではこんなやりとりをしました。

CDA)中本様、今日はどんなご相談で見えられたのですか?

CL1)はい、会社で内示を頂いて・・・(はい)それで不安が募ってきて・・・・(はい)

CDA1)会社で内示を頂いて不安に思っていらっしゃる?もう少し詳しく教えて頂けますか?

CL2)はい、営業職の内示がありとても不安に思っています。・・・(はい)
入社時は営業職に就いていましたが、上司が厳しく5年務め今の職に移りました。・・・(はい)
そんなことがあり、「なぜ私が?」と思っています・・・・・・。

CDA2)入社時に営業職を5年就いていらっしゃったのですね。(はい)
そこで上司の方が厳しく今の職に移られ、「なぜ私がまたその職に戻る?」そのことに不安に思っていらっしゃる(はい・・・・・・・・)
営業職に就き上司が厳しくとは、どんな思いで対応されていたのでしょうか?

と「経験の再現」を促しましたが、返ってきた言葉は

CL3)・・・毎日、上司について行くことだけで精一杯で叱られてばかり、何もわからずやってきた感じです。(えー)そのうち今の部署へ配属されました。

この展開では「意味の出現」はありませんね。
実際のロールプレイではそんなに簡単に経験代謝は回らないと思ってください。

試験の判定ポイントは「経験代謝のコンセプトを理解しており、経験代謝を試み、努力したか」が問われるのだと思っています。

次へ進めます。

ここで自己探索の支援を覚えていますか?
「CLの問題の背景にある感情、考え、価値観などをCL自身が把握できるように促す」

そこでCDAはさらに「ついていくことだけで精一杯とはどんな感じだったですか?」と言うべきだったかも知れません。

しかし、実際は

CDA3)精一杯頑張られたが何もわからないまま部署を変わられた感じですか?(はい)
   それで営業職に戻られることに抵抗を感じていらっしゃるのですね(はい・・・・・・・・・・・・沈黙)
今はどんな職に就いていらっしゃるのですか?

とこんなふうに展開しました。

今思うとCLは不安一杯で重苦しい状態でロープレが進んでいきました。
この段階は「はげまし」と「いいかえ」でCLの気持ちをしっかり受け止めることを自然にしたような気がします。

10分間の試験では結局
経験代謝を全部で2回試みましたが「意味の出現」には至りませんでした。
ちなみに自己探索の支援は全部で3回促し仕事に対する姿勢はとても強く感じましたが、
CLに寄り添い関係構築に精一杯で主訴も初期段階のまま終了しました。

しかし、試験の結果は合格でB評価を頂きました。

言いたいのは、「経験代謝を回すと意味の出現がある」とは思わないで下さい。
そして、「意味の出現がなかったから不合格だ」とも思わないで下さい。
ロープレ練習では「経験代謝→意味の出現」を意識しすぎることなく自然に「経験の再現」を行っていただきたいと思っています

1つはCLと関係構築に努める
2つは自己探索の支援に努める
3つは主訴・問題の把握に努める
4つは経験代謝のコンセプトを理解し経験の再現に努める。

このことを大事にしロープレに励んで頂きたいと思っています。
では!
(つづきはこちら)

CDA2次試験経験代謝の実際について

2015年07月21日 07:35

やっと梅雨明け宣言がでましたが、今朝は雨です。

さて、前回のつづき「ロープレの場では何をどうすれば良いの?」に答える前に、
キャリアカウンセリング現場では「経験代謝」をどう活用しているのか見てみましょう。

例えば、学生の自己PRを考えるとき、頑張ったことの出来事を一緒に考えます。
「オーストラリアに留学したことです」
「アルバイトリーダーを任されたことです」
「サークル活動で大学祭の実行委員を任されたことです」
など
私が学生に
「どうしてそうしたかったのですか」
「困ったことはありましたか」
「その時どう取り組まれたのですか」
ここで経験を再現し、経験したことの意味を一緒に考えます。

はじめは結果や成果しか言えなかった学生が経験代謝サイクルを回している内に、
「どうしてそうしたかったのか」「どんな苦労があったのか」を語り始め、
「どう乗り越えたのか」1つ1つ再現してくれます。
言い尽くされた頃を見計らって
「あなたはその経験によって何を学んだのですか?何を身に付けたのですか?」

自問自答がつづき、やがて目を輝かせ
「私は・・・の経験から・・・であることがわかり・・・を学ぶことができました」
と言ってくれます。
これが「意味の出現」ですね。
自己概念と経験の重なり合いが深まった瞬間です。

最後に
「それがあなたの経験によって成長した証ですね、ではあなたはどういう人ですか?」
ここでも一緒に考えます。
「私はどのような言語、文化、価値観をもった人でも尊敬心をもって応対ができる人間です」
自分(自己概念)がわかれば、これを自己PR(軸)として前向きに就活に取組むことができ、
「意味の実現」に向けて自己概念が成長して行くことになるのだと思います。

ただし、1回の面談でここまで終わることは希で、2回、3回と面談はつづきます。
それには
(1)信頼できるCDAの存在(関係構築)
(2)自分のことを見つめる時間と空間
(3)CDAの傾聴スキル(1人になれる)
(4)CDAの自己概念の成長を促す「経験代謝」スキル

が大切な条件だと思います。

いかがですか?
次はロープレから見た「経験代謝」を考えたいと思います。

では!
(つづきはこちら)

CDA2次試験経験代謝の考え方について

2015年07月20日 10:23

今日は晴れ時々雨との予報、梅雨明けか予報官も困っておられるこの頃ですね。

試験まで1ヶ月とちょっと、ロープレに励んでおられると思います。
私もそうでしたが、地方にいてロープレの機会がなくクライアント役が必要な方はこちらからリクエストをどうぞ!

さて、今日はJCDAの「キャリアカウンセリングとは何か?」を読んで経験代謝についてお話しします。
経験代謝の考え方はロジャーズの「カウンセリングとは自己概念の成長を促す」この理論を前提にしていると思います。

ロジャーズの理論である自己概念と経験の不一致(未分化)が「悩み」「不安」「問題」を生じさせることを学びました。
それを第3者であるCDAが受容、共感、自己一致の3つの態度をもってCLの話を傾聴し関係構築を築いていきます。
その課程で経験の再現を試み経験代謝サイクルを回すことで意味が出現し、その意味を実現に向けてCLの成長を促す働きかけがキャリアカウンリングの役割です。(「カウンセリングの意図」を参考まで)
結果、CLは自己概念と経験の重なり合いがより深い状態に向かうことだと思います。

具体的には、信頼関係を前提にCDAはCLに経験の再現を試みます。
描かれた経験には、CLの"思考"や"感情"の「自己概念の影」が現れ、CDAはその"影"の部分に問いかけ、「自己探索の支援」つまりCLに自問自答を促します。
さらに経験代謝サイクルを回し、やがてCLの考え方、信念、価値観が現れることを「意味の出現」と呼びます。
CLはこの「意味の出現」により、自己概念に気づきそれを受け入れ(自己概念の再構築)、「意味の実現」に向けて、CLは自分の人生に立ち向かうことができ「自己概念の成長」を見ることができます。

ちょっと難しかったでしょうか。
「ロープレの場では何をどうすれば良いの?」と声が聞こえてきそうですね。
次は実践の場で経験代謝の理解を深めてみましょう。

では!
(つづきはこちらへ)

CDA2次試験「はじめの3分が合格の分かれ道」

2015年07月19日 07:00

今朝は雨模様です、そろそろ梅雨明けと思いますが・・・

さて、これまで合格するために何が大事かあれこれブログを書いてきましたが、ある方と話を聴いて大切なことを思い出しました。

はじめに面談ですべきことは、CLの最初の言葉「キーワード」を頭に留めることです。

前回の例ですと

CDA:桐原さん、今日はどういったご相談でいらっしゃったんでしょうか?
CL1:はい、あのースーパーに勤めてるんですね、いわゆる大手のスーパーで誰でもわかるスーパーなんです。
それで、そこで高校を卒業して22年間勤めてます、でー今は店長やってるわけですね
最近、コンピュータによる商品管理がはいってきていましてね・・・・なかなか馴染めないですね

ここで頭に留めるのは「馴染めない」というキーワードです。

同時に気持ちにつき合う『心』です(こちらを参考に)
「馴染めないと思うのは何があったのだろうか?」
「何がこの人に馴染めないと感じさせているのだろうか?」
「馴染めないと思うこの人はどういう人なのだろう?」

この「馴染めない」気持ちを脳に貼り付けて、CLの心に打ち込み(伝え返し)ます。

つづけます。

CDA1:桐原さんは、高校卒業後大手のスーパーに就職されて22年間勤務し、現在は店長をやっていらっしゃるんですね。しかし、最近コンピュータによる商品管理が入ってきてなかなか馴染めないでいらっしゃると・・・
もう少し詳しくお話を伺えますか?

経験の長い人はこの「高校卒業後大手のスーパーに就職されて22年間勤務し、
現在は店長をやっていらっしゃるんですね」
「はげまし」を忘れないでください。
つづけます。

CL2:えーそうですね、コンピュータはね、昔から入ってるのは勿論なんですけど、
何が嫌かというとですね我々はこう現場で主婦の方からお話を聞いたりしながらですね、
いろんな商品仕入れをやってきたんですよ、それがですねゴロンと変わりましてね
もうすべてコンピュータ任せなんですね、だからこちらの、現場の店長の意向というのはほとんど通じなくて、
仕入れは我々がやるんじゃなくて、本部のコンピュータの指示によって「これを仕入れてください」「あれを仕入れてください」「今度特売やりますからこれどうぞ」なんて言って指示が来るんですよ、
そういうのにちょっとなんかついていけないなー・・・そんな気持ちですね。

CLの感情、強い思いはしっかり拾い「伝え返し」します。
つづけます。

CDA2:そうしますと何が嫌かと言うと、これまで現場の主婦の方からの話を聞いたりしながら商品の仕入れをしていたことが変ったことなんですね。
今では全てコンピュータ任せで本部のコンピュータの指示によるもので、現場の店長の意向が通じないという事で、ついていけないお気持ちなんですね。
それがはじめにおっしゃった「馴染めない」という意味なのでしょうか?

ここまでで約3分ですが、いかがですか?

CDAは「馴染めない」気持ちに添って「伝え返し」、CLに寄り添っていますね。
CDAはCLの気持ちを正確に捉え「伝え返し」をしていることがお分かりでしょう。
ここまで来れれば大きな山の1つが越えられたと思います。

合格の分かれ道は面談の3分間で「勝負」が決まると言っていいでしょう。
それは決して後戻りができない3分間と思ってください。
それくらい大切で恐ろしい3分間と思って下さい。

CDA2次試験「はじめの3分が合格の分かれ道」と思ってロープレに励んでください。

では!

(つづきはこちら)

CDA2次試験口頭試問-資格を取得したらどう活かしますか?

2015年07月18日 07:41

台風が去ってそろそろ梅雨明けと思いますがまだなんでしょうかねぇ。

さて、今日は口頭試問「資格を取得したらどう活かしますか?」です。
100%聞かれますね。

では口頭試問で答えて見ます。

面接官:資格を取得したらどう活かしますか?
CDA:私は現在、XXXXの職に就いています。CDAの勉強を通して学んだ知識と気持ちに寄り添い一緒に考えていく姿勢を活かし、XXXXXすることが私の役割であると考えています。また、CDAを目指す人やCDAの仲間と考えを共有し、さらに勉強を進め精進して行きたいと思っています。

いかがでしょうか?

ここで<CDAが習得すべき12の能力>を覚えていますか。

1.支援するスキル:CLとの間に有効関係を築き望ましいキャリアを支援
2.固有なニーズを持つ人々への対応スキル:高齢者、女性、障害者等の特定ニーズにサービスを支援
3.倫理的・法律的問題:CDAの倫理基準と現行の法的規制を把握
4.指導と学習:CDAのスキルや知識をさらに伸ばす支援を受けることができる
5.キャリア・デベロップメントのモデル:米国で使われているモデルを活用できる
6.アセスメント(評価):フォーマル/インフォーマルなアセスメントを実施、解釈、利用
7.テクノロジー:Webサイト等を利用しCLとともに効果的に利用
8.労働市場情報および資源(リソース):キャリア情報、労働市場を理解し助ける。
9.求職活動のスキル:求職や就職の方策を知りCLに教えることができる
10.トレーニング:CLがグループである場合の教え方やテクニックを駆使しサービスを提供
11.プログラムの管理と実施:特定のCLやグループにサービスを提供するためのPG立案、実行・評価を支援
12.普及とPR活動:キャリアカウンセリングというサービスの普及とPR活動を支援

この辺のところを意識し答えられると良いでしょうね。

では!
(つづきはこちら)

CDA2次試験口頭試問-このまま続けるとしたらどう進めますか?

2015年07月17日 08:04

思ったよりも台風の影響は少なかったようですが、まだ油断はできませんね。

さて、今日の口頭試問は「このまま続けるとしたらどう進めますか?」
これは判定ポイント

□振り返り ロールプレィの中で出来たこと/出来なかったことを明確化する。 □5%      
       今後の面談の進め方を適切に捉えたか

この部分ですね。

前回の「見立て」の事例を使って見ましょう。

見立ては
「CLはご主人にこれ以上迷惑を掛けられないので辞めたいが、自分が辞めることで同僚に迷惑をかけ悪く思われたくない強い思いがあり、どうしても断れず悩んでいる」

ここでマイクロ技法の面接の5段階を思い出して下さい。

第1段階:場面の構成・ラポールの形成
第2段階:問題の定義化
---------------------
第3段階:目標設定
第4段階:選択の探求
第5段階:学習の一般化・日常生活への転移

口頭試問の「このまま続けるとしたらどう進めますか?」の意味は
この第3段階、第4段階、第5段階をちゃんと分っているか?
を意図しています。

口頭試問では第3段階か第4段階辺りを意識されるので良いのではないでしょうか。

面接官:このまま続けるとしたらどう進めますか?
CDA:はい、CLのご主人に迷惑をかけたくない思いを尊重しつつ、辞めることで同僚に迷惑をかける気持ちも大切にし、退職を視野にどういった選択肢があるのか一緒に考えたいと思います。

これは10分間の面談がスムーズに言った場合のケースだと思います

「私はこんなにスムーズに進まなかった、どう答えればよかったのか?」
という声が聞こえてきそうですね。
CLによってはラポールの形成が精一杯という場合もあります。

では!
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CDA2次試験口頭試問-どう見立てましたか?

2015年07月16日 19:36

台風が迫ってきています、早め早めの対応しかありませんね。

さて、今日の口頭試問は「CLをどう見立てましたか?」です。
私は一度も聴かれたことはありませんでしたが、ある方から2回聴かれたとのこと。

以前ブログで少し書きましたが、

広辞苑ー見立てとは「見て選び定めること」、「選定」、「鑑定」、「診断」

とあります。

お医者さんに行くと問診があって聴診器等で調べ、場合によっては精密検査(CT、内視鏡等)後、診断されますね。
あの「診断」のことを「見立てる」と同じ意味だと思います。

カウンセリングに置き換えると、CLの来談目的に始まり状況、経験の再現、自己探索によって感情から価値観や拘りがわかりやがて主訴・問題が掴めていきます。

私は「見立て」とは「主訴・問題の定義化」と考えています。
これではちょっとわかりにくいので例を上げましょう。

主訴は
「CLは仕事をつづけることでご主人に迷惑をかけている思いと仕事を辞めることで同僚に迷惑をかける板挟みの状態に悩んでいる」

さっさと辞められないので悩む理由は
1つは人に迷惑を掛けたくない。
2つは人に頼まれると断れない。
3つは人に良く思われたい。
これがCLの価値観や強い思い(拘り)だとします。

では
口頭試問「CLをどう見立てはましたか?」

見立ては
「CLはご主人にこれ以上迷惑を掛けられないので辞めたいが、自分が辞めることで同僚に迷惑をかけ悪く思われたくない強い思いがあり、どうしても断れず悩んでいる」

主訴と比べさらに一歩踏み込んで答えていますね。

これがCLの見立て、CLの主訴・問題の定義化ではないでしょうか。

カウンセリングにおいてCDAがCLを正しく「見立てる」とCLに対し目標や選択肢が見えてきますね。
それと同様な意味がこの口頭試問「CLをどう見立てましたか?」にあるのでしょうね。

「CLをどう見立てましたか?」

私には気取った感じに聞こえますが皆さんはいかがでしょうか?

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CDA2次試験口頭試問-できたことできなかったことはなんですか?

2015年07月15日 08:01

今朝は久しぶりに晴れ蒸し暑くなりそうですね

さて、今回は口頭試問「できたことできなかったことはなんですか?」の意味について考えてみます。

簡単な質問のようですが意図は
・10分間の面談でやるべきことはできましたか?
・できなかったことは何ですか?
・それはどうしてですか?

だと思います。

私も意味がわからず正直にできなかったを答えてましたが、これでは減点されかねません。

もういちど復習すると、CDA2次試験ロープレ10分間でやるべき事は
・CLと関係構築に努める
・自己探索の支援に努める
・主訴・問題の把握に努める

ですね。

答え方としては、これを意識し、例えば
「CLに寄り添い関係構築もでき、現時点の主訴も掴むことができました。
同僚へ迷惑をかけたくない拘りが見えてきましたが、時間の関係で聴けませんでした」
でよいと思います。

できなかった事は時間の関係でここが具体的にできなかったと答えるのが良いと思います。

もう1つはCDAの仲間から聴いた話ですが、CLが悩みが深くほとんど話されなく関係構築が精一杯だったとのこと。
こういうケースは少ないと思いますが答え方としては
「CLに寄り添い関係構築が精一杯の状態で現時点の主訴は・・・だと思います。
しかし、他に悩んでおられることが時間の関係で聴けませんでした。」

いかがでしょうか?

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CDA2次試験口頭試問-来談目的と主訴

2015年07月14日 07:59

朝から雨が激しく降ってきました。

さて、口頭試問のつづきです。
今回は来談目的と主訴について復習のつもりでまとめます。

来談目的はCLが相談にきた理由を述べる第一声の言葉です。

前回の例ですと

CDA:桐原さん、今日はどういったご相談でいらっしゃったんでしょうか?
CL1:はい、まぁねあのースーパーに勤めてるんですね(はい)まぁーいわゆる大手のスーパーなんで(ええ)えー誰でもわかるスーパーなんです(はい)
それで、そこで高校を卒業して22年間勤めてます(はい)
でー今は店長やってるわけですね(ええー)
で、最近ですねーどーもあの、コンピュータによるですね、商品管理がはいってきていましてね(ええ)
・・(沈黙1秒)なかなか馴染めないですね
ー(うーんん)

「最近コンピュータによる商品管理が馴染めない」
これが来談目的ですね。

そして、面談が進み
「店長として現場で消費者の意見を聞きながら自分の采配で商品管理をしてきたが、今では本部の指示によりコンピュータ中心に変った事への不満」
が主訴であることが分ってきます。

主訴はCLが最も訴えたい問題です。

では、口頭試問ではどう答えたらよいのかまとめてみます。
ポイントはだらだら答えるのではなくコンパクトに答えてください。

だらだらあーだこーだ答える人がいますが、面接官は「この人わかっているの?」
と思われないようスッキリ答えて下さい。

面接官:来談目的を覚えていますか?

CDA:はい、最近コンピュータによる商品管理が馴染めないと言われました。

面接官:主訴は何だと思いますか?

CDA:はい、CLは店長として現場の意見を聞きながら自分の采配で商品管理を行ってきたが、今では本部の指示でコンピュータ中心に変った事への不満が現時点での主訴だと思います。

主訴は端的に答え、しかも「現時点では」の言葉を忘れないで下さい。
いかがですか?
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CDA2次試験「伝え返し」との出会い

2015年07月11日 11:06

私の悪い癖は
「まずCLの置かれている状況を知りたがる」
「自分の経験に基づいてCLに確認しないで想定で話をしてしまう」
「自分の価値観や経験がCLと相違があると無視して進めるか、拘ってそこに留まってしまう」
どうしてもCDA中心に進めてしまうことでした。

そんな中でCDAの仲間から「伝え返し」を薦められました。

その前に「伝え返し」について以下のブログで紹介しています。
「伝え返し」ロジャーズの論文はこちらをご覧ください。
「伝え返し」の意味はこちらをご覧下さい。
もう1つが「CDA2次試験「共感」について補足」に「伝え返し」のことが少し書かれています。

さて実際のロープレで「伝え返し」を説明します。

プロフィール:
桐原昭夫(きりはら あきお)40歳
妻と中学1年の娘と3人暮らし
高校卒業後大手のスーパーに22年勤務

CDA:桐原さん、今日はどういったご相談でいらっしゃったんでしょうか?
CL1:はい、まぁねあのースーパーに勤めてるんですね(はい)まぁーいわゆる大手のスーパーなんで(ええ)えー誰でもわかるスーパーなんです(はい)
それで、そこで高校を卒業して22年間勤めてます(はい)
でー今は店長やってるわけですね(ええー)
で、最近ですねーどーもあの、コンピューターによるですね、商品管理がはいってきていましてね(ええ)
・・(沈黙1秒)なかなか馴染めないですねー(うーんん)

CDA1:大手のスーパーにお勤めされていて(ええー)店長さんをやってらっしゃるんですね(はい)
だけど最近コンピューターがいろいろ入ってきて(うーん)、
ちょっと困ってらっしゃるという事でしょうか?

これは「伝え返し」の悪い例ですが皆さんはおわかりですか?

・「高校を卒業して22年間勤めている」←キャリアが拾えていない、「はげまし」にも通じる
・「商品管理が入ってきて」←馴染めない理由をCLの言葉で拾えていない
・「なかなか馴染めない」←「感情」を正確に拾えていない
・「ちょっと困ってらっしゃるという事でしょうか?」←CLの言っていないことを伝えている

次が「伝え返し」の良い例です。

CDA1:桐原さんは、高校卒業後大手のスーパーに就職されて22年間勤務し、
現在は店長をやっていらっしゃるんですね。
しかし、最近コンピューターによる商品管理が入ってきてなかなか馴染めないでいらっしゃると・・・
もう少し詳しくお話を伺えますか?

CLの言ったことを正確に拾い伝え返していますね
このことでCLはしっかり受け止められたと感じ、関係構築がスムーズにスタートできます
また、最後の「もう少し詳しくお話を伺えますか」は重要です。
CLは不安や不満で一杯で頭がまとまっていません。
この開かれた質問「CLの話したいところからどうぞ話してください」の意味で次の展開につづく重要な言葉です。

さて「伝え返し」の効用は
・CLの言葉をそのまま使うことでCLに寄り添って話しを進めることができる
・CLの言葉をそのまま使うことで脇道に逸れる恐れが少ない
・CLの言葉をしっかり受け止めることができ、記憶の定着が進む
・CLの言葉に集中し専念することで次の質問などよけいな事を考える必要がないので楽だ
・CLの言葉を受け止め自分の心と比較し違和感があればそれを言葉で確認する
・特にCLの考え、感情を受け止めることでCLの考え、価値観が見えてくる

まとめますと
◎CLの傾聴が進む(これまで以上傾聴ができる)
◎CLの肯定的尊重が進む(これまで以上受容できる)
◎CLと共感的理解が進む(これまで以上共感できる)
◎CLと自己一致が進む(これまで以上一致ができる)
◎結果としてCL中心に進めることができる
◎結果としてCLとの関係がとてもスムーズに関係構築できる

良いことずくめでしょ?

CLの言葉に集中できない方、
中盤になるとCLが初めに言った言葉、来談目的をすっかり忘れて口頭試問で答えられない方、
CDA主導に陥る方、

少し時間は掛りますが、是非身に付けていただきたいと思っています。
では!

(次は口頭試問へ)

CDA2次試験カウンセリングの意図

2015年07月10日 19:17

ロープレは順調に進んでいますか?
口頭試問に入ろうかと思っていましたが、その前に大切な「カウンセリングの意図」について考えてみます。

CDA養成講座で先生に「2次試験ではマイクロ技法のかかわり行動とかかわり技法を身に付けなさい」と言われました。
あの三角形の下の部分ですね。

これを読んでテクニックは何となくわかりますが、
皆さんは実際CLを前にして戸惑いませんでしたか?

このテクニックを身に付け2次試験で合格できる自信はありますか?

それでは決して合格できません。
それはカウンセリングという意図を持って進めなければならないからです。

カウンセリングの意図とは何でしょうか?

ロージャーズは「自己概念と経験の重なり合いが少ない不一致(未分化)の状態」
その経験を受け入れられず不安・悩み・苦しむと理解されましたね。

たとえばCLが面談にやってきます。
転勤の内示がでて不安(来談目的)
    ↓
(カウンセリング)
    ↓
コミュニケーションがにがてで新任地でやっていけるのか(主訴)

カウンセリングによってCLの「不安」の意味は初対面の人はコミュニケーションがにがてという自己概念がわかってきます。

そして不安の意味が分れば、新任地でどう対応すればよいか前向きに考えられます。
・新任地でも自分の役割と目標を考える
・どのような人が部下で、どうのような人が上司であるのか人事に確認する
・コミュニケーションが取れるように新任地の歴史・文化などを調べる

など、やるべき事がわかれば実現にむけて行動でき自己概念の成長がみられます
これがカウンセリングの役割であり意図ですね

以上のことを前提にCDA2次試験における意図とは何でしょうか?

それは
1つはCLと関係構築に努める
2つは自己探索の支援に努める
3つは主訴・問題の把握に努める
ですね。

もう1つが、経験代謝のコンセプトを理解していることが前提です。

CDAがCLの経験の再現を促し、やがて意味の出現がみられる「この図」ですね
さらに経験代謝サイクルを回すことで自己概念の成長を促す。

つまりカウンセリングの役割である自己概念の成長を促すことを理解していることが必要です

私は経験代謝サイクルを回す意味は「自己概念と経験の重なり合いを深める(ロジャーズ)」ことではないかと思っています。

CDAが身に付けたテクニックを駆使し意図を持ってCLにカウンセリングを行うこと
このことを理解して実のあるロープレに臨んで頂きたいと思うからです。

次回はロールプレイでどうすれば向上できるのか?
どうすればCLに寄り添って面談をすすめられるのか?
どうすればロジャーズのいうCL中心療法(3つの態度)で面談をすすめられるのか?
私の経験から考えたいと思います。

では!

(つづきはこちらへ)

CDA2次試験口頭試問について

2015年07月07日 07:59

CDA2次試験に向けてロールプレイは順調に進んでいますか?

ロールプレイだけでなく必ず口頭試問までセットで練習してください。
CDA2次試験ではロールプレイ後口頭試問があるからです。
それはなぜか?(あたりまえですが)
試験の判定ポイントが以下の通りだからです。

◎主訴・問題の把握 CLの問題を適切に把握するよう努めたか  ◎50%
◎自己探索の支援  CLの問題の背景にある感情、考え、
          価値観等をCL自身が把握出来るよう促したか
○傾聴(非言語表現)  姿勢、視線、顔の表情、等       ○40%
○傾聴(言語表現) いいかえ、反映、質問、等
○傾聴(かかわり方)  共感、受容的態度、好意的関心
□振り返り ロールプレイの中で出来たこと/出来なかったことを □5%
      明確化する。今後の面談の進め方を適切に捉えたか
◇将来の展望 CDAの資格の活用・将来展望の内容が明確か   ◇5%

つまり、
1.試験官がロールプレイから把握できることは
 ○3つの傾聴
 ◎自己探索の支援したか又は努めているか
 ◎主訴・問題の把握したかまたは努めたか
2.試験官が口頭試問でしか分らないのが
 □振り返り
 ◇将来の展望
3.試験官が口頭試問で確認しなければならないのが
 ◎CLの主訴・問題を適切に把握していること
 ◎経験代謝のコンセプトを理解し自己探索に努めたか

どうしても口頭試問で確認するしか分りません。
また、ロープレができていても答え方に問題があると評価されません
質問の意味がわからないまま、的外れの答え方になったなど
たとえば、
「来談目的」と「主訴」を混同している
「CLのポイントは何ですか?」
「できたことできなかったことはなんですか?」
「CLをどう見立てましたか?」
「点数にすると何点でしたか?」
また、
CLが大きな悩みを抱え話が進まなかったとしたらどう答えるか?
いかがですか?

次回はこの辺りのことを考えてみましょう。
では!

第47回CDA1次試験に合格された方へ

2015年07月05日 09:03

CDA1次試験合格おめでとうございます。

次はいよいよ本丸のCDA2次試験が8月22日・23日に迫っています。
CDA1次試験対策は1人でできましたが、
CDA2次試験対策はロープレの練習が合格の絶対条件です。

ロープレで気になるのがトレーニングジムですが1回受ければ十分です。
それもロープレをある程度やった中で受けるなら効果的だと思っています。
「これを受けたら合格できる」とは絶対に思わないで下さい。

ロープレは一週間に一度位の感覚で出来る環境がいいですね。
ロープレを集中的に1日7回7時間やるよりは1日1回1時間、1ヶ月をかけて7回やる方が効果的です。
それは内省する時間がとても大切だからです。

ロープレからCDAのフィードバックまでを録音し、逐語録に落とし自分でコーディネート(添削)する。
「どうして感情を拾えなかったのか?」
「どうして共感できなかったのか?」
「どうして本筋からそれたのか?」
しっかり、内省する時間が必要だからです

身内に助言ができるCDAさんはいらっしゃいますか?
私が本格的にロープレ指導を受けたのは一足先にCDAに合格した仲間からでした。
形としては
◎助言ができるCDA1人(必須です。フィードバックを受けます)
・クライエント役1人(お仲間)
・CDA役1人(ご自分)
CL役CDA役交代ごうたいでやれるのがいいですね。
3人位の少数体制が理想です。
くれぐれも仲間(受験生)同士のフィードバックはしないこと。
(ロープレの注意事項はこちらを)
※クライエント役のためのロープレ事例集が必要な方はこちらからリクエストしてください(無料で差し上げます)。

初めに身に付けるのはロジャーズの3つの態度。
それに3つの傾聴がとても大切です。

私の最近のブログも参考にしてください。
まずはこの辺りから・・・

応援しています、頑張って下さい。

第47回CDA1次試験の合否発表の日

2015年07月01日 19:58

今日が合否結果発表の日ですね。
早いところで、今日明日、遅いところで明後日頃届くのでしょうか。
ほんとうに祈るような気持ちで過されたことでしょう。

合格された方はおめでとうございます。
1日ゆっくり達成感を味わってください。
しかし、難関のCDA2次試験が8月22日・23日に迫っています。
ロープレ練習に磨きを掛けて目的のCDA2次試験に合格して下さい。

今回合格できなかった方は残念でしたね。
是非、自己採点してみて下さい。
4肢択一問題はいかがでしたか?
記述式問題はどうでしたか?
やはり論述式問題でしょうか?
弱点がわかったら次のCDA1次試験10月11日の日まで頑張って下さい。
是非、私の勉強法も参考にして頂きたいと思います。
(こちらまで)

第47回CDA2次試験に臨むあなたへ

2015年06月27日 11:09

初めてCDA2次試験を受ける前にまとめた対策資料「サクセス・・・」がでてきました。

今私が書いているブログの内容と似たり寄ったりで愕然としました。
私もこれらを読んで試験に臨んだことを思い出しました。
結果は不合格で、私に何が足りなかったのでしょうか?

もし、あなたに合格のための知識が豊富にあっても合格できません。
もし、あなたが就職相談ができる人であっても合格できません。
もし、あなたがコーチングができる人であっても合格できません。
もし、あなたがキャリアガイダンスを教える教師であっても合格できません。
もし、あなたが仕事経験が豊富にあっても合格できません。
もし、あなたが人材派遣会社でマッチングによってベストな仕事を探している人であっても合格できません。

それはどうしてでしょうか?

CDA2次試験では
CLにアドバイスしてはいけません。
CLに方向性を示してはいけません。
CLに経験を語ってはいけません。
CLに就職に必要な情報を提供してはいけません。
CLの抱えている問題を解決しようとしてはいけません。
CLに想定で話を進めてはいけません。

「えーっ、それでは何もできないのでは!」と声が聞こえてきそうですね。

そうなんです、CDAは何もしてはいけないのです。
CDA2次試験は「10分間のインテーク面談」です。
CLの思いに寄り添って、CL自身になって、思いが一緒になれるかが「鍵」なんです。

就職相談のベテランの方、経験が豊富にある方、教師の経験が長い方にとっては、
自分の手足を縛られた状態でCLに向かわなければならないような辛い体験をされることでしょう。
その癖はそう簡単にとれるものではありません。
むしろ、マイナスからのスタートだと思った方がよいでしょう。

ロールプレイによって「たくさんの失敗」をし
自分の「悪い癖を自覚」し、やがて自分の「良さ(特技)に目覚め」
「しなければならないことを会得すること」

当時私は何とかなると思って2回受検しましたが、1センチも前進できませんでした。

まだロープレの準備が出来ていない方は、今からCDAで助言が出来る方を見つけロープレに励んで下さい。
高い受講料を払わなくても意外と身近にいらっしゃいます。
どうぞ、プライドを捨てその方にロープレのCL役・助言を受けてください。

CDA2次試験(8月22日・23日)まで残り2ヶ月弱あります。
頑張りましょう、では!

CDA2次試験ロールプレイ練習について

2015年06月23日 08:02

ロープレ練習は順調に進んでいますか?

以前から1つ気になっていることが「ロールプレイ」のことでした。

河合隼雄著「カウンセリングの実際問題」にロールプレイのことが書かれていますので紹介します。

「ロールプレイというのは何かの役割を演ずるということだから自分の問題をそこで言ってはならない。
自分の問題は大切にしなければならず、公開する必要はない。」

したがって

「クライエント(役)は自分以外の人にならねばならない」
「他人になったとしても自分。
他人になりながら自分がその中に入ってゆくことは意味があり、まったく自分そのものでないという点で無意味な危険性を除く」

もう1つは

「二人だけのロールプレイはしないほうがいい。
ロールプレイを誤るとよくないことがでてくる。
「遊び」が入ってくること。
少しカウンセラー役を困らせてやろう、無理に黙ってみたり、いろいろ難しいことをやって困らせてやろう。
これではあまり練習にはならない。
一番いいのは適切な指導者がいてロールプレイをすること」

と言っておられます。

ロープレ練習を振り返ると
私がCDA役をやっていたとき、CL役が急に話されなくなってしまったことが2回ありました。
わたしの中で「何が起こったの?」「どうしたんだろう?」という感情がわき混乱したことがあります。
ロープレが終わりCL役(男性)が「意識的に黙ってみた」と言われました。
「え~~何それ!(と私)」
反対にCL役がCDA役に意識的に(手を差し伸べようと)話すことも練習にならないと思います。
ロープレ練習では、CL役は「聴かれたら自然に答える」のが良いと思います。

もう1つの体験はCL役(女性)が中盤から口数が少なくなり黙ってしまわれ、そのまま終わったことがありました。
未熟なCDA役の私が問い詰めてしまい、癇に障ったのかも知れません。
CL役のご自分の問題だったのではないかと思っています。

私も自分の問題をロープレで話すのは良くないと思っています。
それに自分のことだとレパートリーも限られます。
何十回も話しているとそれこそ遊び心が湧いてくるかも知れません。
それに比べロープレ事例は結構巷に溢れています。
ある程度自分で自由に変えられますので、私はこちらをお勧めします。
※クライエント役のためのロープレ事例集が必要な方はこちらからリクエストしてください(無料で差し上げます)。
最後にもう一度

「クライエント(役)は自分以外の人にならねばならない」
「他人になったとしても自分。
他人になりながら自分がその中に入ってゆくことは意味があり、まったく自分そのものでないという点で無意味な危険性を除く」

頑張りましょう!

CDA2次試験「気持ちにつき合う『心』」

2015年06月21日 11:24

梅雨なのに雨が少ししか降らず(局地的?)じめじめ模様の今日この頃です。

さて、CDA2次試験に向けてロープレは進んでいますか?

以前CDA養成講座で平良先生が「CLの気持ちにつき合う」ことをよく言っておられたのを思い出しました。

八巻甲一(やまき・こういち)共著「事例 キャリア・カウンセリング」の「気持ちにつき合うことと時間と・・・・」にカウンセラーはまず「相手の気持ちにつき合う」ということから始まる。

とあります。

「そんなふうに思うのは何があったのだろうか?」
「何がこの人に今このように感じさせているのだろうか?」
「こう考えるこの人はどういう人なのだろう?」など
深いところで相手に対する関心や理解をしたいという気持ちが窺えるがどうであろうか
このことがカウンセラーの第一声の応答から違ってくることにつながってはいないだろうか

(中略)
カウンセラー自身が共感をもってそれを受け止めようという心構えがあるのだと思う。
「ああ、なるほど本当にそういう感じでいるんだねえ」という次元で感じようとすることが、「気持ちにつき合う」ということ。

ロジャーズのクライエント中心療法につながっていることは言うまでもありませんが、
初めての面談で「CLの気持ちにつき合う『心』」がとても重要なキーワードだと思い出しました。

言いたいのは
CDA2次試験を前にロープレされていると思いますが
テクニックの前に常に「CLの気持ちにつき合う『心』」を忘れないで下さい。
では!

CDA2次試験でやってはいけないこと

2015年06月17日 07:24

CDA1次試験の結果はまだでていませんね。
CDA2次試験に向けてロープレ練習は進んでいますか?

今日は、私の失敗体験を振り返ってどうしてそれがダメだったのかを考えます。

失敗事例1)
育児休暇中のIT企業企画グループ長(女性)、復帰をしたいが仕事と育児(家庭)の両立が出来そうにない

このとき頭の中では「自分の経験からアドバイス」「解決してあげたい」思いが駆け巡っていました。

★やってはいけないこと(→理由)
自分の経験をベースに話しを進めた→①CDAが主導してはいけない
アドバイスしたい気持ちで話した→①CDAが主導してはいけない
解決したいしたい気持ちで話した→①CDAが主導してはいけない
役に立ちたい気持ちで話した→①CDAが主導してはいけない

失敗事例2)
銀行に就職(事務職、女性)し数年になるが自分には合っていないと思いはじめた

「はい」「ええ」としっかり傾聴を心掛けていたら、父親、姉の誘いで何となく銀行に入ったとのこと
それからどんどん辛い思いを話されいつの間にか10分経ってしまった

★やってはいけないこと(→理由)
あいづちだけで終わった→②言語的傾聴スキル他③④やるべきことができていない
口頭試問で主訴を自分の思いで答えた→⑤主訴が間違っている

失敗事例3)
定年を2年後にした図書館職員(女性)、義母の介護で辞めざるをえないが・・・

CDA:そうすると定年前にやめて介護しようと思われている?
CL:えー・・・(困った顔)
(沈黙10秒)
CDA:ところで娘さんが同居されていますね

★やってはいけないこと(→理由)
割り切れないCLの気持ちをくみ取れていない→①自己一致できていない
長く間勤務した仕事への思いが聴けていない→③経験を促していない
CLの感情を捉えられていない→④自己探索の支援ができていない
CLの沈黙に耐えられず話題を変えてしまった→①CDAが主導してはいけない

★以上からのまとめ
①クライエント中心療法「受容」「共感」「一致」の3つの態度ができていない
②傾聴(言語的表現)スキルができていない
③経験代謝ができていない

④自己探索の支援ができていない
主訴の把握ができていない

第1ステップのスキルとして「クライエント中心療法の3つの態度」がいかに重要かおわかりでしょう
ではどうやれば「3つの態度」を身に付けられるのでしょう?

次回も自分を振り返り考えてみます
では!

第47回CDA1次試験、いよいよ明日ですね。

2015年06月13日 10:00

試験の日まで残り1日になりましたね。
明日のCDA1次試験の心掛けはOKですね。
もう一度まとめてみました。
1.4肢択一問題対策(50問)は時間との勝負です。
  マークシートを意識し1問50秒以内40分以内で終えるようにしてください
  最低90%以上点をとれること
2.記述式問題
  記述、論述併せて21点以上が合格の必須条件ですので、
  記述問題で最低80%以上点をとれること
3.論述式問題
  0点は決して取らないこと。つまり、指定字数は書き上げる
  満点は必要なく部分点狙い
  最低70%以上点をとれること

最後の1秒まで諦めないで取り組んでください!

応援しています!

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       Carmel's beach(California)