キャリアコンサルタントを目指している方へようこそ!

このWebは私がキャリアコンサルタントの勉強をはじめ試験に合格する前と合格した後で思ったこと、そして今歩いている道を仲間と共有し理解を深め合うことを目的としています。
私はこの春に1級キャリアコンサルティング技能士になることができました。長い間、皆様と関わることができたお陰だと感謝を申し上げます。引き続き宜しくお願い致します。塾長 木原厚二 R5.4.1

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キャリアコンサルタント面接試験「来談目的を芯で捉える」

2016年10月22日 19:49

最近、ここ広島は赤い服を着た大人も子供も店員も、広島カープの試合の応援に行く人だけでなく、はっぴ気分でお祭りのようです。

さて、今日スカイプ塾で塾生と話をしていてあることに気がつき「これは言わなきゃ」とブログにしました。
これまで、「ロープレの進め方は”来談目的”を頭に置いて進めてください」と言ってきました。

では、例えば
(1)上間「車の営業マンをやっていまして、半年がたつんですね。自分は向いてないんじゃないかと思って相談にきました。」

(2)桐原「私、高校卒業後22年スーパ―に勤めていまして今店長やっているんですが、3か月前にコンピュータによる商品管理が導入されまして、なかなかなじめなくてご相談にきました」

(3)大城「先日上司に呼び出され、係長に昇進を打診されたんです。それはうれしいことでもあるんですが、昇進するにあったては、東京の本社に少なくとも3年は勤務してくれと言われ、私としては家族と一緒に転勤したいと思って、その晩話したんですね。ところが妻は『東京に行きたいんだったら、ひとりで行ってください。3人一緒に暮らしたいんだったら、昇進しないでいいから、沖縄にいてください』って、ぴしゃりと言われて、それ以上何も言えなくてですね、相談にきました。」

来談目的は短く要点を捉え頭に刻み込むように覚えます。

(1)車の営業に向いていない

(2)導入された商品管理が馴染めない

では(3)はどう捉えればよいでしょうか。

少し時間を差し上げますので考えて下さい。

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はい、時間です!

(3)家族3人で東京に転勤したいが妻の反対で困っている。

わかりましたか?
このように捉えるか捉えないかでスタートでぶれてしまう恐れがあります。

来談目的をコンパクトに捉え、CL中心療法(受容・共感・一致)で進めば良いです。

来談目的を捉えなさいと言ってきましたが、長いお話の時は的確に捉えないといけませんね。
私も良い勉強になりました。

後日談です。
昨日もこの塾生さんと話していたら「来談目的を芯で捉えるのですね」と言われハッとしました。
野球の選手がボールを芯で捉えると、ボールが遠くへ飛んでいくのと似てますね。
「来談目的のとらえ方ー芯で捉えるー」
いかがでしょうか?

頑張りましょう。いつもブログで応援しています。




キャリアコンサルタント面接試験ロープレことわざ集

2016年10月13日 19:17

すっかり秋らしくなりましたね。

11月の試験まで少し時間がありますので、遊び心でロープレことわざを考えて見ました。

・沈黙は禁

 ロープレ中わからなくなって沈黙するのはダメですよ

・いそがば、おそめ

 ロープレはくれぐれもゆっくり目がよいですよ。

・転ばぬ先の来談目的

 ロープレは来談目的を杖として進めましょう。

・溺れる者はCL中心療法を掴め

 試験前にあたふたする前にしっかりCL中心療法を身に付けましょう。

・案ずるよりロープレ易し

 案ずるよりロープレで身に付けましょう。

・一を聴いて十を思う

 CLが1つ言ったこと聴いて10思うくらいがよいですね。「どうしてそう思うの」「何があったの」「あなたはどういう人」

・三人寄れば1人はホルダー

 三人寄れば必ず1人は有資格者を入れたロープレをしましょう。

・ロープレあればうれいなし

 ロープレで備えていれば憂いはありませんね。

朝晩が寒くなってきました。風邪など引かぬようご自愛ください。

頑張りましょう。いつもブログで応援しています。


キャリアコンサルタント国家試験(JCDA)スカイプ塾生合格者の声Ⅱ

2016年10月09日 20:21

今回も地方から都市圏からスカイプ塾生のうれしい便りが届きました。
再チャレンジされる方へ、初めてチャレンジされる方へ応援している仲間がいます。
一緒にがんばりましょう。ブログで応援しています。

合格者(YMさん)の声「この振り返りが重要」

塾長!このたびはご指導、励ましのお言葉、合格祈願等々 本当に有難うございました!!
塾生の皆様からの嬉しい声が届いていますね。
皆様、お疲れ様でした!お蔭で私も1回で合格することができ、ほっとしながらブログを拝見しております。

今年3月スクール終了。6冊のテキストが新しくなり、学科についても出題傾向がわからず不安と焦りの日々を過ごしました。。。何度も心が折れそうになりました。
6月よりスクールの1次試験(学科)対策講座(有料で全6回)が始まり、学科と論述はキャリコン2級の過去問題をやったり理論本などの解説を受けました。
2級の学習を進めることは腹落ちしませんでしたが、仕方なく気持ちを切り替えました。
出題傾向がわかっていれば実技対策の時間を確保することができたと思いますので、随分回り道をしたなというのが正直な感想です。

私の実技試験対策はSKYPE塾がメイン(5月中旬~8月)で、M社のロールプレイング強化コースに2回参加しました。
SKYPE塾では本番を意識した多くの事例を実施することができましたし、的確なフィードバックをいただくことができて本当に勉強になりました。
練習の中で毎回様々なクライエントさんが登場しますが、傾聴ができずどうしたら良いかわからなくなってしまったことが何度もありました。
自分にダメだしつつ、それでもクライエントさんのことをいろいろな角度で考えながら逐語録を作成する、この作業は慣れていない私にとっては時間もかかるため正直辛い時間でした。
でも、この振り返りが重要だと教えていただきました。
塾長にはお忙しい中 私のつたない逐語録の添削を何度もいただき感謝致します。

一方論述対策ですが、これから受験する皆様はくれぐれも時間配分を間違えないように気を付けてください。
でも1問目に時間をとられて2問目の指示された文字数を書くことができなかった、と言っている人でもA評価を取っている人が数名がいました。
実技の基本的なスキルが身についていればそれを文章にするだけと考えて良いと思います。

私はこれまで主に営業やマネジメントなどを行ってきたのですが、定年後も長く働くためにスキルのブラッシュアップをしたいと考えこの資格に挑戦しました。
このたび転職、人事部で採用の仕事を始めました。
50代の転職は簡単ではありませんが、ここから仕事の幅を広げていきたいと考えています。
SKYPE塾がご縁で、ご近所に住むCDAホルダーの先輩とお知り合いになり更に輪が広がっています。
今後は勉強会などに参加させていただいたりしながら自己研鑽をしていきたいと思います。
将来的には塾長のようにこれから活躍される方々の指導ができるレベルを目標にしたいです。

実技試験のことで迷われたり悩んだりしている方がいらっしゃいましたら是非、このSKYPE塾の扉をたたいてみてください。
塾長が優しい声で指導してくださいます。
そして全国にはあなたの応援団が沢山います!(ブログに合格基準について書かれていますが)良い成績でもギリギリでも合格したら関係ありませんので、今、新しいことに挑戦しているご自分を信じて下さい。

最後に、このスカイプ塾からもっともっと大勢の方々が合格される事をお祈りしております。
塾長、引き続きご指導 宜しくお願い致します!


合格者(Mさん)の声「『なんでだろうね』と一緒に考える」

この度、塾長にお世話になり無事に合格することができました。

2次試験に2度も落ち、原因はわかっているものの、なかなか前向きに勉強することができませんでした。
インターネットで塾長のページを見つけたことがきっかけです。
そこからスカイプ塾でお世話になり、地方在住の私は大変助かりました。

スカイプで声だけのやり取りになるため不安でしたが、塾長のおだやかな話し方はお話していてほっとしました。
うまくいかなかった時は「なんでだろうね」と一緒に考えてくださったことは大きな力となりました。
また、振り返りも丁寧にしていただきました。

当日も塾長とのロープレ録音を聴き、試験に挑み落ち着いて試験を受けることができました。


合格者(KTさん)の声「ロープレの目指す姿勢と逐語録」

この度は、スカイプ塾のおかげで、合格する事ができました。
ありがとうございました。
私は、CDA試験に5回も不合格になり、どう勉強をしたら良いか、どこを直したら良いか分からず、不安な日々を送っていました。

地方に住んでいる事もあり、勉強会にも行けず、一人で悩んでいるときに、スカイプ塾に出会いました。
スカイプ1日目は、無料のカウンセリングをしていただき、これまでの私の勉強に対する悩みや不安を全て受け止めていただき、ロープレ練習の方向性が見えてきました。

今までは、周りからの情報などで、こうやったら合格するというロープレ方法などを試してみましたが、自分主導のロープレになり、上手くいかなかったです。
その時に塾長が、ロジャーズの「受容・共感・一致」がカウンセリングのベースになると教えていただき、私のロープレの目指す姿勢ができました。

ロープレが上手くいかなかった時に、塾長から逐語録を書くように言われ、時間がないのでどうしようか悩んでいたが、まず書いてみて、添削してもらいました。
この逐語録は、自分の癖や修正しなければいけない事が、文字になって見えてくるので、とても勉強になりました。
時間がなくても、合格をするためには必要な作業だと思います。
今回の論述試験にも、逐語録が役に立ちました。

もし、キャリアコンサルト試験で落ちて悩んでいる人がいましたら、まずは、スカイプ塾の無料のカウンセリングを受ける事をお勧めします。

振り返ると、私は、そこからが試験勉強のスタートだったと思います。


合格者(Iさん)の声「必ず受かってやる!という意気込み」

今回無事合格させて頂くことができました。塾長、本当に有り難く思っております。
また、試験前の合格祈願がとても嬉しく、最後まで頑張りぬく原動力となりました。
受験された皆様、本当にお疲れ様でした!
地方の方々が何人もSkype塾で学ばれていたと塾長からお聞きしました。私も地方に住んでいますので本当に心強かったです。

元職場の先輩でCDAの資格所有者がおられるのですが、家庭の事情により忙しい方なので近くにロープレをできる相手も場所もなく途方に暮れていました。
しかし2月の1回目にチャレンジした二次試験が不合格に終わり悔しく何としても資格を取得したかったので練習場所や勉強方法をWEBにて必死で探しました。その結果、「Skype塾」の塾長と運命的な出会いをし、これしかない!と感じ直ぐにコンタクトを取りました。

今年の4月ごろから本格的に週に一度を練習日にし、5.6月ごろは隔週で、7月からは毎週取り組んでいました。
その頃保険営業の仕事をしていたのですが6月に退職し心身ともに疲れていたのでなかなかロープレがうまくいきませんでした。
しかしそんな状況の私に対して嫌な様子微塵もなくカウンセリングをし、じっくりと話を聞いてくださいました。

そのおかげで、仕事を退職し専業主婦に戻った7月頃から本気でロープレを頑張ることが出来ました。また、新潟から近い富山の練習会にも参加し、ロープレ回数を増やすことに専念していました。

Skype塾では逐語録を最初や最後の5分必ず起こすよう言われていましたので、欠かさず取り組んでいました。

ロープレの練習は私の中で本当に苦しく、初めは何を聞いてよいか分からずイライラ焦りも感じていました。
でも、受からないという意識があると受からないが現実になるため、必ず受かってやる!という意気込みでやり切りました。
何故なら、軍資金を出してくれた実父と富山や金沢のロープレに送迎してくれていた主人に恩を返したかったので、資格を仕事に活かせるよう努力したかったからです。
この頃単発バイトはしていましたが専業主婦で時間を多少自分の思う通り使えたため、心に余裕があり勉強に専念することができました。

試験日が徐々に近づいても塾長は時間を割きロープレにて私の癖や抜けている言葉を何回も指導下さいました。本番までとてつもなく緊張感の抜けない毎日を送っていました。
そのお陰で当日を迎えても、1回目よりいつも通りで落ち着いてロープレをすることができました。

ここまで来ることが出来たのは、Skype塾に出会えたこと、塾長のおおらかな人柄と熱心なご指導のおかげです。
塾長、いつか絶対お会いしたいです!!

キャリアコンサルタント国家試験(JCDA)合格基準

2016年10月09日 09:46

秋らしくなってきましたがあっという間に冬に入るのでしょうね。

さて、あっという間にと言えば11月のキャリアコンサルタント試験がそこまで来ていますね。
今回はキャリアコンサルタント国家試験(JCDA)合格基準についてまとめてみました。

口頭試問の評価項目が見あたらなかったので不思議に思っていました。
今回それが面接試験(2)になっていました。
口頭試問は合計10点満点(決めつけですが・・・)、ロープレの面接試験(2)90点満点ですから相変わらず口頭試問の点数は低いですね。

この配点を説明すると

・論述、面接試験(1)で1つでも所要点未満であれば不合格です。
・また、最低オールBは論述B(20)、主訴B(12)、展開B(12)、傾聴B(12)、振り返りB(2)、展望B(2)合計60点は不合格です。
・もう1つの最高オールBは論述B(29)、主訴B(17)、展開B(17)、傾聴B(17)、振り返りB(2)、展望B(2)合計84点も不合格です。
・もし、上記に傾聴A80%(24)が1つでもあれば29+17+17+24+2+2合計91点でギリギリ合格です。

要するに論述、面接試験(1)のいずれかにAが1つでもあれば合格と考えれば何とかなりませんか?
ロールプレイが苦手な方、論述で高得点をとれば合格点にグッと近づけます。
反対に論述試験が低いとロールプレイで頑張っても合格点が厳しくなりますね。
これがCDA試験にはなかった点ですね。
再チャレンジされる方、初めて試験を受けられ方、いかがでしょうか?

一緒に頑張りましょう。ブログで応援しています。

キャリアコンサルタント国家試験(JCDA)スカイプ塾生合格者の声

2016年10月07日 19:27

第1回キャリアコンサルタント国家試験(JCDA)合格スカイプ塾生から合格者の声を頂きました。
参考になればと思い、思い切ってブログにアップしました。

合格者(KNさん)の声「今の自分の課題が浮き彫りになって沢山の発見」

今回、第一回国家資格キャリアコンサルタント試験に無事一発合格することができました。
Skype塾には試験前の6月~8月の3ヶ月間、大変お世話になりました。

初回カウンセリングで初めて塾長とお話させていただいた時に、とても丁寧に今の状況を聴いて下さり、私が自分で「困っている」と思っていることに対して、適切なアドバイスを下さり、視野がパッと広がる瞬間がありました。キャリコンの力を初めて実感した時でした。私もこんな風なカウンセリングができるようになりたい!と目標になりました。

Skypeでのロープレは、音が途切れたりしないか?実際のロープレみたいに顔が見えないので本当に練習になるのか?などと最初は心配しておりましたが、顔が見えないからこそ、相手の話内容に集中する癖がついたと思います。また、何度もSkypeしていただいた中で音が途切れたことも一度もなく、毎回スムーズに練習できて本当によかったです。

毎回、ロープレの音声を録音して、後で聞くと、自分の今の課題が浮き彫りになって把握することができました。「自分では話を聴けているつもりでいたけど、これは全然聴けてないな・・」とか「同じ表現をするにしても、もっと感情を込めて言わないとこの言い方ではCLに伝わらないな・・」など、毎回のSkypeロープレの音声を聞きながら、自分なりの課題の発見が沢山出てきました。

また、最初の5分程度を逐語に起こし、できたところ・できなかったところ・改善案などを書いたものを毎回提出しておりました。数日後には塾長からのコメントつきで戻ってきて、「こんな視点があったのか!」と新たな気づきもあり、次回のロープレの指標にすることができました。

試験直前の最後のロープレでは、「今のKNさんで十分に実力ついていますから、安心して試験に臨まれてください」とおっしゃって下さり、自信を持って実技試験を受けることができました。

塾長の丁寧なカウンセリング、傾聴姿勢、自然ながらも的確なアドバイスがとても勉強になりました。
今後もさらにカウンセリング力を磨いて実力を磨いていきたいと思います。
本当にどうもありがとうございました!


合格者(Oさん)の声「前のめりなカウンセリングからのスタート」

私は国家資格第1回目の試験合格者です。

もともと、第49回養成講座と通信講座を受講しており本来であれば第49回の試験を受ける予定でしたが予定が合わなくなり国家資格になってから初めて試験を受けました。

試験を受けるにあたり私が1番困っていた事は養成講座終了後から今回の試験まで約1年近く時間が経っており学科試験は自分の勉強の仕方次第ではありましたが、とにかく実技試験(ロープレ)にとても不安がありました。

しかも私は秋田に住んで居ながら盛岡の養成講座へ参加したこともあり、養成講座メンバーとも容易に会えないなど、ロープレをする機会が皆無で、色々と調べていたところ、このスカイプ塾に辿り着きました。

この塾の内容を見た時は素晴らしく感動し、何せ試験まで1カ月を切っていた為に悩む間も無く、早速申し込みをしました。

私のような環境にいる方は他にも沢山いらっしゃると思います。
そして試験まで週1ペースで塾長にロープレトレーニングをして頂きました。
始めた数回のロープレは全く出来ずに、前のめりなカウンセリングをしていました。

とにかく、クライエントに寄り添い どんな人なんだろう?と興味を持ちながら と何度も指摘され残りの数回でやっとか少し良くなったという感じでした。

トレーニングの最中は適確に出来ていないところを指摘していただき、励まされて今回の試験に合格することが出来たと思います。
実技試験の対策はやはり、ロープレをして出来たことと出来なかったことをまとめて、次のロープレで出来るようになることを目標として取り組むことだと思いました。

しかし、一人では出来ないのがロープレトレーニングであり、効率よく、内容も濃くするためにはどうしても、サポートをしてくれる人に出来たことと出来なかったことを明確にしてもらうことが絶対に必要だと思います。

ですから、このスカイプ塾は働きながら、家事もしながら試験合格を目指す私達にとって本当に有難いシステムだと思います。
そして、ロープレトレーニングが進むにつれて私は少しではありますが自信もつき、これが学科の方にも影響したのではないかと思います。

これから受験される皆様のお役に立てればと思い、合格者の声として私なりに述べてみました。
みなさん試験勉強、頑張ってください。


合格者(YKさん)の声「目を背けていた逐語録に取り組む」

今回3度目の受験で合格することができました。
Web上で自分の受験番号を見たときは、ホッとしてようやく心から嬉しいとおもうことができました。

Skype塾でのご指導と迅速に逐語録を添削して頂いたおかげだったと塾長には感謝しております。

1回目の面接では、試験で見られる点について全く理解していませんでした。
評価項目はわかってはいたのですが、自分がどうすれば評価項目に沿った会話になるかを考えられず、練習のときもなぜ悪いか、なぜ良かったのか、理由をはっきり理解できませんでした。

2回目はなんとか合格しようと思いロープレの練習回数を増やして臨んだのですが、やはり身に付くことはないままで、本番では途中からどうしてよいかわからないといった感じで終わってしまいました。
的外れな会話を気付きもせず続けて終わるより進歩したといった程度です。

こうした状況は、受け取った「不合格者への講評」にも適切に記載されていたと思います。

3回目を受けるときは随分躊躇しました。
今度落ちたら・・・でもこのまま終わるのも・・・といった感じです。
それでも良い勉強方法があれば、とネットをあちこち検索しているときこちらのSkype塾を知りました。
以前頂いていた「初めてのロールプレイの手引き(逐語録)」は各発言の意図が詳しく解説されていてとても参考になっていましたのでSkypeなら更に質問もしやすくじっくりやって頂けると思い早速申し込んだのです。

一番大変だったのはそれまで目を背けていた逐語録の作成でした。
意を決してというか、仕方なく作成に踏み切ったのですが、正直に言うともっと早く、最初にやるべきだったと思っています。
記憶やメモ、録音だけでは10-15分のロープレをすべて思い起こして問題点をしっかりと把握するのは難しく、次のロープレでの改善につながっていませんでした。
しかし逐語録を作成し全体をゆっくりたどりなおすことで、自分の癖や思考回路がよくわかるようになり、さらに改善案、意図をつけて提出した逐語録はすぐに添削して返して頂けたので、理由に基づいてこうすれば良かったんだと納得感が得られました。
テキストなどでの基本の復習と合わせて、ならば次はこうしようと意欲につながったのも良かったと思います。
おかげで最後には、「大丈夫ですよ、よく聞けていますよ」と励まして頂き、あー少しはできるようになったのだと前向きに試験に臨むことができました。

それでもテキストなどで基本を何度も再確認して、リアルでのロープレもやって、逐語録とあわせてあれこれ"研究"しても、今までと意識を変えて臨む会話はすぐには身に付かず、自信を持てるまでにはなかなかなりませんでした。
新試験での結果は合格でしたが、論述に助けられた("研究"の成果?)という感じで、面接は満足いく得点には今一歩でした。
私には新たな理屈を理解しても体現していくのは容易ではないということのようです。
キャリアコンサルタントとしてやっていくには、短くなりつつある人生でまだまだ先の長い研鑽を積む必要がありそうです。

塾長の丁寧なご指導には心から感謝しております。
ご指導のみならず合格祈願までしていただけるところはそうないと思います。
そしてこれから受験される方が、受験までは少しでも合理的方法を見つけて納得のいく方法で準備を進めていかれれば良いと願っております。


合格者(Fさん)の声「苦手なケース程、本番の試験で役に立つはず」

何がどう悪いのか、悶々とした日々...、この試験は自分には向いてないのでは...と悲観的になっている時に、スカイプ塾に出会いました。

スカイプでのロールプレイは、どうなんだろう?という不安な思いもありましたが、目から鱗のようなご指導と、地方の私からは指導料もリーズナブルで大変ありがたいものでした。
塾長の顔のイメージ画を張り、その顔に向かい(笑)3か月間、週1のペースでご指導をしていただきました。

私は、ケースによって大変差が出たことで、塾長を随分と悩ませていたと思います。
時には、出来なくなってしまい泣きながら話すこともありました。
しかし、逆に「苦手なケース程、本番の試験で役に立つはずだ」と、奮起し考えることで「こんな時は、こうすれば良い」と、応用が利くというか、いろんな方向から考えられるようになってきました。
そして、試験の2週間前位には、どうにかなりそうな自分を客観視出来ていました。

国家試験第一回目ともあり、形態がわからないことは不安でしたが、最終的には、塾長の「今までのやり方の延長で良いはず」を、信じて試験を受け大正解でした。

本番は、自分でも驚くほど落ち着いていて、クライアントの声がよく入り15分があっという間でした。
口頭試問でもしっかりと振り返りが出来、合格できたのは、まさしくスカイプ塾のお陰です。
懇切丁寧なご指導をして頂きありがとうございました。

キャリアコンサルタント試験結果発表

2016年09月29日 19:42

以前は大きい封筒か小さい封筒が送られてくるのかドキドキして待っていましたが、今はWebにアップされるのですね。

合格者の皆様、おめでとうございます。
これにおごることなく
単なる通過点であることを肝に命じ
これからの人生をかけて精進し
世の中に役に立つよう頑張ってください。

不合格になられた皆様、残念でしたね。
合格者との差はほんのわずかに過ぎません。
よく聞くことは「話してくれないCLに当たったから」だと。
ほんとうにそうでしょうか?
CL中心療法(受容・共感・一致)が未熟だったからではありませんか?
私の結論はどのようなCLでも対応できるCL中心療法を身に付けることです。

今回私のブログを読まれ、それがご縁で私のスカイプ塾勉強会に参加され合格されました。
地方にいて、機会の少ない秋田、上越、松江、延岡、静岡、岡山、広島の方、
反対に過密状態で機会が持てない東京、横浜の方です。

くやしい思いをされている方は、一度スカイプ塾に参加(ヒアリング&カウンセリング)されてはいかがでしょうか?

頑張りましょう。いつもブログで応援しています。

キャリアコンサルタント面接試験対策―添削してわかる逐語録の効用

2016年09月19日 22:14

秋雨前線につづき台風16号が九州に接近しています。頭を低くし通り過ぎるのを待つしかありませんね。
待つと言えばキャリアコンサルタント試験の結果が来週まつ発表ですね。

さて、今日は11月の受験の塾生の逐語録を添削チェックしていたらこんなシーンがありました。

CL8:まぁしょうがないかぁとは思っているんですよね。結果がでないからですね。
CC8:上司からノルマノルマと言われ、成果が出ず最下位なので、言われるのもしょうがないかなと思われているのですね
CL9:そうですね。
CC9:半年間営業をされているということなんですけど、上間さんは営業というお仕事を選ばれたのはどういう事なんですか?

CL8の言葉をCC8で自己一致を図っていますね。
CL9は「Yes」と言った切り次がでてこない場合です。
そこでCC9は次の展開に移ったのですがCC9の質問は唐突感がありますね。

逐語録に落とした後ご自分で発見され、こんなふうに添削されました。

CC9:(間3秒)上間さんは半年間営業をされて、現在、仕事が向いていないと感じてらっしゃるという事でしたが、営業のお仕事を選ばれたきっかけなどがあったんですか?

①「間」を置いて、力を貯め、②「上間さんは半年間営業をされて、現在、仕事が向いていないと感じてらっしゃるという事でしたが、」と振り子を一旦戻し、流れ乗って③「営業のお仕事を選ばれたきっかけなどがあったんですか?」と押し出す。これで新しい流れに乗る感じですね。
「困ったら要約の振り子」と似ていますね。
(添削結果)

CL8:まぁしょうがないかぁとは思っているんですよね。結果がでないからですね。
CC8:上司からノルマノルマと言われ、成果が出ず最下位なので、言われるのもしょうがないかなと思われているのですね
CL9:そうですね。
CC9:(間3秒)上間さんは半年間営業をされて、現在、仕事が向いていないと感じてらっしゃるという事でしたが、営業のお仕事を選ばれたきっかけなどがあったんですか?

唐突感が減少し、新しい流れに移った感じがしますね。

いかがでしょうか?
頑張りましょう。応援しています。

キャリアコンサルタント試験合格祈願

2016年08月28日 17:57

台風10号が関東地方を直撃しそうな気配ですね。気をつけてください。

さて、地元の広島駅の北側の二葉山のふもとに神社やお寺が点在しています。
そこを「二葉の里歴史の散歩道」と言って、今日はボランティアガイドさんの案内で歩いてみました。
その中の1つ菅原道真が太宰府に行く道中、ここに舟を泊め休まれたとか。
名前も尾長天満宮といって早速「キャリアコンサルタント試験の合格祈願」をしてきました。


頑張りましょう、いつも応援しています。


キャリアコンサルタント面接試験「困ったら要約の振り子」

2016年08月25日 07:03

朝晩が少ししのぎやすくなったと感じますが、日中は相変わらず暑いですね。それに台風10号太平洋側をウロウロして、こちらも心配ですね。

さて、面接試験を前に「ロープレ中、何を話したら良いかわからなくなったらどうしたらよいですか?」
という質問がありました。
そんな時は「これまで話した事を要約し、その中で聴きたかった質問をする。」と応えます。
イメージにすると「困ったら要約の振り子」です。

一度これまでのことを要約(振り子を戻し)し、振りを付け押し出す(次の展開を図る)感覚です。

①困ったら要約:振り子のように一度戻す
②次の展開(質問、促し)を図る:振り子のように自然に押し出す

いかがですか?
面接試験頑張って下さい、いつもブログで応援しています。

キャリアコンサルタント論述試験から思う

2016年08月22日 07:42

北海道につづき、関東地方に台風接近で心配ですね。お気をつけ下さい。

さて、初めてのキャリアコンサルタント(JCDA)学科試験と論述試験が終わりましたね。
学科試験はキャリコン2級寄りで、論述試験はキャリコン2級寄りではなかったようですね。

そうすると、次の面接試験はキャリコン2級寄りではないようですね。
これまでのCDA試験をベースに10分が15分に伸びたと考えた方がよいでしょう。
キャリコン2級のような時間を意識しすぎないようにCL中心療法に乗っ取って進めてください。

・CLにしっかり寄り添い傾聴し関係構築はとても大切でしたね。
・そして自己探索を深め、主訴・問題の把握に努めましょう。
・時間があれば目標設定に進めば良いし、時間が無く終われば口答試問で応えましょう。

頑張りましょう。いつもブログで応援しています。



いよいよ明日、キャリアコンサルタント試験ですね

2016年08月20日 19:42

うだるような暑さがつづいていますが、お元気でしょうか?

さて、明日はいよいよ学科試験と論述試験ですね。
これまでやってきた成果が試されますね。

学科試験も実技試験も結局キャリコン2級をベースに試験対策された方がほとんどでしょう。
学科試験は何が違うのか、論述試験はどこが違うのかいよいよ明日わかることでしょうね。

そして1週間後、実技試験の面接が始まりますね。
気を付けて欲しいのは今回実技の評価項目の一つとして「論述試験」が40%を下回らないことが条件です。
残りが面接試験の「主訴・問題の把握」「具体的展開」「傾聴」が各40%を下回らないことが条件です。

仮に「論述」が40点、「主訴・問題の把握」が40点、「具体的展開」が30点、「傾聴」が40点で計150点とすると合格は90点以上(60%)となっています。
つまり、まずは論述試験は16点(40%)以上とれればOKです。
何とか成る気がしませんか?

頑張ってください。いつもブログで応援しています。

キャリアコンサルタント試験対策「ロープレの進め方のイメージ」

2016年07月23日 09:55

梅雨明けし暑い日が続いていますね。元気にお過ごしのことと思います。

さて、キャリアコンサルタントの試験が残り1ヶ月に迫りましたね。
ロープレ練習を始めてよく塾生から聴かれるのが次のことです。
「ロープレをどう進めたらよいのかわからない」
「クライエントを前に何を聴けばよいのかわからない」
言葉で説明するより、今日は「ロープレの進め方をイメージ」にしてみました。

(1)来談目的を軸に進めます。

 「営業に向いていない」

(2)クライエント中心療法でクライエントの像を描いていきます。

「どうして向いていないのだろう」「いつからだろう」「この人はどんな人だろう」と受容・共感・一致しながら進めます。

(3)クライエントの像が見えてきたところで、主訴を確認します。

「ノルマ、利益、売上の営業の役割の理解ができず、それで向いていないと感じられるのですね」

(4)自己概念が見えたところで見立てを確認します。

「希望して営業に就かれたわけでなく、人の役に立ちたい仕事への想いが強いのですね」

(5)最後に展開はですね。

・目標:「転職して人の役に立つ仕事に就きたい」
 選択肢:転職市場 市役所、社会福祉協議会、病院、介護施設・・・
     仕事理解 必要な資格「社会福祉士」「精神保健福祉士」「臨床心理士」・・・、必要な資質 
     自己理解 シュロスバーグの4つのS(1.状況 2.自己 3.支援 4.戦略)・・・

おおざっぱにはこんな感じですが、いかがでしょうか?
それでもわからない方は私がお相手しましょう。
こちらのスカイプ塾に入塾をどうぞ。

頑張ってください、いつも応援しています。


新試験キャリアコンサルタント面接15分の心がけ

2016年07月05日 07:28

昨日も蒸し暑かったですね。ここ毎日夕立が「ゴロゴロピカピカ」とすごいですね。

さて、ロープレ練習に励んでおられると思います。
思うように進まない方も多いと思います。
そこで今日は「新試験キャリアコンサルタント面接15分の心がけ」について考えてみましょう。

CDAからキャリアコンサルタントに変ったことは何でしょうか?
「目標設定や選択肢を考える展開」ことなどハードルが高くなったことは間違いないでしょう。
でも「傾聴」や「主訴・問題の把握」は変わりありませんね。
CDA2次試験では「傾聴」はとても大切にしていました。恐らく、それは新試験でも変わらないでしょう。

ところで、CDA2次試験で「主訴・問題の把握」は主に口頭試問で聴かれることが多かったと思います。
48回試験や49回試験で合格された人の中では口頭試問で「主訴」を聴かれなかったと記憶しています。

新試験では特に「主訴・問題の把握」ロープレ中に要約してCLに確認することが重要だと思っています。
それはCLの主訴・問題の把握ができて初めて次の「見立て」そして「展開」に移ることができるからです。

少し紐解いて見ましょう。
来談目的が「営業が向いていない」としましょう。
ロープレが進んで行くうちに「主訴」がわかってきます。
「営業に向いていない言われたのは、ノルマを達成することや利益を出すことが営業の大きな役割を知らないで就かれたのですね」

では「見立て」は何でしょう。
人の役に立ちたい」自己概念がとても強く、「営業の経験」と不一致を起こしていることだと思います。

ここまで、できて初めて次の「展開」に移れるのだと思います。

言いたいのは、ロープレの練習では主訴・問題をCLに確認するシーンを心掛けてください。

できますか?
確かにCLによってはロープレが進まない場合がありますね。
その場合でも、「傾聴」は重要です。
「営業に向いていないと言われたのは、先輩の値段をつり上げるやり方に納得できない意味もあるのですね」
とその都度、要約して確認することを心がけてください。

私はこれが「展開」へ移るための「かなめ」だと思っています。

頑張りましょう。いつもブログで応援しています。

国家資格キャリアコンサルタント試験の比較

2016年06月20日 23:00

毎日良く降りますねー、今週はずっと雨みたいです。関東地方はどうなんでしょうね?

さて、どっちを受けようかと迷っておられる方が結構おられるようですね。
今日はキャリア・コンサルティング協議会(CCC)と日本キャリア開発協会(JCDA)を比較してみましょう。
・学科はどちらもまったく同じ内容と記述しています。
 CDA1次試験の大変さが嘘のようですね。
 とても楽になったと思います。
 試験対策はキャリコン2級の過去問(学科)で大丈夫ではないかと思います。
 「大は小を兼ねる」ですかね。

・実技の論述問題は表現の違いで内容は変らないと言い切っていいと思います。
 これもキャリコン2級の過去問(論述)で対策できると思っています。
 これも「大は小を兼ねる」ですね。
 ただし、キャリコン2級との違いは試験時間が50分と短いため、設問数も少ないと思います。
たとえば、「主訴(CLの問題)」、「見立て(CCの考えたCLの問題」は出るでしょう。
そして、「目標設定」も出るでしょう。問題は「方策」ですね。
時間50分と限られているため、ここまでは出ないとは思いますが、対策をしていて損はないと思います。

・違いは評価区分ですね。
CCCの「態度」について、キャリコン2級をには

「基本的態度とはキャリアコンサルタントとして自分をありのままに受容し、言語・非言語で表現し、多くの場合、一致していること。また、必要に応じて相談者の個別問題に応じた支援(助言・情報提供等)を適切に行うことができること。」

と記述されています。
前半の記述はJCDAの「傾聴」にあたると思いますが、後半の個別問題に応じた支援の記述は「主訴・問題の把握」にはあたらないと思います。
CCCはキャリアコンサルタントっぽさが継承されていますね。

もう1つがCCCの「自己評価」です。
「自己評価」とは口頭試問によってキャリアコンサルタントとして理解しているかが問われていて、CCCはありますが、JCDAにはありません。
勿論、JCDAも口頭試問はありますがCCCの方がウェイトが高いということかも知れません。

最後に、「主訴・問題の把握」「傾聴」はJCDAにはありますが、CCCにはありませんね。
そう言えばこの2つはCDAの2次試験の評価基準にありましたので、JCDAがこの考え方を継承したふしが感じられますね。
CDA2次試験になかった「具体的展開」についてはこちらを参考にしてください。

さて、受験生の皆さんは、どちらを選ばれますか?

何十万の養成講座をわざわざ受けなくても職業相談3年以上の経験があれば、誰でも受験できるようになりましたね。
一気にオープンになり良いことかも知れませんね。

「新はじめてのロールプレイの手引き」に寄せられた感想

2016年06月08日 07:18

おはようございます。今日も梅雨空です。

さて、キャリアコンサルタント新試験に対応した「新はじめてのロールプレイの手引き」をお送りした方から、感想が寄せられました。

拝見させていただきました。
CC11より今までのCDA試験とは違って、しっかりと目標設定を仮定する流れに少し驚きました。
斬り込んでいくんですね!
そうはいっても、やはり傾聴しつつのスタンスでもあると思うので、傾聴は出来て当然になりそうですね。
つくづく49回で受かっておいて良かったと思いつつ、自分自身の今後のスキルアップとして、大変勉強になりました!」

「感想をありがとうございます。
これは理想の形ですので、CLの状況によっては、ここまで進まないことも考えられます。
そうだとしても、
・論述試験で合格点が取れていること
・口頭試問で答えられること
・つまり、キャリアコンサルティングがわかっていること
が実際の合格の基準だと思います。
おっしゃる通り「傾聴」ができていることは、これまでと同様重要なポイントに変りありませんね。」

口頭試問は
・できたところできなかったところは何ですか?
・CLの問題は何ですか?
くらいは出そうですね。

頑張りましょう、応援しています。


「新ロールプレイの手引き(逐語録)」

2016年06月06日 07:16

おはようございます。
キャリアコンサルタント新試験に対応して、「新ロールプレイの手引き(逐語録)」を作ってみました。

復習も兼ね以前に寄せられた意見にも応えました。

CC こんにちは、キャリアコンサルタントの木原です。(こんにちはBです)Bさんですね。
  今日はどのようなご相談で見えられたのでしょうか?

キャリアコンサルタントと名乗り、この言い方に慣れましょう。
いつだったか受講生に「名乗る必要ないとCDAフォルダーに言われた」とおっしゃっていました。
その通りですが、自分をカウンセラーモードにスイッチを切り替える上で必要だと思います。
つまり、心を穏やかにし、目の前にいるCLの全てを受け入れる気持ちです
それと、CLとCCの関係は患者と医者の関係ではありませんね。
自分をキャリアコンサルタントと呼びますが、関係は常にCLと対等です。

CL1 はい、あのー仕事をーあのースーパーで(はい)お総菜を作っているパートを3年くらいやっているんですけど(はい)ちょっと、もーなかなか365日毎日働いている感じで(う~ん)やめたいなぁーと思っているんですけど・・・・(沈黙3秒)

CC1 え~、スーパーで総菜のお仕事を3年くらいパートで働いておられる。(はい)それで365日毎日働いている感じでとても忙しく(えー)辞めたいと思っていらっしゃるのですね?(はい)
もう少し詳しく聴かせていただけますか?

ここはCLをしっかり受容して、来談目的をしっかり脳に刻み込んでください
そして、「もう少し詳しく聴かせていただけますか?」は開かれた質問では定番です。
ある受講生の方から「CDAフォルダーから『毎回その言い方はしなくてよい』と言われました」とのこと。
確かに養成講座やトーレーニングジム等で配布される逐語録はあまり見かけません。
しかし、そこに書かれているロープレは熟練されたCCさんですから、真似もできませんので、手本にしない方が身のためです。
慣れない内は「もう少し詳しく聴かせていただけますか?」を使ってください。
その裏の意味は”あなたの話たいところからどうぞお聴かせください”でしたね。

この後の展開は端折りますが、関係構築、自己探索の支援、経験代謝を経て主訴の把握、CLの問題点の把握までがCDAの試験の範囲でした。

この次の展開は、CLの問題点を確認し、目標を設定します。そして選択肢を考えるシーンです

CC11 Bさんが辞めると一緒に働いている同僚に仕事が行って、迷惑を掛けてしまうのでそれもいやだと思われるのですね。(はい)
(ここまでが実際の10分間のロープレですしたが、ここから新試験キャリアコンサルタントを意識して想像でロープレしてみます。)

少し整理させていただくと、自分が辞めると今の自分の様に、仕事が増え同僚に迷惑を掛けたくない気持ちが強く、「辞める」とは言えないのですね。(はい)でも、ご主人のことを考えるとこのまま仕事を続けることはできませんね。(はい)
では、退職を前提に、どんな選択肢が考えられるか一緒に考えたいと思いますが、よろしいですね?(はい)
退職するとしたらどんなことが考えられますか?

CL12  ・・・そうですね。まず主人に退職の相談してみます。(はい)
手術を控えており真っ先に話して、今後の事を話し合いたいと思います。

CC12 今後のことですね。どんなことを話し合われますか?

CL13 そうですね。こどもの塾の送り迎えのこと、(えー)手術の日程のこと、(はい)パートを止めることでの家計の負担・・・こどもの学資保険のこと(はい)・・・・ほんとうに止めて良いのかといったことでしょうか(はい)・・・

CC13 他にご心配なことはありませんか?

このようなCLの抱えている問題がCCによって解消されていくシーンが展開されると想像されます。

この「新ロールプレイの手引き(逐語録)」が必要な方はこちらへ入塾してからリクエストしてください。
頑張りましょう、応援しています。

キャリアコンサルタント新試験の論述試験につて

2016年06月05日 20:31

今日は実技の論述試験問題を考えてみます。
JCDAの試験要領(試験区分/出題形式)には以下のように記述されているだけです。

記述式  逐語記録を読み、設問に解答する
問題数  1~2問
試験時間 50分

結論は以下の設問だと思います。

問題「逐語録」を読み、以下の問いに答えなさい。
問題1.CLがこの面談で相談したい「問題」とCCとしてあなたが考えるCLの「問題」は何かを記述せよ。
問題2.あなたは、上記の2つの「問題」を合わせ、CLを援助するために①どこに目標をおいて、②どういうことを実施したいか、あなたの具体的な方策を記述せよ。

「これってキャリコン2級と何が違うのですか?」と言われそうですね?はい、同じです。

キャリアコンサルタントとして、CLの問題・課題を把握でき、CLにどう支援するのか理論的にわかっていることが求められています。
ただし、論述と面接を合わせて90点以上(60%)で論述が40%以上あればよいので、キャリコン2級よりハードルが低いとも取れます。

・この際、あれこれ考えるより実技の「論述試験」はキャリコン2級で学ぶのが良いと思いませんか?
・「大は小を兼ねる」です。

キャリコン2級の過去問題は公表されていますが、答えがありませんのでキャリコン2級の参考書を読んで考え方を身に付けないといけませんね。
この辺りは次の機会で考えたいと思います。

頑張りましょう、応援しています。

キャリアコンサルタント新試験を意識したロープレ練習

2016年06月05日 10:53

昨日ここ広島も梅雨に入り、とうかさん(浴衣祭り)が始まりました。
雨の中の浴衣姿もなかなか絵になりますね。

さて、新試験の中味がわからない中で15分のロールプレイの練習をしました。
私がCL役になり、お二人がそれぞれキャリアコンサルタント役になっていただきました。

CDA試験では10分でしたが15分になると、結構いろいろ話せるなというのが感想でした。
ただし、傾聴ができていると展開が進みますが、傾聴ができていないと15分は苦痛に感じます。

傾聴ができていると、関係構築ができ、自己探索の支援、主訴・問題の把握まで楽に進みました。
一方、傾聴ができていないと、グルグルとそこに留まり苦痛のまま終わりました。

キャリアコンサルタントの前にキャリアカウンセラーであること。
ロジャーズのCL中心療法の姿勢と傾聴ができることを改めて認識できました。

次回はいよいよ論述試験と面接試験の中味に入りたいと思います。
頑張りましょう、応援しています。

JCDA国家資格キャリアコンサルタント試験合格基準公表

2016年05月14日 09:29

JCDA国家資格 キャリアコンサルタント試験合格基準の一部が公表されましたね。

実技試験(論述試験、面接試験)は150 点満点で 90 点以上の得点。
ただし論述試験の満点の40%以上、かつ面接試験の評価区分の中の
「主訴・問題の把握」
「具体的展開」
「傾聴」
のいずれにおいても満点の40%以上の得点が必要

ちょっと紐解いてみましょう。
実技試験は150点満点で90点以上(60%)が合格になります。
また、論述試験、面接試験の評価区分がそれぞれ40%を下回ったら不合格になります。

配点を以下のように仮定しますと、

・論述試験:40点満点
・主訴・問題の把握:40点満点
・具体的展開:30点満点
・傾聴:40点満点

それぞれ、1つでも40%を下回ったら不合格とは、

・論述試験:16点以上
・主訴・問題の把握:16点以上
・具体的展開:12点以上
・傾聴:16点以上

それぞれ上記点数を1つでも下回ると不合格と言う意味ですね。

例えば
EX1)
・論述試験:20点
・主訴・問題の把握:30点
具体的展開:10点
・傾聴:30点
合計90点は合格点ですが、具体的展開が12点(40%)を下回っているため不合格です。

EX2)
論述試験:10点
・主訴・問題の把握:30点
・具体的展開:20点
・傾聴:30点
合計90点は合格点ですが、論述試験が16点(40%)を下回っているためこれも不合格です。

EX3)
・論述試験:20点(50%)
・主訴・問題の把握:20点(50%)
・具体的展開:20点(67%)
・傾聴:30点(75%)
合計90点でいずれも40%以上ですので、これは合格ということです

点数だけを考えると何とかなる気がしませんか。

次に評価区分を説明します。
「主訴・問題の把握」「具体的展開」「傾聴」

この「具体的展開」をキャリコン2級ではこんな説明があります。

「相談者との関係性を意識しながら面談を進め、相談者の訴えを理解した上で適切な目標を設定し、キャリアコンサルタントとしての対応を適切に選択し、対応できることで、相談者に気づき、変化(問題に対する認知の変化、自分または重要な他者に対する認知の変化、自己の表面的な表現から内面表現への変化、具体的行動や意欲の変化など)が起こること。」

注目は「目標の設定」「キャリアコンサルタントとしての対応を適切に選択」「相談者に気づき、変化が起こること」の部分です。

マイクロ技法の面接の5段階は
1.ラポール/構造化
2.問題の定義
3.目標の設定
4.選択肢を探求し不一致を対決する。
5.日常生活への般化
ですね。

これと比較すると
「傾聴」→1.ラポール/構造化
「主訴・問題の把握」→2.問題の定義
「具体的展開」→3.目標の設定 4.選択肢を探求し・・・

ではないかと思います。

思い出して下さい。
口頭試問で「この先50分続けるとしたらあなたはどう進めますか?」と問われましたね。

「ご主人に迷惑をかけたくない思いを尊重しつつ、辞めることで同僚に迷惑をかける気持ちも大切にし、
退職を視野にどういった選択肢が考えられるのか、一緒に考えたいと思います。」
初めてのロールプレイの手引きー口頭試問より

と答えれば良かったのですが、今回の面接試験のロールプレイ15分の中で示さなければなりません。
つまり、「目標を設定し、キャリアコンサルタントとしての対応を適切に選択する」ことだと思います。
断言できませんが「相談者に気づき、変化が起こること」まで求められているとは思いません。

・キャリアコンサルティングが理論的(論述試験と口頭試問)にわかっていること
・それをロープレ15分で示すこと

ただし、CLによっては、「具体的展開」が困難な場合があるかもしれません。
「理論的にわかっていること」、「努力しいること」として「60%ではなく40%を下回らないこと」と言っているのかもしれません。

しかし、CDA2次試験よりキャリアコンサルタント実技試験の方がハードルが上がっていることは間違いないでしょう。

次は論述試験の中身について考えたいですね。

大変でしょうが頑張りましょう。応援しています。

熟練CDAの逐語録は参考にならない?!

2016年05月08日 17:46

5月の連休も最後の日になりましたね、いかがお過ごしでしたか?

さて、国家試験の実技試験の内容がまだ公表されていませんが、待っているわけにはいきませんね。
今日は熟練CDAの逐語録はほんとうに参考になるのか考えたいと思います。
結論から言うとほとんど参考になりません。

以下の逐語録をご参照ください。

CL1:現在の仕事が、非常につらいんですよこの仕事を終えたら、もう会社を辞めたいなって思っています。

CDA1:辞めたい、それは?

皆さんはいかがでしょうか?

①非常に深刻な状況にもかかわらず、感情を拾っていませんね。
②インテーク面談なのにこれで「受容」していると思いますか?
③大切な来談目的を伝え返していません。
受験者の方には、私ならこう伝え返すように教えます。

CDA1:○○さんは、現在のお仕事が非常につらく、(少しゆっくり)この仕事を終えたら、もう会社を辞めたいなって思っていらっしゃるのですね。・・・(ゆっくり)
もう少し教えていただけますか?

つづけます。

CL2:ええ、実はですね私は今、人事部にいるんですが、この半年間で約100名の人員削減の命令が出て、面談に追われているんですよ・・・

CDA2:面談ではどんなことを?

この辺りも、受験生には「受容」「共感」「一致」の姿勢で臨むことを教えます。例えば

CDA2:○○さんは今、人事部におられるんですね、(少しゆっくり)この半年間で約100名の人員削減命令が出て、面談に追われていらっしゃる・・・(少し間)
面談はいかがですか?

伝え返し、開かれた質問で返します。

いかがですか?熟練CDAの逐語録では受験生にはほとんど参考にならないと思っています。
もし、本番に臨み、皆さんが「辞めたい、それは?」「面談ではどんなことを?」を言ったとしたら、CLは話してくれるでしょうか?

では、熟練CDAの話し方は間違いなのでしょうか?
いいえ、逐語録にはCLを包み込むような「言葉の抑揚」、「間」、「相づち」の他、「視線」、「姿勢」が書かれていないからです。

私はロジャーズの「CL中心療法」を身に着けることが基本だと思っています。
そしてマイクロカウンセリング技法の「かかわり行動」「かかわり技法」を身に着けることです。

CDA熟練者の逐語録を手本にする必要はありません
試験は満点を取る必要はなく、基本をしっかり身に着けて合格することです。
また、合格はCDAとしての通過点に過ぎないことを謙虚に受け止めることも忘れないでください。

頑張りましょう、応援しています。


CDA試験が国家試験になって思うこと

2016年05月03日 10:29

こちら広島は曇り空の中、フラワーフェスティバルが開幕します。
それにしても例年以上外国人の方の多いのはうれしいことかも知れません。

さて、今度キャリアコンサルタント国家試験を受ける方からメールを頂いて、
あることに気がつきました。
これまでは1次試験を受けて合格して2次試験を受けていましたが、
学科試験と実技試験を一遍に受けることができるのですね。(当たり前でしょ!と声が聞えてきます)

これまでは1次試験に合格できないと、2次試験を受けられず諦めてしまう方も多かったのでは?
これが解消したことだと思います。

そうすると、自然に受験対策の比重が実技試験にかかってきます。
試験の中味も学科は記述も論述も無くなり相当楽になります。
その分、実技のロープレ練習に重点を置くことになりますね。

学科試験と実技試験の論述試験が同一日にあり、次の土・日に実技試験のロープレが控えています。
一遍に受験することを想定しているようです。
しかし一遍に受けるとなると受験料38,800円(以前CDA試験では37,800円)はかなりの負担ですね。

この辺りしっかり受験対策して臨んでください。
これから実技試験を受ける方へ
論述試験も有り、ロープレも10分から15分に変ります。
不安一杯ですが、8月の試験までたっぷりあります。
まずは、ロープレ練習に励みどうようなCLでも対応できるよう、カウンセラー力を磨き上げましょう。

頑張ってください。応援しています。

国家資格に伴いCDAの試験が大きく変わりそうですね。でも・・・

2016年04月21日 22:00

熊本地震の余震が収まらないですね。
九州は旅行を楽しんだり、長年住んでいましたのでとても心配です。

さて、国家資格に伴いCDAの試験が大きく変わりそうですね。
2次試験を再チャレンジされる方、50期の養成講座を学ばれ初めて試験にチャレンジされる方、
どう試験対策したらよいのか戸惑いますね。

学科試験は4肢択一問題のみで記述・論述問題がなくなる分、楽になりそうですね。
一方、実技試験は論述問題と15分のロープレになる分、厳しくなりそうですね。

でも、ロープレが10分から5分伸びた分、これまでより傾聴がしっかりできそうです。
CLの当たり外れ(話さないCL、話すCL)、CLの相性で合否に作用されず、
どのようなCLにも対応できるCL中心療法の傾聴力をつけ、
気づきを促すキャリアコンサルティング(自己探索、経験代謝)力を発揮できるよう、
ロープレ力に磨きをかけましょう。

論述問題はキャリコン2級が参考になりそうです。
キャリコン2級の論述試験は以下のような設問が3問です。
(1)CLの「問題」は何かを記述せよ
(2)キャリアコンサルタントとしてあなたが考える、CLの「問題」は何かを記述せよ。
(3)どこに目標をおいて、どういうことを実施したいか、あなたの具体的な方策を記述せよ。
JCDA国家試験の論述問題は1~2問となっていて、上記の(1)(2)であれば試験対策はできますね。

いずれにしても5月の連休明けには試験内容が決まるのではないかと思っています。
頑張りましょう、応援しています。


この写真は合格者Aさんからのプレゼントです。

第49回CDA2次試験合否発表 桜咲く!?

2016年03月24日 12:45

昨日、広島も開花宣言がありましたので、早速、ブログにアップしました。

さて、CDA2次試験の合否発表がありましたね。
こちらも桜が咲いた方(合格)、つぼみのままの方(不合格)さまざまです。
どちらも意味があると思っています。

CDAに合格したこの日からキャリアカウンセラーを名乗れますがレベルは今のままですね。
変わったとしたら合格したという「結果」だけではないでしょうか?
果たして、受験生を前に自信をもってCDA役としてお手本を示されますか?
常に謙虚な気持ちでCLに向かい、研鑽を重ねていただきたいと思っています。

残念ながら不合格の方は、逐語録に落とし何がいたらないか講評の理解から始めて頂きたいと思っています。
いつも思うのはCDAが大切にしているのは何でしょうか?
経験代謝ですか?自己探索の支援ですか?
私は「CLに3つの態度と3つの傾聴で向かいそこにとどまっているか」にあると思っています。
例えば仲間同士の勉強会で気心がわかってくるとこの辺がおろそかになっていませんか?
どのようなCLでも同じように対応できること。
・・・例えば今回の試験のCLさんのような人です。
悩んでいるCL、苦しくて助けを求めているCL、どうしてよいかわからないCL、怒りに陥っているCL
勉強会のCLさんはいかがでしたか?
もう一度見直し「ロジャーズの3つの態度」「3つの傾聴」をロープレで身に付て頂きたいと思っています。
「よくあるご質問」を整理しましたのでこちらをご覧ください

横道に逸れるかも知れませんが、キャリコン2級のロープレをみていますと
20分で関係構築、主訴、目標設定、選択肢、般化までをしなければならず、
この辺がおろそかになっていると感じています。
キャリアコンサルティングだから時間の制約で仕方ないのかも知れませんが、
それをカバーするため論述試験があるのかも知れません。

CDAとして「ほんもののキャリアカウンセラーに成って欲しい期待」が込められていると感じます。

もう1つが「国家資格化」の影響でCDA試験がなくなるという噂であせりが生じたかもしれませんね。
CDAは標準キャリアコンサルタントとして養成講座も1次試験、2次試験も変らないようです。
詳しくはこちらのブログをご参照ください

もし、不合格で腑に落ちない方やこの先どうしてよいか迷っていらっしゃる方は
カウンセリング(ボランティア)しますのでこちらからリクエストください。

引続き応援したいと思っています。一緒にがんばりましょう。

CDAの国家資格化に関して

2016年03月19日 08:02

JCDAから「CDAの国家資格化に関して」動画が掲載されていましたのでご紹介します。
ただし、正式には4月以降とのこと、そのつもりでご覧下さい。

さて、結論をいうと受験生にとっては何も変わらない様です。
えー?!と声が聞こえてきそうですがそうなのです。

・標準キャリアコンサルタント「養成機関」は引続き日本マンパワーが担います。(申請中)
・「登録試験機関」は引続きJCDAが担います。したがって、CDAの合否判定はJCDAが担います。(申請中)
・違いは、国家資格としての「指定登録機関」が1つできることです。


例えば、
・3月末までにCDAに合格した人は4月以降5年の間に自分で登録機関に国家資格キャリアコンサルタントに申請して登録すれば、国家資格キャリアコンサルタントになれます。

・3月末までにCDA1次試験に合格し、CDA2次試験に不合格だった方は通常通り4月以降JCDAの試験を受けることができます。

・3月末までに2次試験を6回受験し不合格者の方も、4月以降CDA試験に受験(敗者復活)でき、合格すれば国家資格キャリアコンサルタントになれるとのことです。ただし、CDA会員になれるかどうかの説明はありませんでした。

・4月以降CDAに合格した人は、同様に国家資格キャリアコンサルタントに申請して登録すれば、国家資格キャリアコンサルタントになれます。

つまり、CDA、産業カウンセラー、GCDF等の標準キャリアコンサルタントとして認定された機関はこれまで通り、受講し試験に合格すれば、そのままのその機関にとどまるもよし、国家資格キャリアコンサルタントに登録するもよしのようです。
複数の受講機関、複数の試験機関がそれぞれ申請し認められれば、今と同じだと思いました。

国家資格キャリアコンサルタントを平成36年までに10万人に増やし、「産業競争力強化(経済活性化)」の一翼をキャリアコンサルタントが担って欲しいと期待されている。(JCDA)

国家資格化の意味はこの辺りにあるようですね。

第49回CDA2次試験の日に向けたメッセージ

2016年02月25日 06:59

第49回2次試験の日まで残り少なくなってきましたね。

私からのメッセージです。

・ゆっくりと落ちついた気持ちでCLの話を聴きましょう
・来談目的(CLの訴え)をしっかり記憶に留めましょう。
 10分のロープレはこれを軸に進める気持ちがよいでしょう。
・ありのままのCLをまず受止めること、そして感情も状況もすべて受け入れること
・「それについてどう思いますか?」と自問自答を促すこと
・「何かあったのですか」と経験を促すこと
・「それはXXXでしょうか」と自分の言葉で解釈し伝え返すこと
・少し展開が止まったら
「では、上間さんはXXXXXXXとお考えなのですね」とこれまでの事を要約すること
・決して欲張らないこと、残りは次の50分でやると思えばよいのですから

この辺りのブログをご参考にどうぞ!
CDA2次試験「初めての試験(1)受容しなさい」
CDA2次試験「初めての試験(2)自己一致しなさい」
CDA2次試験「初めての試験(3)その人になりなさい」
CDA2次試験「初めての試験(4)CDAとしてカウンセリングする」
CDA2次試験「初めての試験(5)自己概念について」

風邪など引かれないよう体調管理に気を付け、心穏やかに試験に臨んでください。

頑張って下さい、応援しています。

CDA2次試験「もう1つの伝え返し」

2016年02月13日 07:43

今日は朝から雨です。立春後暖かい日が続いていますね。
でも、週明けから寒さが戻ってきますが、これを余寒(よかん)というそうです。

さて、今日は「もう1つの伝え返し」の話です。
CLの話した事をそのまま伝え返すのではなく、自分なりに解釈して伝え返します

ロジャーズのCL中心療法をご存じですね。
CDAは「受容・共感・一致」の3つの姿勢でCLに関わることが求められていますね。
CDAはCLに「一致」や「共感」の姿勢で質問をし、CLはそれに答えます。
その時CDAは自分なりに解釈し伝え返して下さい。
例えば(前回の逐語録)

「CL:入社してすぐに上司と同行して営業するのですが、(えー)上司は口八丁手八丁でお客に売りつけるんですね。(はい)
 お客が200万円の車が欲しいと言えばオプションをあれやこれや付けて、結局280万円で売るんですよ。(んーん)
 その上司のやり方に何か違和感を感じるんです・・・・(んーん)」

「CDA:上司が口八丁手八丁ですか?お客の要望以上に口車に乗せて高く売りつけるやり方に違和感を感じていらっしゃるのですね。
 上間さんはそんなのは営業じゃない、お客のニーズをしっかり聴き、その客に相応しい車を売って喜んでいただくことと思っていらっしゃるのですね」

「CL:えー!そうなんです!私には上司の営業のやり方に納得できないんですよ。(そうなんですね)」

これ(上記アンダーライン部)が「もう1つの伝え返し」です。

そうすることによってCDAはCLの立体像を描きながら「CLになる」のです。
CDAがCLになる(または近づく)と、CLの発する言葉を敏感に受け止めることができます。
そして、CDAは自己探索や経験代謝によって、CLに気づきを促していくことができるのです。

伝え返しが上手に出来るだけでは、CLの心を掴むことができません。
是非、「もう1つの伝え返し」を意識しロープレで試してください。

春(ひらめき)の「よかん」がしてきませんか?
頑張って下さい、応援しています。
(つづきはこちら)



CDA2次試験「カウンセリングの基本プロセス(コーヒーカップ方式)」

2016年02月07日 20:01

立春を迎えたとたん今日はポカポカ陽気でした。

さて、ロールプレイ・トレーニングは順調に進んでいますか?
ほとんどの方が手応えが感じられない思いで苦労されているのではないでしょうか。

そこで今回は諸富祥彦 著「新しいカウンセリングの技法」のカウンセリングの基本プロセス(コーヒーカップ方式)を紹介します。

皆さんは上図の①関係形成期②自己探索期③行動計画期の意味はおわかりですね。
今回はCDA2次試験に求められている①関係形成期②自己探索期の話です。
まず、「カウンセリングとはCLが自分の心の声に耳を傾けることによって自分を取り戻して行く。そのプロセスのことを言う。(ロジャーズが語る自己実現の道)」

つまりCDAはCLに寄り添い関係を構築し、自己探索で自分を振り返り、自分に気がついていくプロセスが求められています

次の逐語録から考えてみましょう。

CDA:上間さん、今日はどのようなご相談でお見えでしょうか?

CL1:そうですね。入社がこの4月だったんですね。(はい)で、車の営業マンとして(えぇ)そろそろ半年たつんですが、(はい)、もう、自分、向いていないんじゃないかなーと感じているんですよ。

CDA1:4月に入社され車の営業マンに就かれ、そろそろ半年が経つのですね。
それで、ご自分は向いていないと感じておられる。もう少し詳しく教えていただけますか?

CL2:そうですね。あのー、元々は、人と接するのが好きなんですね。(あぁ)
そういうのが営業かなと思って、いろいろ就活して、運よく車の営業マンとして採用されたんですよ。
それがですね、実際にやってみると、少し何か違うなーと感じてるんですよ。

CDA2:上間さんは、人と接するのがお好きなんですね。
それで営業職を目指していたところ「運良く」ですか?車の営業マンに採用された。
しかし、実際やってみると、少し何か違うと感じていらっしゃる?
少し何か違うとは?

①関係形成期の対応

・CL中心療法でCLを「受容」すること
・CDAの「心をこめた伝え方

例えば

「4月に入社され車の営業マンに就かれ、そろそろ半年が経つのですね。(気持ちを込めて)
 それで、・・・ご自分は向いていないと感じておられる。・・・()・・・もう少し詳しく教えていただけますか?」

「上間さんは、人と接するのがお好きなんですね。気持ちを込めて)(そして少し「間」を置く
 それで営業職を目指していたところ「運良く」ですか?(問うように)車の営業マンに採用された。(確認するような気持ち
 しかし、実際やってみると、少し何か違うと感じていらっしゃる?(確認するような気持ち
 ・・・()・・・少し何か違うとは?」

関係構築を築けてくると徐々にCLの中に入り、自己探索や経験の再現によって気づきを促します

②自己探索期の対応

自己探索を深める言葉
・少し違うとはどういう意味ですか?
・営業職に向いていないとはどういう意味ですか?
・どうして営業職につかれたのですか?
・運良く営業に就いたとはどういう意味ですか?
経験の再現を促す言葉
・この半年どんなふうに営業をされているのですか?
・元々人と接するのが好きとは何かあったのですか?
・営業職に向いていないと思うようになったのはいつ頃からですか?
・営業職に向いていないと思うことがあったのですか?

そしてCLの発した言葉を丁寧に「共感的理解」と「一致」でCLを受け止めてあげてください。

例えば

「CDA:少し違うとはどういう意味ですか?」

「CL:入社してすぐに上司と同行して営業するのですが、(えー)上司は口八丁手八丁でお客に売りつけるんですね。(はい)
 お客が200万円の車が欲しいと言えばオプションをあれやこれや付けて、結局280万円で売るんですよ。(んーん)
 その上司のやり方に何か違和感を感じるんです・・・・(んーん)」

「CDA:上司が口八丁手八丁ですか?お客の要望以上に口車に乗せて高く売りつけるやり方に違和感を感じていらっしゃるのですね。
 上間さんは『そんなのは営業じゃない、お客のニーズをしっかり聴き、その客に相応しい車を売って喜んでいただくこと』と思っていらっしゃるのですね」

「CL:えー!そうなんです!私には上司の営業のやり方に納得できないんですよ。(そうなんですね)」

このようなロープレによってCDAはCLの内面世界に少しづつ沈潜していくことが求められています。

いかがでしょうか?
(つづきはこちら)


第49回CDA2次試験に向けて

2016年01月11日 10:52

第48回CDA2次試験の結果が出揃ったようですね。

合格された方へ
合格おめでとうございます。
これからがCDAとしてスタートになります。
CLに寄り添う姿勢を失わず、地域社会に貢献していただきたいと思います。

不合格になられた方へ
残念な結果ですが、これからもご支援したいと思います。
しかし、合格された方との差はほとんどないと思っています。

その差は
ロジャーズのCL中心療法を理解しているか
試験の場でCDAとしてのCLにカウンセリングをやれたか

だったと思います。
これができれば、試験の場でどのようなCLに対しても構える必要はありません。

これがあってはじめて
自己探索の支援
経験代謝
が生きてくるのだと思います。

自信がなくなった方へ
私は孤立無援の中でわからないまま2次試験に落ち苦労しました。
当時、CDAの指導者に出会わなかったと合格した仲間をうらやましく思っていました。
今、言えることは
1人では決してわかりません、CDAのフィードバックを受けること
そして、「ロジャーズのCL中心療法」を理解し実践し「試験にいかに臨む」かだったと思います。
もう1つが仲間や信頼できるCDAからの「励まし」です。
この先どう進めてよいかわからない方へのカウンセリングという「言葉の力」を改めて理解することができました。

頑張ってください、応援しています。
(つづきはこちら)

CDA2次試験「CDAの心をこめた伝え方」

2016年01月02日 13:00

今までに話していないことが1つあったことに気がつきました。
それは「CDAの心をこめた伝え方」です。

昨日から諸富祥彦著「ほんものの傾聴」を読み直し、
レッスン⑪「クライアントの暗さ、つらさの次元に踏みとどまること」を紹介します。

クライアントが抱えている「寄る辺なさ(身を寄せるあてがない)」「未来への不安」「もう自分ではどうしようもない、という、途方にくれた感じ」・・・この心の世界にしっかりと踏みとどまり、こころをこめて「いっしょにいる」ことが何よりも大切なのです。

つづけます

「うん・・・そうですか・・・あなたが、もう恋も結婚もあきらめたほうがいいと前からおっしゃっていた・・・その背景には、五年前に別れた彼のことがあって・・・今でもたましいは彼のもので・・・もう一生、そのままかもしれない・・・彼のこと、いつか忘れることができる日がやってくののかどうか・・・誰か、教えてほしい・・・もう、自分ではどうしようもなくて・・・どうしていいか、わからなくて・・・誰か、教えて欲しい・・・そんな、お気持ちが、ご自分のなかに、おありになる・・・」

こんなふうに言って、クライアントさんの「気持ちの表現」を受け止めて、伝え返します
カウンセラーが「何を言うか」は、あまり大切ではありません。

いかがですか?
「カウンセラーが”何を言うか”は、あまり大切ではありません。」とはちょっと極端ですが、著者が言いたいのはどのように言うかつまりこころをこめて”いっしょにいる”ことが何よりも大切だと思います。

初めて読んだ時は「ふーん」という感じで分かりませんでしたが、改めて読んで今は理解できます。
これまでロジャーズの3つの姿勢(または態度)「受容」「共感」「一致」しか書いて来なかった気がします。
CDAはこころをこめて"CLといっしょにいる"伝え方を加えたいと思います。

頑張ってください、応援しています。

(つづきはこちら)

CDA2次試験「一致について」

2016年01月01日 11:38

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

年末から「一致」のイメージ図を作っていました。本日初公開します。

この図の説明を諸富祥彦著「ほんものの傾聴を学ぶ」から紹介します。

カウンセラーは自分の心を空にして、CLの心のひだをていねいに聴いていくと同時に、CLの視点に立って、その心の中に深く沈潜していくとき、同時に自分自身の心の深いところで発せられてくるさまざまな心の声や動きに、ていねいに意識を向けて、耳を澄ませていく、という二つのことを同時進行で進めていきます。

つづけます

つまり、自分の心を「空」にして、CLのこころに耳を澄ませるとともに、自分を捨ててCL自身になりきり、CLの心の中に深く沈潜していくそのときにこそ、自分自身の深いところから発せらてくる声にも同時に耳を澄ませていく。この、一見矛盾する二つの傾聴(CLの心の内側への傾聴と、自分の心を空にしてCLの話を聴いているときの自分自身の心の内側への傾聴)を同時に行なっていくいくのです。このような姿勢を「一致」と言います。

いかがでしょうか?・・・少し感じは分りますね。

ところで、年末Iさんから「自己一致は二つあるのですか?」と質問を受けました。
上記のようなカウンセラーの姿勢の「自己一致」とカウンセリングが成功した時のCLの自己概念と経験の「自己一致」と混同しますね。
本日から「一致」と「自己一致」を区別して使うことにします。

今年も頑張りましょう。応援しています。

(つづきはこちら)


                Carmel's beach(California)