キャリアコンサルタントを目指している方へようこそ!
このWebは私がキャリアコンサルタントなって、今歩いている道を皆様と共有し理解を深め合うことを目的とし、それをノウハウ集にまとめました。
私はこの春に1級キャリアコンサルティング技能士になることができました。長い間、皆様と関わることができたお陰だと感謝を申し上げます。引き続き宜しくお願い致します。塾長 木原厚二 R5.4.1
ブログ
CDA2次試験逐語録からのフィードバック
2014年12月18日 20:57逐語録を送った後届いた3人の仲間からのフィードバックを紹介します。
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CDA Gさん
CLは家族から押しつけられているような思いが強いのではないかと感じます。
義理の母親の介護をするために仕事を辞めることを納得してないのではないでしょうか?
夫、娘など周りの協力でみんなでやって行く道もあるのではないかと悩んでいるのではないかと思います。
特に、ご主人の言葉は、CLがどう受け止めているかというCLの気持ちを聞いてもよかったのではないか。
そこの掘り下げが足りないのではないか、と感じます。
CDA Hさん
あと2年で定年なんです。という言葉は、あと2年はやり遂げたい、というCLの思いが強いのではないかと思います。
そこをもっとき聞いてよかったのではないか、と思います。
その言葉の後で、何か求めているような顔をしていたようなのであれば、そこをスルーせずにその感情にもっと寄り添うべき質問や投げかけをするべきではなかったかと感じました。
CDA Nさん
・まず、手法的にはCDA6番目の発言で、「退職して介護しなければと」と言われている部分は、それまでのCLの言葉に、そんな発言や言葉はないように思います。思い込みでは?
まず、気持ちをCLの言葉で聞き、それを返すことから始めることが基本だと思います。
・CLの3番目の発言で、「このまま続けられそうにないなぁと・・・」を受けて、「・・・不規則なんですね」と返しておられ、もう少しCLの沈黙を待つか、「このまま続けられそうにない」という気持ちを聞くべきであったと感じます。
・逐語録で、CDAの発言部分だけを抜き取って見てみると、CLの事実や事情を繰り返しておられ、CLの感情や気持ちを伝え返している部分や言葉がとても少ないと感じます。
共感的理解の点でどうかと感じます。
つまり、そのCLの感情の言葉を伝え返してないのでCLの自己探索が続かないのではないか、そこを講評で指摘されているような気がしました。
・多分、CLは、結局、自分が、義理の母親のために仕事を辞めて世話をしなければいけないとは、なんとなくは多分感じてはいるが、自分がしてきた今までの仕事人生自体や、夫の一方的な言葉に対して、イマイチ素直に受け入れられないさみしさがあるのではないかと思います。
それをカウンセラーか、家族か誰かが、認めて共感してもらえれば、CL自身は受け入れられるのではないかと私は感じました。
・最後に、多くのCLは何かに悩み、意思決定できずに相談に来ます。
それは何なのか?どんな感情なのか?に関心を寄せることに注意されることをお勧めします。
口頭試問で答えられているように、介護しなければ、と決心ができておればここに相談には来てない様にも思います。
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それぞれの視点でとてもありがたいフィードバックでした。
特にNさんは1から教示していただいており、この時もとても具体的で理論的なフィードバックで納得できます。
以前も紹介しましたがCDA2次試験不合格通知は以下の通りでした。
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ロールプレィの今後の課題
■2.自己探索の支援 :クライエントの問題の背景にある感情、考え、
価値観などをクライエント自身が把握できるように促す
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試験委員からのコメント
・リラックスしており、受容的、共感的な態度は良かったと思います。
今後は、問題を深めるような自己探索の支援を、もう少し深めて展開して
ほしいと思います。
・しっかり聴こうとする姿勢やうなずきは好感が持てました。
今回、最初にクライエントが「もやもや」している気持ちを訴えましたが、
そのことについて深く、クライエントが自分のことを見つめる促しや、
きっかけがほしかったです。娘さんの話題などに問題を解決しようとする
姿勢が感じられ、少し気になりました。
振り返りで言っていた「やめてでも母を支援したい」という気持ちには、
まだなっていないようです。
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今更ながら試験官の方はつくづくよく見ておられ指摘も納得できます。
もし、不合格で納得いかない方がいらっしゃるかも知れません。
その時までに逐語録に作成しておくことをお勧めします。
また、不合格になったとしてもどこをどう改善すればよいのか理解でき、次回に活かせるからです。
そして合格されても決してまぐれではないことが理解でき、CDAとして自信が持てると思っています。
いかがですか?
CDA2次試験後にやっておくことは逐語録の作成
2014年12月15日 20:10CDA2次試験の合否結果の発送が1月15日としたらが届くのが早くて16日遅くて18日でしょうか。
良くも悪くも待ち遠しいですね。
そこで忘れてならないのは逐語録の作成です。
私は1回目も2回目の本番もトレーニングジムも仲間とのトレーニングも含め全く逐語録に落とすことをやってきませんでした。何の意味があるのかわかりませんでした。
逐語録を始めたのは3回目の試験前、仲間からSkypeトレーニングしてもらった時からでした。
3回目の試験の後、スムーズにいったという思いとクライエントさんの最後の不安そうな顔が数日頭を離れませんでした。
一週間が経ち逐語録に落としていく内にその内容に愕然としました。
以前にも書きましたが、CLの仕事への思いをほとんど聴いていないで、どんどん義母の介護に傾いていました。
トレーニングしてもらった福岡の3人の仲間(CDA)に逐語録を送り、フィードバックを貰いました。
試験結果は不合格でしたが、このフィードバックが次の試験に生かせたことは間違いありません。
この時の経験を以前紹介した「虎の巻(あんちょこ)」にまとめました。
彼らからのフィードバックはいずれ紹介しようと思っています。
是非、逐語録に作成し指導して頂いたCDAの方にフィードバックを貰い内省されることをお勧めします。
長くなりそうなので今日はこの辺で!
CDA2次試験が終了しましたね
2014年12月14日 17:54長い期間と貴重な時間をこの日のために費やされました。
今はゆっくりとコーヒーでも飲みながら満ち足りた時を過ごして頂きたいと思います。
明日から日常に戻るまでを、ぐっすりお休みください。
お疲れ様でした。
また、お会いしましょう。
CDA2次試験までのプロセス
2014年12月12日 21:04いよいよ明日、明後日が試験ですね。降雪がちょっと心配ですね。
さて、よく「プロセスが大事ですよ」と言われますが、福岡の同期のCDAの彼と遅れに遅れてCDAになった私と比べると必死さが段違いでした。
彼が受かってから真っ先に逐語録を見せてもらいました。
その時は残念ながら「何これ?こんなんでいいの?」としかわかりませんでした。
今読むと「どんな感じですか?」を連発し、決してスマートではありませんが、基本に忠実に「伝え返し」し、CLに寄り添い(CL中心療法)ながら主訴の確認に進め、仕事への思い、育児への思い、ご主人への思いを自己探索で確認していました。
皆さんは私のように何も分からないまま練習し、試験を受けてもらいたくないのです。
よく「まぐれで受かった」と聞きますが、ほんとうにそうでしょうか?
熟練したCDAの指導の下、基本に忠実に練習された成果だと思います。
もし熟練したCDAもいない中で、未だわからないのなら、思い切って次の機会(4月)までのプロセスに掛けるのも良いでしょう。
もし運良く受かったとしても自信を持って実務につけますか?
熟練したCDAの下、必死で取り組むプロセスを歩んで頂きたいと願っています。
頑張りましょう!
CDA2次試験会場について
2014年12月11日 20:57CDA2次試験がいよいよ明後日、明明後日に迫ってきましたね。
ここまで来れば後は試験会場へ乗り込むだけですね。
しっかり調べられましたか。ちょっと会場について触れたいと思います。
私は初めての試験会場が、博多のパピヨン24でした。
博多駅からだと地下鉄で中州川端駅で乗り換え千代県庁口駅で降りて(4番出口)そのまま上がると会場にたどり着きました。
試験会場は何階かは忘れましたが上の方の階で探索して会場を見つけました。
ここはオープンスペースで待つようになっていて特に控室はなかったと思います。
そして、1階と地下1階にコーヒー店を見つけ地下1階の狭くて目立たない場所に陣取り時間まで心静かにイメージトレーニングをしていました。
今思うとなかなか素敵な会場だと思います。
広島会場はRCC文化センターが2回でしたが、会場内に落ち着いて飲めるコーヒー店はないので上の階で缶コーヒーを飲んで待っていました。会場としては良いほうだと思いますが、くつろげる空間がないのは残念です。
次の広島会場は応募人数が少なかったのか広島YMCA本館でした。
ここは狭いし暗いし何も無いし、これで落ちたらそれこそ次は福岡会場を選ぶでしょう。
広島でCDAを受ける人が少なくなっているのでしょうか。普及に頑張りたいと思います。
応援しています!
CDA2次試験当日のお話
2014年12月07日 21:38試験当日は緊張しますね。これまでいろいろと聞かれていると思いますが、私の体験を思い出しながら追ってみます。
①試験会場は調べましたか?
・交通手段、到着時間余裕を持って会場に着くようにしましょう
・早めに行って会場の中やすぐ近くでコーヒーでも飲んでゆっくり待ちましょう。
②さて試験会場の待合室です
・待合室とは言っても入室時間が決まっていますので下調べしましょう
・係りの人から説明会場に移動の案内です。さあ、移動しましょう。
③説明会会場入場
・入場したら空いた机に座ります。
ロープレの順番は既に決まっていますのでどこに座っても変りません。
受講者が多いと座る場所の指定があるかも知れません。
・座ったら受検票を机の上に置きましょう。
④説明会 時間がきたら説明が始まります
・出欠確認がありますので挙手して返事をします。
・携帯等の音のする電子機器は電源を切るように指示があります。
・机の上は受検票と受検案内(説明資料)の書いた説明書だけです。
・進め方と注意事項を説明されます。
・さて、説明が終わったら前半チームと後半チームに分かれます。
・まず前半チームの名前が呼ばれたら立ち上がりドアの外で整列します。
(ここまでで20分位だと思います)
・後半チームのメンバーはさらに30分位じっと待ちます。
トイレの案内があると思いますが、しっかり済ませ置きます。
(私は一度も前半チームに入ることはありませんでした。この時間は何もできませんのでひたすら説明資料を何回も読むだけでした)
⑤いよいよ面接会場へ
・整列して待っていると「前進」の合図があります。
・一人一人ドアの前でクライエント(CL)役の方が待っておられます。
女性が多いですが男性のCL役の方もチラホラ見えます。
・指示通りドアの前でCL役の方に会釈し、しばらくここで待ちます。
・CL役から入室のOKがでるとCL役の後について入室します。
⑥面接室へ入室します
・「失礼します」と会釈しながら入室すると正面に、左右に試験委員が二人いらっしゃいます。
・すぐに試験委員から受検票を読みながら氏名を言うように指示されます。
(すべて向かって左側の試験委員が指示されます)
・受検票を見ながら受験番号を読み上げ氏名を言い「今日はよろしくお願いします」と元気よく挨拶します。
・手荷物を部屋の隅に置くよう指示され、置きます。
・試験委員の前に2つ椅子があり、左の椅子に座るよう指示があります。
同時に右の椅子にCL役の方が座ります。
⑦面談時の注意事項
・試験委員から注意事項を言われます。
インテーク面談であること
氏名、年齢、勤続年数、役職、家族構成等は前もって(プロフィール)資料を渡すので分っていることが前提であること
問題を解決しなくても良いことなど
⑧椅子の位置を変えます
・椅子の位置を変えて良い旨の指示と注意(白線よりでないこと、CL役の確認等)があります。
・椅子を真横からハの字に変え、間隔などCL役に確認を得ます。
・二人揃って座ったところでプロフィールとメモ用紙付のクリップボードを試験委員からCL役経由で手渡されます。
⑨プロフィールの把握
・面談中はメモをとっても良いことが告げられます。
(仲間のCDAからは面談に入ったらメモは取らない方がよいと言われました。
CLに集中できないし試験委員からみて印象が悪いとのこと、
しかし私は名前と年齢を覚えるのが苦手で大きくメモすることにしました。
安心なのでしょうか不思議と面談に入ったら見なくても覚えていました)
・プロフィールを見るよう指示があります。(1分間名前、役職、勤続年数、家族構成などを覚えながらイメージする)
・プロフィール資料はCL役に渡し、CL役から試験委員に返したところでロープレの合図があります。
⑩ロープレの開始 こうしていよいよロープレの開始です
こんにちは、CDAのAです。
こんにちは、Bです。
Bさんですね、今日はよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
・・・・・・・・
いかがですか?では、また!
CDA2次試験、残り一週間を切りましたね。
2014年12月07日 19:55手応えは少し出てきましたか?
もし、今だ何も手応えがないとしたら、今回は焦らず試験を受け雰囲気を掴み次回のチャンスにかけられるのもよいでしょう。
次は4月18日、19日、広島でもありますし・・・・・・。
いえ、やっぱり残り時間は全力であたりましょう。
●昨日今日行ったロープレを逐語録に落とし、改善しましょう(内省)
来談目的を確認していますか?
伝え返しはできていますか?
感情は拾えていましたか?
自己探索の問いかけは出来ていますか?
主訴はクライエントに確認していますか?
変なくせは出ていませんか?
●試験委員からの質問にもう一度見直しましょう(整理)
□できたことできなかったことは何ですか?
□来談目的を覚えていますか?
□主訴は何だと思いますか?
□このまま続けるとしたらどう進めますか?
□(再受験者のみ)再受験になりますが、何に気を付けて臨みましたか?
□CDAの資格を取得したらどう生かしますか?
ここまできたらじたばたせず、内省に努めましょう。では!
CDA2次試験、ロープレ練習の仕上げ
2014年12月04日 20:34CDA2次試験は間もなくですね。
ロープレ練習は順調に進んでますか?
ぐるぐる回って次をどうするのか困っていませんか?
以下のポイント〈●〉を意識して拾って下さい。〈意図する〉とはこのことだと思いませんか。
●来談目的は覚えていますか?〈同時にCLが安心して語れるような信頼関係を構築する〉
CL:はい、あのー仕事をーあのー□□□□で(はい)お□□を作っているパートを3年くらいやっているんですけど(はい)ちょっと、もーなかなか365日毎日働いている感じで(う~ん)やめたいなぁーと思っているんですけど・・・・
CDA:え~、□□□□で□□□□のお仕事を3年くらいパートで働いておられる。(はい)
それで365日毎日働いている感じでとても忙しく(えー)辞めたいと思っていらっしゃるのですね?(はい)
もう少し詳しく聴かせていただけますか?
●伝え返しはスムーズにできるようになりましたか?〈CLが何を問題だと感じているのか状況や経験を語ってもらう〉
CL:そうですね~。(えー)わりと最初から思ったのと違ったのですけど、(はい)。
あのー最初は結構土日とかでも(えー)ランダムに休めるみたいに聞いてたんで(う~ん)そのつもりでいたんですけど、(う~ん)なんか、土日祝日は出ないといけないような状態(う~ん)、あっ最初からそうなんです。
CDA:そうすると最初はある程度こちらが思うような曜日に休めると思っていらっしゃったんですね(はい)。
ところが実際仕事に就いてみると土日祝も出ないといけない?(そうです)思ったように休みが取れず、非常にお忙しい?
●感情は拾えますか?〈その出来事や状況にどのような感情・拘り・考え・価値観を抱いているのか語ってもらう〉
CL:そうですね、それもあるし(えー)子供ですね。(はい)一番下の子がまだ(はい)□年生なんですけど(はい)塾とか習い事とかの(んー)まぁ送り迎えを今主人に頼まないといけないような(うーん)状況になっていて、大分前からなんです(えー)それも負担をかけていて(うーん)悪いなぁーと思っているんです。
(沈黙)
CDA:えー今小学校□年生のお子さんの送り迎えをご主人に頼んでいらっしゃる?(えー)
悪いなぁというのはどういったお気持ちなんですか?
CL:はい、□□□□□をやっているんですが、主人が、(えー)毎日2時3時帰りが。(えー)それで土曜日とか日曜日とか出勤することが多かったんですね。(うーん)なんですけど、自営ですから時間を子供に合わせて、何とか早く出勤しなければ、現場に行かないといけないんですけど、子供のお迎えと(うーん)お見送りのために(うーん)時間を無理してずらして行ってもらったり。(うーん)私が朝早くからいないものですから・・・・・・・
●自己探索の問いはだせますか?〈再現を促す〉
CDA:Bさんはお仕事で早かったり土日も出ないといけない中で、ご主人が子供に合わせ代わりにやっていただいていた。(そうなんです)
それについてすごく悪いなーというお気持ちで対応されていたのですね?
(えー・・・・・・沈黙)
先ほど□□□と言われましたが、どんなお話し合いがご主人とあったのでしょうか?
CL:いえ、主人は「もう、治るから」と言って、実際手術すれば病院の先生も「まあ□□もないだろう。取ればとりあえずいいんじゃないか」と言ってくださっていて、主人もすぐに復帰するつもりでいるんですね。(うーん)
ですけど、今でも結局、私が負担をかけていると思いまして・・・・
●主訴の確認はしていますか?〈CLにとって何が問題なのか定義化する(主訴の把握)〉
CDA:なるほど、ほんとうに今の仕事が家族に負担を掛けている思いがあるんですね。
一方どんどん仕事が増えてその分断れない思いもあるんですね。
CL:そうなんです。ただ辞めたいんですけど、なかなか辞める切っ掛けというか、責任もすごく持たされているし、私がやめたら、ものすごく仕事先に迷惑を掛けるなーといのうがありまして・・・・・
CDA:辞めることで仕事先にも迷惑を掛けるんじゃないかという思いがあるんですね。(はい)。
一方家族に特にご主人に迷惑を掛けるということで、悩んでいらっしゃるのですね。(はい)
なるほど。
いかがですか?
今日CDAになって初めてCL役をやりました。
2014年11月30日 22:30CDA役にフィードバックしようとするのですが思い出しません。
「いいんじゃないですか」と言ったものの具体的に話ができません。
結局録音を聴きながらフィードバックする羽目になりました。
CL役には「すっきり話せた」「まだ、もやもやしたまま」程度しか残らないのでしょうか?
CL役にフィードバックは難しいことが分りました。
仲間のCDAは淡々とCL役とフィードバックを何回かやってくれましたが、この差はなんなんでしょうか?
誰か教えて下さい。
ロジャーズの「伝え返し」
2014年11月30日 09:50しつこく書いていますが、今日も諸富祥彦著「新しいカウンセリングの技法」より抜粋します。
50代ころの全盛期のロジャーズのカウンセリングにおける応答の8割が「伝え返し」であったといわれています。
「伝え返し」が「ただ相手の言葉を繰り返すだけのオウム返し」と誤解されていることを気にかけ、その誤解を正すためにロジャーズが死の前年に書いた重要な文章です。
つづけます
「セラピストとしての私の見解を言えば、私は〈感情を伝え返そう〉とはしていません。
クライアントの内的世界についての私の理解が正しいかどうか確かめようとしているのです。
クライアントがそれを今体験している通りに私がそれを見ているか、確かめようとしているのです。
私の応答には、次のような無言の問いが含まれています。
〈あなたの中でそれはこんなふうになっていますか〉
〈私は、あなたが今体験している個人的な意味の色合いとか肌合いとか味わいを、ちゃんとキャッチできていますか〉
〈もしそうできていなかったら、私は自分の知覚をあなたのそれに一致させたいのです〉。
その一方、クライアントの側から見れば、私たちはクライアントが現在体験しつつあることの鏡を提供しているわけです。
その鏡に映し出され、別の人の目を通して見られた感情や個人的意味は、よりシャープになっていくようです。
だから私は、〈感情の伝え返し〉ではなく、〈理解の確かめ〉とか〈受け取りのチェック〉という言葉を使うことを提案します。
こういった言葉のほうが、より正確であると思えるからです。
セラピストのトレーニングにも有益です。
〈伝え返そう〉とするのに比べると、相手の内的世界についての自分の理解や受け取りを確かめようとすることのほうが、応答したり質問したりする際の健全な動機となるようにも思います」。(Rogers,1986)
つまり、ロジャーズは「伝え返し」が〈感情の伝え返し〉ではなく、〈理解の確かめ〉とか〈受け取りのチェック〉であること。
その一方、クライアントの側から見れば、現在体験しつつあることの鏡を提供している。
その鏡に映し出され、別の人の目を通して見られた感情や個人的意味は、よりシャープになっていくとのことです。
さて「伝え返し」のまとめです。マイクロ技法では「いいかえ」を中心として「はげまし」「要約」の一部が含まれると言ってもいいのではないでしょうか。
いかがでしょうか?
「伝え返し」見つけました!
2014年11月26日 20:59「伝え返し」見つけました!
諸富祥彦氏の著書「新しいカウンセリングの技法」にありました。
"「伝え返し」(リフレクション)はカウンセリングの基礎的な3つの技法の1つで、相手の「鏡」になったかのような姿勢で、今その人が、言わんとしていることの意味合いをありありと思い浮かべ、「○○な感じかな?」と伝えて、確かめていく。このとき、「内容よりも気持ち」「事柄よりも感情」に応答することが鉄則です"
とあります。さらに、読んで行きますと
"ロジャーズの『クライエント中心療法』等に「反射」と訳されていたのを著者と仲間は「伝え返し」に訳し直し定着させようと試みてきた"
わかりましたでしょうか。どうもこの人達が「伝え返し」という言葉を使われ始めたようですね。リフレクションの意味は「反射」ですがこれもわかりにくいですね。「伝え返し」・・・・・・しっくりきますね。
さて、マイクロ技法ではどうなんでしょうね?宿題です。教えて下さい!
CDA2次試験「最後に微笑みがあれば」
2014年11月24日 22:39クライアントさんは不安一杯の様子で、暗い印象のまま面談が進みました。
面談は中途で終わってしまい自分では失敗したかなと思いました。
しかし、面談が終わったとたんクライアント役の方が「ニコ」と笑顔をみせられました。
そのギャップが印象に残りました。
今思えばあれが「OK」のサインだったように思えてなりません。
とてもベーシックな傾聴スキルは誰でも身につくと思います。
それには理論を知ることそれをトレーニングで身につける事です。
CDAとCDAを目指す仲間がいれば「最後に微笑」が待っていると思います。
頑張りましょう!
(ひとまずこれで中断しますが思い出したらまたブログします)
CDA2次試験に臨む心がけ
2014年11月24日 22:36これは試験直前やロープレ直前に読むと良いでしょう
私はいつも携帯にメモしロープレ開始前に読みながら心を落ち着けていました。
□心はカラッポ(フラット)にして待つ
□その人の立場、家族構成、職業、年齢をイメージする
□言葉に全力集中して記憶に留める努力をする
□特に来談目的をポーンと頭に入れておく
□相手の気持ちに付き合う
□はい、えー、へー、んーCLが話しやすいよううなずく
□正確に伝え返す。
□感情、情動、ふだん話さない言葉はしっかり拾い確認し返す
□間が空いたところ(沈黙)で自己探索に繋がる言葉を言う
「どんなやりとりがあったのでしょうか?」
「どんな話し合いがあったのでしょうか?」
「どんな思いで対応されたのでしょうか?」
□主訴はなにか 価値観、拘り、考えが見えてくる
かならず矛盾をかかえている。それは何か?
・介護をしなければならない←→会社を辞めることに迷い
・育児と仕事を両立したい←→育児は大事だ、しかし会社に迷惑を掛けたくない
では!
皆さんはCDA2次試験に受かりたいですか?
2014年11月22日 19:06皆さんはCDA2次試験に受かりたいですか?
受かりたいのに決まっていますよね。
高い講座料と長い時間を掛けてきました。
1次試験も受かり何としても2次試験に合格したいと思われていることでしょう。
以前に話しましたが、私の回りには一人もCDAの資格取得者がいない状態でWebの情報が頼りでした。
それでも仲間を頼って博多に2回、トレーニングジムを1回トレーニングの機会がありました。
残念ながら一度も手応えもなく本番をむかえ結果は不合格。
10年くらい毎日就職相談していましたので、何とかなるつもりがよくありませんでした。
私のような失敗をされないようこうして書いています。
大切なことは心掛けです。
これは試験です。
目的は合格することですね。
私は過去トレーニング中あるクライエントを前に中断させてしまうことが2回ありました。
CLの話を聴いているうちにこれ悩み?悩みなんてないのでは?これ作り話では?不審な気持ちに陥ることがありました。
就職相談してきたよくない経験が邪魔をしていたのだと思います。
言いたいのは「ZEROからのスタート」だと自覚し、
熟練したCDAの下トレーニングで
「クライエント中心療法」「傾聴」「経験代謝」を身に付け、
ロープレを通しそれを試験官から「合格」を頂くことです。
頑張りましょう!
CDA2次試験ロープレ虎の巻き(あんちょこ)
2014年11月21日 21:05明日から3連休ですね。ロープレの参考にしてください。
CDA2次試験ロープレ「イメージと方向性」
2014年11月19日 21:28ロープレは順調でしょうか?今日はロープレのイメージを話します。
私も最初は何をどうやれば何もわからず方向性もなくやっていましたが、3回目の2次試験が終わった頃に何をすればよいのか方向が見えてきました。
皆さんはそれでは遅いので少しまとめてみました。
<イメージ>
CLの暗いトンネルに入り、一歩一歩CLの言葉を丁寧に、丁寧に確認(なぜ?YES)「伝え返し」しながら進みます。
CLが立ち止ったら(沈黙)待って、尋ねます「どんなことがあったのか教えてもらえますか?」(自己探索)。
あちこち暗い箇所(感情、普段使わない言葉)は確認し、CLが見えるよう照らし(経験の再現)ます。
やがて遠くにぼんやりと光が見えてきます。
<方向>
来談目的を軸とし(添って)CLの話を一つ一つ丁寧に、丁寧に確認しながら方向を主訴の把握に向います。
そしてCLに(自己探索)経験を語ってもらい自分自身が見えるように心掛けます。
<手順>
1.来談目的を教えてもらう。
「今の仕事を辞めようかどうしようか迷っています」
2.来談目的を確認し、「もう少し詳しく教えてください」と言う。
(ここまでOKですね)
3.CLの話す言葉を「うなずき」「あいづち」しながらしっかり記憶に留める。
4.CLの話が一段落したところで、「伝え返す」そして「・・・ですね?」「・・・ですか?」と確認する。
5.3,4をくり返す
繰り返す中で「感情:つらいんです。しこりが残ります。あせっています」等の 「感情」「普段使わない言葉」には必ず自分の言葉で確認し、CLの価値観、拘り、信条を理解する。
6.CLの話が止まり「沈黙」がつづき何も無いことを確認し、自己探索「ど活用」を使う。
「どのような思いで対応されたのですか」「どんなやりとりがあったのでしょうか」「そのことで思い起こすことはありますか」など
7.方向は主訴の把握です。
そして主訴を言葉で確認してください。
「義母のために仕事を辞めて介護しなければならないと思っていらっしゃる一方で長く続けてきた仕事を辞めざるを得ないことに納得できないお気持ちがあるのですね」
そして、再び5,6,7をくり返す。
これを時間10分まで行います。
いかがですか?
カウンセラーの意図がわかりましたか?
ロープレトレーニング後の逐語録
2014年11月16日 19:51ロープレは順調ですか?
・この後大切なことは録音から逐語録に落とす作業です。
・出来るだけ忠実に再現してみてください。
これができるとフィードバックから逐語録に訂正を入れてください。
・そして内省がとても大切です。
なぜこう言ったのか?なぜ本筋と反れたのか?どうすればよかったか?
自分を振り返ってみると
①言語的追跡ができていない
・「次は何を言えばいいのか」頭へ浮かび傾聴に集中できていない。
②来談目的を忘れている。
・中盤頃にはすっかり忘れてしまい、口頭試問でグタグタ言ってしまう。
③主訴が捉えられていない。
・口頭試問でCLが言ってもいないことをペラペラ言って、フィードバックで「木原さんそんなことCLは一言も言われていませんよ。確認するように!」
④私の癖
・「なるほど」の返事が多く福岡のCDAの仲間から「共感できていないうちから『なるほど』は違和感を感じます。この段階は『はい』『えー』でいいです!」
・「あーそうでしたか」これも指摘。
こんなことがつづいて代表ロープレを手本に「伝え返し」を取り入れました。
①言語的追跡ができるようになった。
②来談目的が頭に残るようになった
③主訴を追っかけられるようになってきた。
④「なるほど」「あーそうでしたか」は激減。
結局「伝え返し」に戻ってしまいました。
次は自己探索の話をしましょうね。では!
CDA2次試験対策トレーニングジムの逐語録
2014年11月15日 09:57資料整理していましたらトレーニングジムの逐語録がでてきました。
(資料)
CL1:現在の仕事が、非常につらいんですよ。この仕事を終えたら、もう会社をやめたいなって思っています。
CDA1:辞めたい、それは?
CL2:ええ、実はですね。私は今、人事部にいるんですが、ここ半年間で約100名の人員削減の命令が出て、面談に追われているんですよ・・・
CDA2:面談ではどんなことを?
・・・・・・・・・・・・・・・
これはプロの方の例で初めての方のトレーニング例としては良くないと思います。
思い出すとこれを参考にして本番に臨んでいたことにぞっとします。
初心者は基本を守って「伝え返し」、一番はじめは「開かれた質問」以下の通りです。
CL1:現在の仕事が、非常につらいんですよ。この仕事を終えたら、もう会社をやめたいなって思っています。
CDA1:仕事が大変つらく今の仕事が終わったら辞めたいと思っていらっしゃる?
もう少し詳しく教えていただけますか?
CL2:ええ、実はですね。私は今、人事部にいるんですが、ここ半年間で約100名の人員削減の命令が出て、面談に追われているんですよ・・・
CDA2:人事部でここ半年間で約100名の人事削減命令が出て面談に追われていらっしゃる?(はい)
(沈黙、CLの次の言葉がない場合)
それで?
・・・・・
いかがでしょうか?
◎CLの第一声の言葉を伝え返しによって確認し関係構築の第一歩
◎CLの来談目的はしっかり頭へ入れておくためにも伝え返す
◎「もう少し詳しく教えていただけますか?」と言ってCLの話したいところから話して頂くのが基本
以前にも話しましたがテンポも早く一言でかっこよくまとまり過ぎて、この例はトレーニングには使えません。かえって混乱すると思います。
是非熟練したCDAの方につきトレーニングに励んで下さい。
終わりにしたかったのですがまた「伝え返し」の話が出ましたね。では!
アイビイの「マイクロカウンセリング」〈いいかえ≒伝え返し〉
2014年11月11日 20:50私は毎朝のコーヒータイムが何よりの楽しみです。
そこで今日読んだアイビイの「マイクロカウンセリング」〈いいかえ〉にこんなことが書いてありましたので紹介します。〈いいかえ〉を〈伝え返し〉に変え読んでみてください。
「カウンセラーのもっとも基本的な仕事の1つは、正確にCLのいうことを聴くことである。正しく他の人のいうことを聴き、感じとることは、本書のあらゆる技法の根本である。〈いいかえ〉は、他の人に気持ちを集中していく特別の方法であり、CLがいったことを正確にまたもとのCLに返す能力をあなたが演示することが要求される。効果的な〈いいかえ〉を行うには、ときにはCLの気持ちを明確に把握するためにその人物になりきることが必要である。〈いいかえ〉の技法はいままで軽視されてきたきらいがあるが、実は効果的な援助技法の中心となるものである。」※演示:実演、デモ
いかがですかアイビーも〈いいかえ≒伝え返し〉は効果的な援助技法の中心といっています。ロープレで是非この基礎技法をマスターしてください。
〈伝え返し〉の話は今回で終わりたいと思います。では!
CDA2次試験10分間のロープレから「かかわり」の回数
2014年11月10日 22:0010分間のロープレから「かかわり」の回数を拾ってみました
(私としてはうまくいったロープレです)
・あいづち(はい えーえー):18回
・うなずき(あ~ う~ん):18回
・間を取る(沈黙):3回
・伝え返し:6回
・相手の話した感情を返す:1回
・相手の話しを要約して返す:1回
・自己探索のための質問:4回
・主訴確認のための質問:1回
これからみると「相づち」と「うなずき」がいかに多いかがわかります。
次に「伝え返し」が多いですね。
今回もこの「伝え返し」を逐語録で分析してみましょう。
CDA:ずーとやめたかったのに3年経ってしまい大ベテランなんですね。
①回りから頼りにされやめにくいのですね?
CDA:お子さんの送り迎えをご主人に頼んでいらっしゃるんですね?(えー)
②悪いなぁというのはどういったお気持ちなんですか?
CDA:XXさんはお仕事で早かったり土日も出ないといけない中で、ご主人が子供に合わせ代わりにやっていただいていた?(そうなんです)
③ご主人とはどんなお話し合いがあったのでしょうか?
このように「伝え返し」のあとに以下の質問をしていることがわかります。
①次へ話を促す役割です。
②相手の話した感情を返し共感を促す
③自己探索を促す質問
本日のまとめは
・「伝え返し」はCLの話したいことに添って次の話を促すことができる
・「伝え返し」+「感情」、
「伝え返し」+「自己探索」を組み合わせ使っている。
「伝え返し」がいかに重要な役割をしているかおわかりでしょう。
ではまた!
ロープレトレーニングはいかがですか?
2014年11月09日 18:50私は記憶が苦手でロープレが終わり、口頭試問で「来談目的を覚えていますか?」
「第一声を覚えていますか?」の問いに「えー・・・・・」グダグダになっていました。
◎CLの話した内容を覚えることに全力で集中してください。
自然に頭に入る人は羨ましいですが、集中する訓練をすることで身につくと思います。
私のCDAの仲間にロープレ前に、メモに大きく名前を書くことを薦められました。
私は名前以外に年齢とかメモし、見ることはないのですが不思議と安心できました。
それから出だしの言葉は覚えましたか?
◎CDA:こんにちは、○○さんですね。CDAのXXと申します。
今日はどんなご相談で見えられたのでしょうか?
CL:はい、パートを3年くらいやっているんですけど忙しくやめたいなぁーと思っているんですけど・・・・
◎CDA:3年くらいパートで働いておられ、忙しく辞めたいと思っていらっしゃるのですね。
もう少し詳しく聴かせていただけますか?
◎事実を伝え返し、最初の質問は
◎もう少し詳しく聴かせていただけますか?
つまり、あなたが話したいところから自由に話してもらえますか?
という意味で重要ですね。
決して
何のパートですか?
どう忙しいのですか?
辞めたいと思ったのはいつ頃からですか?
と質問をしないでください。CLの話したいことを狭くしてしまいますから
ではまた!
「伝え返し」はマイクロ技法のどれ?
2014年11月08日 09:38アイビーの「マイクロカウンセリング」の著書を読んでみましたら、「伝え返し」の言葉は見あたりません。
しかし、第4章の明確化にー最小限のはげましといいかえー
にこう書いてありました。
<言語的最小限のはげまし>
①ええ、そう、それで、それから
②1語または2語のくり返し
③もっとつづけて話して下さい
④うむむ・・・、う~ん
⑤クライアントが話した文章の最後の数語をそっくり返す
<いいかえ>
・CLにいったことをフィードバックして、カウンセラーが聴き取った内容をCLに示すこと
とすると、「伝え返し」は「いいかえ」に近いと言ってもいいと思いますが、言語的最小限のはげましの⑤も含まれ、つまり「はげまし⑤」と「いいかえ」の組み合わせではないかと思います。
皆さんはいかがでしょうか?
CDA2次試験の来談目的と主訴について
2014年11月06日 20:32CDA2次試験の来談目的と主訴についてお話します。
来談目的は仕事が関係しています。
例えば
・技術職から営業職へ内示が出てやっていく自信がない
・課長へ昇進の内示があったがやっていく自信がない
・上司が怖くてコミュニケーションが取れない
・転職しようと思っているが生計が成り立つのか
・異動の内示が出たがやっていく自信がない
・倒産して職を失ったどうしたよいのかわからない
・就職が決まらないので自分に何か問題があるのではないか
・今の仕事をやめて義理の母の介護しなければならない
・残り2年で定年を迎えるが第2の人生をどうしたらよいかわからない
・仕事を続けてきて漠然とした将来の不安を抱えている
など必ず仕事が絡みます。
では主訴は何なのか?
それをカウンセラーがCLに傾聴し自己探索を促し主訴が少しづつ表れてきます。
例えば
来談目的がライフワークセミナーを切っ掛けに
「残り2年で定年を迎えるが第2の人生をどうしたらよいか不安になりました」
だとしますと
カウンセリングを続けるうちに
「今の経理部長の仕事ができなくなり、自分の居場所の喪失に不安」
が主訴であることに気づいてきます
ただし、ここまで進まないこともありますが「努める」ことが試験の範囲になります。
CDA2次試験の範囲は主訴の把握であると言ってよいと思っています。
そのために、傾聴と自己探索のテクニックをトレーニングで身に付けましょう。
いかがでしょうか?では!
「伝え返し(はげまし、いいかえ)」の効用のまとめ
2014年11月04日 20:05前々回の「伝え返し(はげまし、いいかえ)」の効用をまとめてみます。
・相手に話した内容(事実)を拾い伝える。
そのことで、CLの話題に集中でき、CLの思いに寄り添える。
・CLの話した事実を伝えることにより、CLは安心して話せる(雰囲気になれる)
・伝え返した後、CL中心に次の展開へスムーズに移れる。
・これが出来ると、感情の確認、要約、自己探索への質問がスムーズに出せるとおもいます。
例えばこんな感じです。
CL:そうですね~。(えー)わりと最初から思ったのと違ったのですけど、(はい)。
あのー最初は結構土日とかでも(えー)ランダムに休めるみたいに聞いてたんで(う~ん)
そのつもりでいたんですけど、(う~ん)なんか、土日祝日は出ないといけないような状態(う~ん)、
あっ最初からそうなんです。
CDA:そうすると最初はある程度こちらが思うような曜日に休めると思っていらっしゃったんですね(はい)。
ところが実際仕事に就いてみると土日祝も出ないといけない?(そうです)
思ったように休みが取れず、非常にお忙しい?
CL:そうです。土日だけじゃなくて(はい)朝がすごく早い時が多くて(はい)朝3時に出勤とか・・・・・・・・・・
いかがですか、CLが話したいことが次から次へ移りCL中心に話が展開されて行くことがおわかりでしょう。
今日はこの辺で、では!
CDA2次試験で「伝え返し(はげまし、いいかえ)」は必要か
2014年11月02日 11:59CDA2次試験で「伝え返し(はげまし、いいかえ)」は必要か・・・についてお話しします。
昨日広島のCDAピアトレーニングに初参加しました。
その後の懇親会でこの話題が出ました。それを切っ掛けに今回考えてみます。
ちょっと長くなりますが、以前話したことをもう一度まとめてみます。
話し方のスキル(バックトラッキング)は以下の3つあるといいました。
①伝え返し(はげまし、いいかえ):相手の話した事実を返す
②相手の話した感情を返す:感情に自分の言葉をプラスして伝え返す
③相手の話しを要約して返す:おしゃべりのクライエント(以下CL)や主訴を確認する時などに使う
では、これらのスキルがなぜ必要なのでしょうか?
ロジャーズのカウンセラーに必要な3つの姿勢覚えていますか?
「無条件の肯定的尊重」:あるがままのCLを受け入れる
「共感的理解」:正確に理解したCLの思いを伝え返す
「自己一致」:偽りのない心
つまり「人間中心アプローチ」の姿勢がカウンセリングのベースにありますね。
クライエント中心に進めるには「かかわり技法」はとても有効な手段だと思います。
また、CLとラポールを築く際に大変有効なテクニックの一つです。
長くなりましたが、ここからが本題です。私の体験からお話しします。
2回目の受験が失敗しある広島のCDAから「伝え返しをするといいですよ」と言われたことがありました。
それまで、逐語録のテキストを見て、「クライエントが話される重要なキーポイントを拾って伝えればよい」と思っていました。
しかし実際は「はい」、「うーん」の頷きでうまく拾えませんでした。
もう一つは福岡のCDA同士の代表ロープレの録音を聴いて、伝え返しがとても多いのに驚きました。
この方はB評価(なかなかとれないと聞きます)でCDAを取得されたとか。
思い起こすと私のロープレを「ここはこうすればいいよと」自ら手本を示され印象に残っていました。
そのこともあり「伝え返し」スキルをつけることにしました。
クライエントの話を聴いて、「ふんふん」「はいはい」と聴いていた頃にくらべ、相手の話している内容が頭に入り集中できるようになってきました。
もう一つはクライエントに次の話へ促すとても有効な手段であることが気がつきました。
例えば
CL)はい、人材コーディネーターの部署に移り9年になります。
CDA)人材コーディネーターを9年務められている?(はい)
毎日どんなことをされているのでしょうか?
もちろん、集中力が高く記憶力の良い方は「伝え返し」は必要ないかも知れませんね。
私のように思い込みが強く、アドバイスしたい気持ちがもたげてしまう方にはお勧めです。
私がB評価で合格できたことは、取り組んで来たことの証だと思っています
CDA2次試験対策自主トレの話
2014年11月01日 09:25今日はCDA2次試験対策自主トレの話でしたね。
ところでトレーニィングは始まりましたか?
だめ押しの連続で・・・腐らないでください。それが普通です。
その後の自主トレと内省がとても大切です。
さて、自主トレの話です。
できなかったところにがてなところを自主トレーニングによって補います。
①「伝え返し」の自主トレはニュース報道からやってみてください(これ福岡のCDA仲間の受売りです)。
「今日の午後2時ごろに足立区のコンビニストアーに、二人組の強盗が押し入り、
レジの女性店員から現金5万円を持ち去りました」
とあれば、
「今日のお昼の2時ごろなんですね。」
「へぇー、東京の足立区のコンビニでそんなことがあったんですね」
「へぇー、二人組の強盗がレジの女性店員から5万円を持ち去ったんですね」
②自分のロープレを録音し逐語録に落とします。それをコーディネートします。
例えば
CDA:こんにちはAさん。(こんにちは)CDAのBです。
今日はどんなご相談でみえられたのでしょうか?
CL:はい、あのー仕事をーあのースーパーで(はい)
お総菜を作っているパートを3年くらいやっているんですけど(はい)
ちょっと、もーなかなか365日毎日働いている感じでやめたいなぁーと思っているんですけど・・・・
△CDA:えー今総菜の(えー)スーパーですね(スーパーです)。
それで、パートとして働いていらっしゃるのですね(そうです)
で、ちょっと最近辞めたいなと思っていらっしゃる。
もう少し詳しく聴かせていただけますか?
○コーディネート:捉えられていない所は→3年くらい
→365日毎日働いている感じ
:×最近とは言われていない
:伝え返しもすっきりしていませんね
これを訂正すると、
◎CDA:スーパーで総菜係を3年くらいパートで働いておられる。(はい)
それで365日毎日働いている感じでとても忙しく、辞めたいと思っていらっしゃるのですね?(はい)
もう少し詳しく聴かせていただけますか?
グッとよくなりますね。
この作業をやっていくことがとても大切です。
なぜ捉えなかったのか内省の繰り返しですね。
いかがですか?今日はこの辺で!
CDA2次試験に向けた自主トレを始める前に
2014年10月31日 10:29CDA2次試験に向けた自主トレを始める前のお話です。
これからまずは、
・自分のロープレをICレコーダーに録音し逐語録に落とすことは必須です。
・ベテランのCDAの方のロープレ録音も欠かせません。
是非、ベテランCDAのロープレ録音は何度も聞いて手本にして下さい。
はじめてCDA同士のロープレ(前半)を聴いて何も感じませんでした。
「何これ?」って感じです。
これをCDAの仲間が録音していて「これ参考になるよ」と送ってきました。あらためて聴いてみると、前半部分だけでしたがしっかり以下のやりとりが入っていました。
・あいづち
・うなずき
・間を取る
・伝え返し
・自己探索を意識した問い
・主訴を意識した問い
「傾聴」「自己探索につながる問い」「主訴につながる問い」の3つです。
私はこれを手本にしました。
ついでですが、YouTubeの動画にロープレシーンがありますね。あまり手本にはなりません。
恐らくキャリア・コンサルティング試験を意識した内容ではないかと思っています。
というのは、2次試験のロールプレィの範囲を復習しますと
第1段階:場面の構成・ラポールの形成
第2段階:問題の定義化
10分間の試験ではここまで行くか行かないか程度です。
第3段階:目標設定
第4段階:選択の探求
第5段階:学習の一般化・日常生活への転移
までは必要ないからです。それにカウンセラーの基礎的な部分が少なく(※)
クライエントさんのテンポも早く、どんどん展開していくからです。
※補足:基礎的な部分が少なくとは「伝え返し」が少なく「要約」して返される
また、CDAのテキストに書かれている逐語録や「経験代謝」の参考動画などは
きれいにまとまって終わっていますが、実際の10分間の試験ではこんなにきれいに終わりません。
言いたいのは、「こんなふうに終わらなければならない」と思って取り組んで頂きたくはないからです。
何が不安なのか、何に悩んでいるのか、それはどうしてか、
その人の拘り、価値観、人間性が進めるうちに1つがやっと分かり始める程度で終わります。
明日から連休に入りトレーニングに入られると思いますが、
録音し逐語録に落としたり、CDAの方のロープレを手本に、
どうすれば良いのか自分の逐語録をコーディネート(改善)してください。
これまで1次試験対策で作られた時間がありますね、
その時間をこんどは自主トレに使うといいと思います。
次回は自主トレの話をしましょう。では!
CDA1次試験に合格された方へ
2014年10月30日 20:20CDA1次試験に合格された方へ
一生懸命1次試験で勉強してきたから2次試験は有利などありません。
また、教える立場の方で普段から相談に乗っているから有利などもありません。
私は過去の職業がそうでしたので断言できます。
変な思い込みや変な癖やすぐアドバイスしたくなりかえって邪魔をします。
周囲の人から「今のままやれば大丈夫でしょう」と言われ、
そうかなと思っていたら私のように不合格になること間違いないでしょう。
「ロジャーズの自己一致」などほど遠いと思って下さい。
今はゼロの状態に戻してスタートしてくださいね。
さあ、ロープレの練習に励みましょう!!
・あいづち:はい えーえー
・うなずき:あ~ う~ん
・間を取る:沈黙しCLに考える時間を取る
沈黙しCLが言いたいことがもう無いのか間をとる
次の展開へ移る時に間を取る
・伝え返し:相手の話した事実を返す
「実は今の仕事を辞めようかどうしようか迷っています」
「今の仕事を辞めようか迷っていらっしゃる?」
・・・・
CDA1次試験の結果がでたころでしょうか?
2014年10月27日 21:23そういえばCDA1次試験の結果がでたころでしょうか?
私の同期の仲間は1回で受かった人、受からなかった人さまざまです。
私は運よく1回で受かりましたが、そこからが長く2次試験に苦戦し、結局受かった同期の仲間からのロープレとフィードバックを受け徐々に身につけることができたと思っています。
1次試験もそうでした。
どう勉強しているのか、どうやれば覚えられるのか、何時に起きて勉強しているのか、論述は誰の理論が出るかなど会っては刺激し合い切磋琢磨したお蔭だと思っています。
いざという時頼りになるのは同期の仲間ですね。
次回は2次試験のことに戻りましょうね。では!
CDA2次試験 さて、次は傾聴スキルのトレーニングです
2014年10月14日 07:40③傾聴スキルをトレーニングで身につけます。
(ベーシックスキル)
・あいづち:(オーバーに動作を伴う)はい えーえー※試験管を意識する
・うなずき:(オーバーに動作を伴う)あ~ う~ん ※試験管を意識する
・間を取る:沈黙しCLに考える時間を取る
沈黙しCLが言いたいことがもう無いのか間をとる
次の展開へ移る時に間を取る
・伝え返し:相手の話した事実を返す
「実は今の仕事を辞めようかどうしようか迷っています」
「今の仕事を辞めようか迷っていらっしゃる?」
(ワンランクアップスキル)
・相手の話した感情を返す:感情に自分の言葉をプラスして伝え返す
「今、おいてけぼりの気持ちです」
「おいてけぼりという感じは家族から自分の気持ちをわかってもらえないまま置いていかれたようなお気持ちですか?」
・相手の話しを要約して返す:おしゃべりのCLや主訴を確認する時などに使い10分の試験では回数としては少ない
「少し整理をさせて頂くと義母様の介護をしなければと思っていらっしゃる一方で長く続けてきた仕事を辞めざるを得ないことに納得できないお気持ちがあるのですね」
(ツウランクアップスキル)
・自己探索のための質問:「ど活用」と言うそうです。
「心掛け」CLに経験を語ってもらい、その中に写し出される自分と見えるようにする。
「どんなやりとりがあったのでしょうか?」
「どんな思いで対応されたのでしょうか?」
「どのように答えられたのでしょうか?」
「そのことで思い起こすことはありますか?」
・主訴確認のための質問:
「義母のために仕事を辞めて世話をしなければいけないと感じておられが、自分がしてきた今までの仕事人生自体や、ご主人の一方的な言葉に対して、素直に受け入れられないさみしさがあるのですね」
いかがでしょうか?
どうしても相手とトレーニングが必要となりますね、では!