CDA2次試験「共感」について

2015年04月19日 06:53

今日は雨模様です。
皆さんはこんな質問にどう答えられますか。

「共感できない時はどうしたらよいのでしょうか?」
私は「まず、CLの言ったことをしっかり伝え返し確認してください」
「そうしたら自然と共感が生まれます」と伝えました。

しかし、「共感」のことが気になっていました。
故・河合隼雄著「カウンセリングの実際問題」にこんなことが書かれています。

「われわれ(カウンセラー)の態度として共感したいという態度は持っています。
そして、絶対、本当のというまでは分からなかったとしても、自分のやってきた体験を共通の因子として、それにつながっていこうとしています
共感的理解というのは、その人(CL)のされたことと、私(CDA)のしたことがよく似ていて共感できるのでなくて、その人のしたことと、私の体験とは相当違うのだが、あるいは、違うが故に、その違う体験を共通に感じ合おうとしてこそ、二人は深い理解に至る

さらに続きます。

「家出をしたいという子どもの、家出をしたい気持ちがそのままわかるのでなく、もっと自分の体験を底の方へ深めていこうとすると、共通の因子として『自立』というものがでてくる。自立の意志は誰にでもある。そのところで子どもと接することができる。そういうのがむしろ共感的理解といってよい」

いかがですか?
私のアドバイスは間違っていたのでしょうか?
次回にしたいと思います。
(つづきはこちら)