CDA2次試験「共感」について(つづき)

2015年04月20日 06:54

今日も雨です。葉桜雨?(いえいえ)どしゃ降りです。

さて、前回の続き、CDA2次試験においてはどうでしょうか?
10分のロープレで「共感」できないと右往左往されますか?
例えばロープレの序盤、
「退職後のことを考えると不安なお気持ちで夜も眠れないのですね」
「もう少し詳しく教えていただけますか?」

ここで、「退職の体験」です。
「自分に体験はないが学生時代に感じた『将来に漠然とした不安』だろうか」
「自分に体験はあるが結局新しいことにチャレンジできた『選択肢が見つかる前の不安』だろうか」
どちらも自分の体験を通して共通の因子を感じています。
その時CLの体験を自分の共通の因子を頭に置いて「伝え返し」確かめます。

「仕事一筋に経理部長を33年もやってこられたのですね」
「ご自分を振り返ってどう思われますか?」

確認しているうちに
「趣味もなく仕事一筋に働いてきた経理部長の席がなくなることへの喪失感」
が主訴だということに気づいてきます。

「共感的理解というのは、その人(CL)のされたことと、私(CDA)のしたことがよく似ていて共感できるのでなくて、その人のしたことと、私の体験とは相当違うのだが、あるいは、違うが故に、その違う体験を共通に感じ合おうとしてこそ、二人は深い理解に至る」河合隼雄著「カウンセリングの実際問題」より

CDA2次試験では「共感」しているかではなく「共感的理解」を試み理解が深まっているか?
が問われているのではないでしょうか。
ロジャーズが「共感」ではなく、「共感的理解」と言った意味がわかります。

いかがでしょうか?
(つづきはこちら)