キャリアコンサルタント面接試験「問題の把握(見立て)」

2016年11月16日 22:27

学科試験、論述試験が残り数日になりましたね。慌てて「問題の把握(見立て)」について書いています。

問題の把握とはCLが気付いていない問題、つまりCCが考えるCLの問題を「見立て」と呼びます。
医者の診断を「見立て」と呼ぶのですが、キャリアコンサルタントは決して医者ではないので、上から目線のようであまり好きな言葉ではありません。

それはこっちに置いといて、今日も逐語録で説明します。

CC:車の営業職に向いていないと感じておられるのですね。もう少し詳しく教えて頂けますか?
CL:もともとは人と接するのが好きで、採用面接ではいろいろ受けて全部落ちてしまい、営業も人と接する仕事だと思い受けたところ、運良く車の営業職に就くことができましたが、やってみて思っていたのとは違うなと感じています。

問題の把握(見立て)はCLの自己概念、拘り、強い思いと深い関係があると思っています。

ここでフォーカスするところは「もともとは人と接するのが好き」の部分です。

前回の「営業に向いていない」ところにフォーカスして聴き終わったところの続きです。

CC:先ほど「もともと人と接するのが好きで」とおっしゃったのですが、何かあったのですか?
CL:私は大学生の一年生の時、友人から誘われて、東北の津波で襲われた家を回り、がれき撤去のボランティアに参加したことがあり、そこの家族、おばあちゃんから涙を流して「ありがとう」と感謝され、4年生までボランティアを続けてきました。そんなことがあり、人の役に立つ仕事がしたいと思いました。

過去の経験を再現していく中でCLの拘りが見えてきます。
CLは「人の役に立つ仕事がしたい」これが拘りであり、この人の自己概念です。

人の役に立ちたいと思うが強いため、前回の主訴からわかるように営業にはノルマがあり、競争に勝ち、売上を立てるところに理解が及んでいないところに問題があります。
これが「CLが気づいていない問題」であり「見立て」です。

いかがでしょうか?

学科試験、論述試験を頑張ってください。ブログで応援しています。