CC2級論述試験の傾向の振り返り①

2023年09月23日 14:05

CC2級第31回試験申請手続きに入りましたね。
今日は論述試験の傾向について私になりに振り返ってみたいと思います。

■「相談者がこの面談で相談したい『問題』は何か」について

①相談者の発言を転記するだけに留まり、要点をまとめた書き方ができていないものがいくつか見られました。

②また問1と問2の内容を混同した解答があったことも気になりました。

③相談者が訴えたこととキャリアコンサルタントの見立てについて整理できていることが、相談場面においては重要であると考えます。

〈上記の振り返り〉
①ここは逐語録記録よりCLが言ったことのなかで、特に「感情」その他、CLの言葉に「この人ならではの言葉」を拾う。
②CCの言った言葉は混同しないように参考する程度で無視する。
③見立てる時は逐語記録を読みながらCLの言った言葉の右の余白に『自己』(自己理解不足)『仕事』(仕事理解不足)等と記入することで混同を避ける。

■「キャリアコンサルタントとしてあなたが考える、相談者の『問題』は何か」について

①問題の背景にある相談者の就職活動に対する不安について触れた解答は少なかった印象です。

相談者に「わかってもらえた」と実感してもらうことは関係構築では重要な要素であり、その後の変化に影響を及ぼすことはご存じの通りですが、試験においても実際の相談場面と同様に相談者の真の問題を捉えていたたきたいと思います。
②「自己理解不足」「仕事理解不足」「コミュニケーション不足」といった一般的な転職支援にもあてはまるような解答や、なぜそれらが不足しているのかという根拠が 事例とずれていると感じられる解答が、これまでと同様に多かったことはとても残念でした。

③それらは今回のケースにもあてはまる部分はあるかもしれませんが、新卒者の就職活動特有の問題をイメージできていないと思われる解答は気になりました。

〈上記の振り返り〉
①〝相談者の背景にある問題〝〝実際の相談場面と同様〝とは文章を読みながら面談をするようにこの大学3年生の7月という相談者の置かれた『今ここ』を考えることを言っており、論述問題と言うより『リアル感』を持って考えCLが「Yes」と言ってもらえるかが必要だと思います。
②見立ては「問2キャリアコンサルタントとしてあなたが考える、相談者の「問題」は何かを記述せよ。」ですから国キャリのように「根拠」「問題点」を示せば良いだけではありませんね。CCとしてあなたの考え方を元に「根拠」を示し、「内容を説明」し、「問題点は何か」を指摘することだと思います。
③「新卒者の就職活動特有の問題」ですから(一般的に)(1)就職活動の経験がないこと(2)働いた経験がないこと(3)将来のなりたい姿は個々にばらつきがあること。等の発達的視点が必要となると思います。

次回もお楽しみにお待ちください。CC2級第30回論述試験の傾向で指摘された問題点の振り返り②へ

ここまで、もう少し続きを聞きたいと思った方は「スカイプ塾」に来塾し直接お尋ねください。