2級技能士面接試験 クライアントにどう自己一致するか?(続き)

2024年10月26日 12:40
さて、今日も続きです。

◎次のCLの問題は「現在は念願の教員として働いているので辞める決断もできないし、夫の郷里で新しい生活をすることにも不安がある。」

・自己一致姿勢

念願の教員とは? 教員生活をどう思っているのか? 辞める決断もできないとは? 新しい生活とは? どんな不安か?

・リアル感

念願とはいつから教員になりたいと思っていたか? 夫の郷里で新しい生活をするのはいつか?

◎最後の問題は「夫の実家にはいずれ戻る可能性も考えていたが、まだ先のことだと思っていた。」

・自己一致の姿勢

夫の実家にはいずれ戻る可能性とは?

・リアル感

可能性を考えていたのはいつのことか? まだ先とはどれくらい先か?

以上ですが面談を進める中で、かなりの部分で自己一致が進ん行き絞られると思います。

・アンビバレンス

現実味を帯びてきて、早急定年退職を考えている夫のあり様(混乱)に戸惑うCLが見えてきましたね。

例えばCLに以下のような矛盾が見えてきたとしたら、ここからあなたはどう関わるか。

・教員を続けたい ≠ 辞める決断もできない

・今のところで生活したい ≠  夫の郷里で新しい生活

・夫の実家にはいずれ戻る可能性 ≠ まだ先のこと

これを「アンビバレンス※」と呼びます。※同じ対象に対して相反する感情や態度、思考などを同時にまたは交互に抱いたりすること。

答えは常にクライアントの中にありますね。

来談目的の「今後どうのように考えれば良いかわからない」の答えがCLに浮かび、同時にCCにも見える。(これこそが自己一致です。)

私たちキャリアコンサルタントはクライアントがそれに気づくように関わることで、冷静になって考えられるようになる(意識変容)と思います。

是非、面接試験の中でこのような関わりができるようになって頂きたいと思っています。

いかがでしょうか?