Q5-8:面接試験でやってはいけないことは何ですか?
A5-8:キャリアコンサルタント面接試験でやってはいけないことを、私の失敗体験からお答えします。
失敗事例1)
育児休暇中のIT企業企画グループ長(女性)、復帰をしたいが仕事と育児(家庭)の両立が出来そうにない
このとき頭の中では「自分の経験からアドバイス」「解決してあげたい」思いが駆け巡っていました。
★やってはいけないこと(→理由)
・自分の経験をベースに話しを進めた→①CCが主導してはいけない
・アドバイスしたい気持ちで話した→①CCが主導してはいけない
・解決したいしたい気持ちで話した→①CCが主導してはいけない
・役に立ちたい気持ちで話した→①CCが主導してはいけない
失敗事例2)
銀行に就職(事務職、女性)し数年になるが自分には合っていないと思いはじめた
「はい」「ええ」としっかり傾聴を心掛けていたら、父親、姉の誘いで何となく銀行に入ったとのこと
それからどんどん辛い思いを話されいつの間にか10分経ってしまった
★やってはいけないこと(→理由)
・あいづちだけで終わった→②具体的展開ができていない③④やるべきことができていない
・口頭試問で主訴を自分の思いで答えた→⑤主訴が間違っている
失敗事例3)
定年を2年後にした図書館職員(女性)、義母の介護で辞めざるをえないが・・・
CC:そうすると定年前にやめて介護しようと思われている?
CL:えー・・・(困った顔)
(沈黙10秒)
CC:ところで娘さんと同居されていますね
★やってはいけないこと(→理由)
・割り切れないCLの気持ちをくみ取れていない→①自己一致できていない
・長い間勤務した仕事への思いが聴けていない→③経験を促していない
・CLの感情を捉えられていない→④自己探索の支援ができていない
・CLの沈黙に耐えられず話題を変えてしまった→①CCが主導してはいけない
★以上からのまとめ
①クライエント中心療法「受容」「共感」「一致」の3つの態度ができていない
②具体的展開ができていない
③経験の再現ができていない
④自己探索の支援ができていない
⑤主訴の把握ができていない
第1ステップのスキルとして「クライエント中心療法の3つの態度」がいかに重要かおわかりでしょう。