Q4-6:キャリアコンサルタント「心の棚」について教えて?
A4-6:CC視点のキャリアコンサルタントの心の棚についてお話します。
クライエントの問題にはCL視点の問題、これはCLが答えたことの中に問題があります。
つまり主訴ですね。
もう一つはCC視点のCL問題、これはCLが言っていないCCが感じるCLの問題ですね。
つまり見立てですね。
今日はこの見立てを考えるとき、その場でCLに確認する前に「キャリアコンサルタントの心の棚」にそっと置いて時期が来たら確認することが必要です。
(シーン1)
例えばCLの最初の一声が
「私はこれまで仕事人間で定年後どうしたらよいのかわからないのです」
と言ったとしましょう。
ここでCCは「わからないのですね」とわからないのだからもう聴けないと思うのではなく
『今は気づいていない』と"キャリアコンサルタントの心の棚"にそっと置いておきましょう。
信頼関係が築けてくると、自己探索できるようになり、
"キャリアコンサルタントの心の棚"からそっと取り出し、再度聴きましょう。
「これまで、やりたかったことはありませんか?」 と。
(シーン2)
例えばCLがのっけから
「ちょっと仕事でね!色々あってね!イライラしてね!」
と言ったとしましょう。
ここでCCは『この人一体何なの?』と思うのではなく、
『何かあって今は冷静でいられないのか』と"キャリアコンサルタントの心の棚"にそっと置いておきましょう。
そして、CCは動じることなく堂々とやさしく
キャリアコンサルタントの心の棚からそっと取り出し、受け止めてください。
「ちょっと仕事で...色々あって...イライラされている...もう少し詳しく教えていただけますか?」と。
(シーン3)
例えばCLがこんなことを言ったとします。
「私は同僚のように親戚縁者を回って車を売ることができません。そんな人に迷惑をかけてまでノルマを達成したくはありません」
ここでCCは『この人ほんとうに営業マンなの?』と思うと同時に
『迷惑をかけると思う拘りはどこからくるのだろう』と"キャリアコンサルタントの心の棚"にそっと置いておきましょう。
そして、主訴を語ったあとで自己探索(経験の再現)が入れる状態になった時
キャリアコンサルタントの心の棚からそっと取り出し、 やさしく丁寧に
「先ほど人に迷惑をかけてまでノルマを達成したくないと言われましたが、どうして営業マンになられたのですか?」と。
いかがでしょうか?