Q4-5:キャリアコンサルタント「真骨頂」を教えて?
Q4-5:わかりました。お答えします。
簡単に言えば「気づいてもらうためにCCはどうすればよいのか?」ということにつきます。
恐らく根底の考えは「人はアドバイスしても自ら気が付かないと行動を起こさない」ことにあると思います。
まとめると
①CLの思いを全面的に受け止める
↓②そしてCLに気づきを促す
↓②'または、例えば論理療法でCLの非合理な受け止め(イラショナルビリーフ)を付く
↓③それによって、CLが気づく(合意)
↓④結果、行動変容が起こる
簡単に言えばこれがキャリアコンサルタントの真骨頂です。
以前、私がCC役となり塾生(Nさん)がCL役でロープレをやった時のシーンを再現します。
※ここまでのロープレでCLと関係性が深まり、主訴や問題(見立て)が把握できていることが大前提です。
CL:先輩からいじめを受けていますが、ここで辞めるわけにはいかないんです。
CC:どうして辞めるわけにはいかないのですか?
CL:事務職の経験のない私を今の会社で採用してもらい、ここで頑張るしかないんです。
CC:上司はその先輩がいじめているのを分かっているのにベテランで辞められても困るので見て見ぬふりをしている・・・。
Nさんはここで我慢して、一人前になろうと必死だが、かえってミスが重なりますます先輩から厳しく言われている・・・。(①受け止める)
CL:そうなんです・・・
CC:(間)辞めるとどうなりますか?(②気づきを促す)
CL:辞めたとしても、転職先でまたいじめを受けるかも知れないし、仕事が見つからないかも知れません。
CC:Nさんは仕事が大事ですか?ご自分が大事ですか?(②'イラショナルビリーフを突く)
CL:・・・それは自分です。(③気づく)
CC:では、初心者でも育ててくれるような事務職を募集している会社を一緒に探してみませんか?
CL:そうですね。・・・わかりました。(③'合意を得る)
探してみます。よろしくお願いします!(④行動変容が起こる )
ちょっと端折りましたが、これがキャリアコンサルタントの真骨頂だと思います。
15分の面接試験では時間的にできないケースが多いと思いますが、キャリアコンサルタントを目指すならば是非身に付けて頂きたいと思っています。
残りの目標、方策は口頭試問で応えることになりますね。