Q1-8:動機付け面接(MI)の補足
A1ー8:お答えします。
第27回国キャリ受験申請が終わり、次はキャリアコンサルティング技能士1級第14回、2級33回の受験申請が始まりますね。
今日も動機付け面接(MI)をテーマに補足したいと思います。
クライアント(事例相談者も含む)の関わりの中で問題解決(治療的関わり)が求められています。
とは言っても面接試験は初回面談ですから、初回面談が終わり「相談者が果たして次の面談にあなたを尋ねてくるか?」が求められていますね。
一般的に問題解決までには時間がかかりますので、初回面談はクライアントとのラポールの形成、そのためには基本的態度、主訴がわかり、相談者の抱えている問題が見えてくる。技能士であれば相談者の問題に深く関わり方向性が見え合意が求められます。
この合意に至るまでにカウンセリング力が試されます。その方法の一つとして「動機付け面接(MI)」は有効だと思います。
それでは、本題に進んでみましょう。(※「心理学用語の学習」サイトより引用)
◆動機付け面接の4つの原理
「クライエント自身の内的動機付けを治療者(カウンセラー)が積極的に引き出し、かかわることによって、行動変化が生じるようする特定のコミュニケーションスタイル」とされています。
◆面接のプロセス
面接の進め方は①「かかわる(ラポール形成)」、②「フォーカスする(対象を絞る)」、③「引き出す(動機付けを引き出す)」、④「計画する(具体的な情報提供を行う)」となります。
「引き出す」のプロセスでは、クライエント自身の言葉である「チェンジトーク(準備言語)」を活用します。
禁煙に関するチェンジトークの例)たばこをやめたい(願望)、以前3ヶ月やめたことがある(能力)、病気になりたくない(理由)、そろそろやめなければ(必要性)
◆特徴
・ゴール指向的であり、フォーカスする対象と目標が明確。
・クライエント中心のカウンセリングスタイルだが、治療者(カウンセラー)が積極的に関与し、クライエントが自分で判断できるように選択肢の提示や情報を提供する。
・クライエントの矛盾した行動に寄り添う。
クライエントの隠れた感情や背景を探り、矛盾を解消して前に進むようにしていく。
「両価性」の理解と解消していく(やめたいけど、やめたくない)
その結果、クライエントは意識(行動)変容し、カウンセラーはクライエントの問題の解消・解決に導く役割を担っています。
特にキャリアカウンセリング技能士試験はカウンセリングと口頭試問で「あなたはそれがわかっている」ことが求められています。
いかがでしょうか?