Q1-4:積極技法について教えて?
A1-4:お答えします。
カウンセリングにおける積極技法
今日はマイクロカウンセリング技法-福原眞智子監修より「カウンセリングにおける積極技法」について考えます。
1.積極性技法を積極性の強いものから順に並べると
①指示技法:効果的に CC が CL にどのような行動をとってほしいか指示を与え、
↓ 問題解決へ新しい選択肢を提供する。
②論理的帰結法:ある行動をとった場合にどのようなけっかがもたらせるかを予測させ、 他の選択肢をとった場合にはどのような結果になるかを予測させ、いずれの行動をとった方がより良い効果をもたらすかを比較して判断させる方法である。
↓
③解釈:リフレーミング。CC から見る新しい枠組みから意見を述べる。
↓
④フィードバック法:事実に基づき、他者が CL をどう見ているかという情報を非審判的態度で本人に伝え、気づかせることである。
↓
⑤自己開示:アイメッセージ。CC 自身の感情や理解したことを積極的に伝える。
↓ 行動変容のためのよいモデルとなることもある。
⑥ 情報提供、教示、助言・示唆:CL に CC の考え方や情報を伝える。CL に新しい助 言や新しい情報に目をむけさせることを可能にする。
2.積極技法には共通している3段階の基本パターンがある。
第1は、まず『かかわり行動』や『かかわり技法』を用いて CL にかかわる。
第2は、それぞれの技法の使用は、具体的かつ明確に。
第3は、用いた技法が CL に与えた影響を観察する。うまくいかない場合は、原則として最初に戻る。
3.積極技法は CL のニードを尊重してはじめて有効になる。CC の価値観で押し付けることではない。
4.積極性の弱いものであっても、積極技法の使用には、しっかりとした信頼関係の形成が必須である。