CDA2次試験ロールプレイにおける経験代謝
今朝も雨です、梅雨明けにもかかわらず・・・
さて、ロールプレイにおける経験代謝はとても単純です。
「その時どうようなやりとりがあったのでしょうか?」
「その時どんな話し合いがあったのでしょうか?」
「どんな思いで対応されたのでしょうか?」
これが「経験の再現」を促す言葉です。
とてもシンプルでしょ。
私は実際の試験ではこんなやりとりをしました。
CDA)中本様、今日はどんなご相談で見えられたのですか?
CL1)はい、会社で内示を頂いて・・・(はい)それで不安が募ってきて・・・・(はい)
CDA1)会社で内示を頂いて不安に思っていらっしゃる?もう少し詳しく教えて頂けますか?
CL2)はい、営業職の内示がありとても不安に思っています。・・・(はい)
入社時は営業職に就いていましたが、上司が厳しく5年務め今の職に移りました。・・・(はい)
そんなことがあり、「なぜ私が?」と思っています・・・・・・。
CDA2)入社時に営業職を5年就いていらっしゃったのですね。(はい)
そこで上司の方が厳しく今の職に移られ、「なぜ私がまたその職に戻る?」そのことに不安に思っていらっしゃる(はい・・・・・・・・)
営業職に就き上司が厳しくとは、どんな思いで対応されていたのでしょうか?
と「経験の再現」を促しましたが、返ってきた言葉は
CL3)・・・毎日、上司について行くことだけで精一杯で叱られてばかり、何もわからずやってきた感じです。(えー)そのうち今の部署へ配属されました。
この展開では「意味の出現」はありませんね。
実際のロールプレイではそんなに簡単に経験代謝は回らないと思ってください。
試験の判定ポイントは「経験代謝のコンセプトを理解しており、経験代謝を試み、努力したか」が問われるのだと思っています。
次へ進めます。
ここで自己探索の支援を覚えていますか?
「CLの問題の背景にある感情、考え、価値観などをCL自身が把握できるように促す」
そこでCDAはさらに「ついていくことだけで精一杯とはどんな感じだったですか?」と言うべきだったかも知れません。
しかし、実際は
CDA3)精一杯頑張られたが何もわからないまま部署を変わられた感じですか?(はい)
それで営業職に戻られることに抵抗を感じていらっしゃるのですね(はい・・・・・・・・・・・・沈黙)
今はどんな職に就いていらっしゃるのですか?
とこんなふうに展開しました。
今思うとCLは不安一杯で重苦しい状態でロープレが進んでいきました。
この段階は「はげまし」と「いいかえ」でCLの気持ちをしっかり受け止めることを自然にしたような気がします。
10分間の試験では結局
経験代謝を全部で2回試みましたが「意味の出現」には至りませんでした。
ちなみに自己探索の支援は全部で3回促し仕事に対する姿勢はとても強く感じましたが、
CLに寄り添い関係構築に精一杯で主訴も初期段階のまま終了しました。
しかし、試験の結果は合格でB評価を頂きました。
言いたいのは、「経験代謝を回すと意味の出現がある」とは思わないで下さい。
そして、「意味の出現がなかったから不合格だ」とも思わないで下さい。
ロープレ練習では「経験代謝→意味の出現」を意識しすぎることなく自然に「経験の再現」を行っていただきたいと思っています。
1つはCLと関係構築に努める
2つは自己探索の支援に努める
3つは主訴・問題の把握に努める
4つは経験代謝のコンセプトを理解し経験の再現に努める。
このことを大事にしロープレに励んで頂きたいと思っています。
では!
(つづきはこちら)