4.1級キャリアコンサルティング技能士面接試験対策(1)
今日は面接試験についてお話します。
4.1級キャリアコンサルティング技能士面接試験対策(1)
(1)1級技能士と国キャリや2級との違い
国キャリや2級はCC(あなた)がCL(相談者)にどう関わりロールプレイを行うか。
そして面接官の口頭試問を受け、面接官の評価を受けるのが面接試験ですね。
ところが、1級の違いは以下のイメージです。
事例相談者(CC)が相談者(CL)にどう関わり、どのようなカウンセリングをしたか。
その結果がうまくいかなかった(次の約束の面談に来なかったetc)のではないかと悩む事例相談者(CC)が事例指導者のあなた(SV)を尋ねてくるという設定でロールプレイが始まります。
実際には自己紹介後、事例相談者(CC)からA41枚にびっしり書かれたケース記録を受け取り、事例相談者からその説明を受けました。
簡単に言えば、CCがCLに関わったか結果、何かしっくりこないので、あなた(SV)にカウンセリングをお願いに来て、SVは相談にのり、CCとの関係構築を維持しながら、CLにどう関わったか丁寧に聴き、CCの問題を深め、気づきを促し、CCの行動変容を図り、目標設定の合意を得て、これからの方策を一緒に考え、クロージングする。
これって、国キャリアや2級の面接試験とかなり似ていますね。
違いは、CCがCLに関わり、CCのカウンセリングに問題がある点です。
また、対象の事例相談者(CC)は相談歴2年のキャリアしかない相手に相談に乗ります。
つまり、事例相談者(CC)が事例指導者(あなたSV)にスーパーバイジング(指導)を受けに来ると言った方がわかり易いかもしれませんね。
(2)ロールプレイの進め方
SVがCCを対象に関わりますが、以下のような3段階のステップを踏みます。
①CCがCLにどう関わったのかをSVが傾聴を重ね理解を深めます。
⇩
②CCの問題点がどこにあるのかSVが本質的問題を理解し、SVの関わりによってCCが問題に気付く。
⇩
③SVの目標設定にCCとの合意が得られ、方策を一緒に考えクロージングに至る。
30分のロールプレイ(練習)を実際にやってみると、①の中でグルグルと回り抜け出せなかったり、②へ進んだが途中で①に戻ったり、③最悪はSVが指示的に強引に進めてしまって関係構築に至っていなかったなど、簡単ではありません。
本番ではその後、お二人の面接官から持ち分10分以内の口頭試問に答えます。口頭試問は2級と同様、評価(採点)のウェイトを占めていると思いました。
以上が1級の面接試験のロールプレイについてお話ししましたが、次回も面接試験について考えたいと思います。