1級技能士を振り返って「総括編②あなたはほんとうに『来談者中心療法』を身につけていますか?」
私がロールプレイで身につけて欲しいのは「来談者中心療法」です。
国キャリに合格したとしても2級の面接試験で苦労されている方の多くを知っています。
「あなたはほんとうに『来談者中心療法』を身につけていますか?」が今日のテーマです。
「再び「受容」と「共感」について教えてください。」私のノウハウ集より
「受容(無条件の積極的関心)とは」
・「クライアントがどんなことを言っても嫌な気持ちにはなりません」
・「クライアントについても、その話すことについても、肯定したり否定したりする気持ちは起こりません。ただ受容するだけです。」
・「私はクライアントに対して、ただ温かな気持ちを持っています。その人の可能性についても、その人の弱点や問題についても温かい気持ちを抱いています。」
・「クライアントが話すことについて、判断を下そうという気はありません」
「共感(共感的理解)とは」
・「セラピスト(以下カウンセラー)は、自分がクライアントの内側のフレームに立って、クライアントを内側の視点から、共感的に理解していることを体験している。またクライアントにこの自分の体験を伝えようとしている」
・「カウンセラーは、クライアントの感情をよく理解することができる」
・「カウンセラーは、クライアントの述べている意味について決して疑いを持たない」
・「カウンセラーの言葉は、クライアントの気分やその述べている内容にぴったり適合している」
・「カウンセラーの声の調子は、クライアント の感情を理解する完璧な力を持っていることを示している」
まず、これを知ってロールプレイを通し身につけてください。
そして次が「一致」です。
「一致(純粋)」とは
ロジャーズはカウンセラーがクライアントに深い「受容」と「共感的理解」をおこなっているときに、同時に自分自身に対してもつねに深い「受容」「共感的理解」をおこなっていることである。
つまり、「一致」とは、カウンセラーの「自分自身に対する深い受容と共感である」。
と言っています。できていますか?
もう一つが
「今ここ」のリアル感を持ってクライアントに関われるかです。
「一致」とは「リアルであること(being real)」とも言っています。
クライアントの①「今」をしっかり受け止め、②「今」何があったのか、③「今」何が問題なのか、④「今」をどうしたいのか聴くこと。
例えば、クライアントが④に対し「わからない」のであれば、②を十分傾聴し、③を十分吟味し、④自己一致すること。
決して面接試験と思わない(リアル感)で、目の前のクライアント(の今)を正面から受け入れてください。
CC視点やSV視点ではなく、目の前のクライアント(1級であれば事例相談者)中心に関わることが最も大切な姿勢です。
これもロールプレイで是非身につけてください。
最後に、今は亡き木村周氏の「キャリアカウンセラーにとって基本的必要条件」をご紹介します。
(1)カウンセリングに不可欠なものは、「温かい信頼に満ちた人間関係」である。
(2)カウンセラーは、受容、共感的理解、自己一致などの基本的態度を身につけなければならない。
(3)カウンセラーは、主として言語によるコミュニケーションの技能を身につけなければならない。
以上、いかがでしょうか(^^♪