本質的な問題の把握(コーヒーカップ理論)について
朝晩は涼しくなってきましたが、日中はまだ暑い日が続きますね。
そのような中で、第18回キャリアコンサルタント国家試験に向けて、準備されていると思います。
今日は本質的な問題の把握についてコーヒーカップ理論で説明したいと思います。
まず、図の左側のコーヒーカップの淵からマイクロ技法や来談者中心療法で傾聴技法や質問技法を使ってC Lとの関係性を深めていきますね。
さて次の展開(カウンセリングの方向)は何でしょうか?
それは、図のコーヒーカップの底の問題の把握ですね。
「CLがCCに安心できると、C Lが自分自身に向き合うことで、来談目的からより深い問題を話し始める。」ことですね。
主訴は1つではなく2つ3つとC Lの訴えた深い問題をCCが把握していきます。
コーヒーカップを上から見た図の上側がCLの訴えた問題の把握です。
同時にC Lの問題の中にC Lの拘り、やりがいなどから自己概念やキャリアアンカーが見え隠れします。
これが、コーヒーカップを上から見た図の黄色い部分です。
次がコーヒーカップを上から見た図の下側のCC視点のCLの問題ですが、
これはCCのカウンセリング(傾聴力・質問力)でC Lに気づきを促しC Lが気付いていない(顕在化していない)問題が顕れてきます。
例えば、以下の問いかけです。(注意したいのはCLとの信頼関係が深まっていることが条件です)
例1:CC「上間さんは営業に向いていないと言われましたが、営業のお仕事は理解されていますか?」
例2:CC「山根さんは販売に拘られているように感じますが、ホテルの中にブティックはないのですか?」
例3:CC「広瀬さんは育休後復帰され希望した営業企画に異動されたが思っていた仕事ではなかった。
どうして上司に相談できないのですか?」例4:CC「中野さんは整備士として一生やって行くにはITのことを後輩に教えを乞うしかないのですね。
職人のプライドを捨てることはできますか?」例5:CC「大城さんは奥様が東京へ転勤を望まれないのは、今の沖縄の暮らしと家族を守りたい思いがわかったのですね。この先どうお考えですか?」
この流れで、CC視点のC Lの問題が顕在化し把握していきます。
自己理解不足、仕事理解不足、コミュニケーション不足、キャリアプラン不足が代表的な問題ですね。
このようにCLの(CLの訴えた問題とCC視点のCLの問題=)本質的な問題を把握していきます。
因みに、図の赤字矢印は関係構築が浅い例です。
これではCLの本質的な問題が把握できず、目標設定してもCLの同意が得られず方策も間違ってしまうことになります。
今日のまとめです。
①関係構築を深めることは最も大切であること
②その目的は関係性を深めることで本質的な問題の把握ができるということ。
③本質的な問題が捉えられているからこそ、目標の同意が得られ方策の実行ができ問題解決に向かうことができるということ。
④面接試験においては、面接官は上記①②③をロールプレイと口頭試問から評価(A,B,C)しているということです。
関係構築を深めることと問題把握の意味が分かりましたね。
一緒に頑張りましょう!(^^)/