再び「受容」と「共感」について
「一致」について書いてきましたが、「受容」と「共感」についてCC視点で表現されており、わかり易いと思い紹介します。
受容(無条件の積極的関心)とは
「クライアントがどんなことを言っても嫌な気持ちにはなりません」
「クライアントについても、その話すことについても、肯定したり否定したりする気持ちは起こりません。ただ受容するだけです。」
「私はクライアントに対して、ただ温かな気持ちを持っています。その人の可能性についても、その人の弱点や問題についても温かい気持ちを抱いています。」
「クライアントが話すことについて、判断を下そうという気はありません」
共感(共感的理解)とは (※セラピストをカウンセラー、患者をクライアントに置き替えて良いと思います)
「セラピストは、自分がクライアントの内側のフレームに立って、クライアントを内側の視点から、共感的に理解していることを体験している。またクライアントにこの自分の体験を伝えようとしている」
「セラピストは、患者の感情をよく理解することができる」
「セラピストは、患者の述べている意味について決して疑いを持たない」
「セラピストの言葉は、患者の気分やその述べている内容にぴったり適合している」
「セラピストの声の調子は、患者の感情を理解する完璧な力を持っていることを示している」
「カール・ロジャーズ カウンセリングの原点」諸富祥彦著(2021年03月24日角川選書発行)より