キャリアコンサルタント面接試験「CL中心療法で行う実際のロープレ」
各地から桜の開花宣言がされつつありますね。
さて、第8回の受験生さんがスカイプ塾に入塾され、初回レッスンが始まっています。
養成講座ではどうロープレをするのか詳しく教えていただけません。(最近は少し変わってきたこともききます・・・)
また、CL中心療法は一通り習うのですが、具体的にロープレでどう考えどう表現するのか教えてもらえません。
そこで今日はできるだけ詳しく説明することにしました。
例えば、CLの上間(23歳、独身、男性)さんの第一声です。
CL「入社して半年、車の営業マンをやっています。僕はこの職に向いていないと感じています・・・」
まずは受容ですね。
意味はあるがままにCLをあたたかく受け入れて、尊敬心と思いやりを持ってCLにかかわることでしたね。
CC「上間さんは入社して半年、車の営業マンをやっておられるのですね。」
↑尊敬心 ↑伝え返し(ミラーリング=相手の言った言葉を使って返す)
CC「それでご自分は営業に向いていないと感じていらっしゃる?」
↑来談目的の確認 ↑丁寧語
話し方としてはゆっくりしたテンポで間をとりながら、CLを包み込むようにあたたかく受け入れ、同じ目線で顔を見ながら伝え返す。
「・・・ですね。」と言ったときに目を捉える。「・・・いらっしゃる?」と言った時も目をみつめる。
同時に重要なキーワード来談目的「営業に向いていない」を掴む 。
しっかり掴みましたか?手でグッと掴んで決して離さない気持ちがよいです。
次は共感的に理解する姿勢です。
意味はCLのしたこと、私(CC)のしたことがよく似ていて共感できるのでなくて、CLのしたことと、私の体験とは相当違うのだが、違うが故に、その人と同じ価値観やものの見方、考え方、感じ方を共通に感じ合おうとして、丁寧に相手に伝え返していく
私の解釈はリアル感だと思っています。
それは上間さんが入社して半年の経験と皆さんが経験したことを振り返っていかがでしたか?
大抵の人が「右も左もわからず困っているが頑張っている状態」ではなかったですか?
そのような上間さんの経験と私の経験したことは相当違うが、私も大変だった。・・・上間さんもそのような状況かな?と思いながら理解する姿勢です。
いかがでしょうか?
ロープレが物語の中の上間さんではなく、悪戦苦闘されている上間さんをリアル感を持って捉えられませんか?
上間さんもきっと『この人は僕のことをわかろうと真剣に聴いてくれようとしている』と感じるのではないでしょうか?
最後が一致です。
意味はCCがCLの話に虚心(先入観を持たないで素直な心でいること)に耳を傾けながらも、同時に、自分自身の内側にも深く、やさしく、ていねいに、ふれながら、ふれながらしつつ、CLとともに進んでいく姿勢を保つことができていれば、CLのほうも安心して自分の内側にふれて、そのなかに深く入っていくことができる。
これについて私は小さい子供がある時期に「どうして?どうして?」と聴く時期がありますね。
ロジャーズの一致の言語はgenuine(ジェニュイン)です。意味は「純粋、偽りのない」です。
日本語訳が「一致」にしたのでよくわからなくなったのだと思います。
私は純粋性、純真な心がしっくりきますが、皆さんはいかがでしょうか?
ではロープレでどう捉えるか考えてみましょう。
CL「入社して半年、車の営業マンをやっています。僕はこの職に向いていないと感じています・・・」
↑一致の心で感じて欲しいのはここです
①上間さんはどうして向いていないと感じているのだろう?
②上間さんはいつから向いていないと感じているのだろう?
③上間さんは何が向いていないと感じているのだろう?
④向いていないと感じている上間さんはどうして営業になったのだろう?
⑤向いていないという上間さんの営業ぶりはどんな感じだろう?
こんなふうに子どものように純粋な心で感じて欲しいと思います。
CC「(①)上間さんはどうして営業が向いていないと感じられるのでしょうか?」
CL「頑張っているんですがノルマが達成できなく、新入社員の中では最下位なんです・・・」
CC「上間さんは頑張っておられるのにノルマが達成できず、新入社員の中では最下位なんですね(間)
だから向いていないと感じているのですか?」
CL「・・・そうなんです・・・・・・同僚のように親戚縁者を回れないんです。・・・」
↑一致
これで一致です。(まだ続くようですが)
簡単に言うと①②③③④⑤を繰り返しながら来談目的「営業が向いていない」と絡めロープレを進めます。
この続きはスカイプ塾に入塾し会得してください。
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