キャリアコンサルタント面接試験「面談の序盤から中盤はCLの主訴を確認する」

2017年10月29日 16:53

受験票はまだ到着していませんね。今はロープレたけなわって感じでしょうか?

さて、今回は面談の序盤から中盤は何をするか、前回の続きをロープレでやってみましょう。

CL1「先日上司から主任の昇進の打診があり、お受けしようかどうしょうか迷っていて相談にまいりました」

CC1「玉里さんは先日上司の方から主任へ昇進の打診があったのですね。でも受けようかどうしようか迷っていらっしゃる?(間)どのようなことを迷っていらっしゃるのですか?」

まず、来談目的の「受けようか迷っている」に添って面談を進めましょう。

CL2「私は今IT企業でSEをしています。主任になると部下が付き、今以上残業も増えるし、責任も重くなるし、ストレスも大きくなるのではと思っています」

皆さんはこの次どう展開されますか?

①CC2「SEって、大変なんでしょ?」

②CC2「主任になると良いことはありませんか?」

③CC2「上司に相談されたのですか?」

④CC2「部下が付くといやなんですか?」

⑤CC2「主任になるとどれくらい残業が増えるのですか?」

⦅解説⦆

①はCCの興味で聞いていて、CCの意図が感じられませんね。

②はCLの思いも聴かず、CCの価値観を押し付けています。CCとして資質を疑います。

③はCLの思いも聴かず、この段階では早いですね。CCの責任を放棄しています。

④はCLの思いも聴かず、CCの思いを先に言っています。CCとして資質を疑います。

⑤はまともな問いのようですが、「受け止め」がありません。

《解答》主訴を受け止めて、問いましょう。

「では、玉里さんは主任になると部下が付き、今以上残業も増えるし、責任も重くなるし、ストレスも大きくなるのではと思って、それで受けるのを迷っていらっしゃるのですね。一番気になることはどんなことでしょうか?」

いかがでしょうか?