キャリアコンサルタント面接試験「面談の中盤からの問いは自己探索の支援」

2017年11月05日 13:29

連休三日間は良い天気でよかったですね。

さて、今回は面談の中盤から何をするか、前回の続きをロープレでやってみましょう。

CC「では、玉里さんは主任になると部下が付き、今以上残業も増えるし、責任も重くなるし、ストレスも大きくなるのではと思って、それで受けるのを迷っていらっしゃるのですね。

一番気になることはどんなことでしょうか?」

CL1「一番は残業が多く常態化していて、これ以上は無理って感じなんです」

CC1「残業が多く常態化していてこれ以上無理・・・・。どれくらい残業されているのですか?」

CL2「平均すると月に50時間位です」

CC2「月に50時間位・・・んー、結構多いですね。(そうなんです)どうして残業が多いのですか?」

CL3「それはSEになるとお客様と仕様の打ち合わせが頻繁にあり、15時に来てくれと言われると会社に戻るのが18時になり、そこから打ち合わせの内容をまとめたり、明日の準備をしたりで退社が20時、21時になるんですね。」

CC3「お客様との打ち合わせに時間をとられる感じでしょうか?」

CL4「そうなんです。私はお客様から15時に来てくれといわれたり、仕様変更があっても『はい、わかりました』といって、断れないんです。それでお客に引っ張られるんです・・・」

皆さんはここで自己探索の支援をどのようにされますか?

①CC4「どうして断れないのですか?」

②CC4「お客に引っ張られるのはどうしてなんでしょうか?」

③CC4「断ったらどうなりますか?」

④CC4「断れないあなたはどう見えますか?」

⑤CC4「お客はあなたをどう思っていますか?」

CLはどうこたえるか考えて見ましょう。そしてCCの反応も見てみましょう。

①CL5「そうですねー、性格なんでしょうねー」
 CC5「そうですか・・・・・」

②CL5「そうですねー、人が良いのかも知れませんねー」
 CC5「そうですか・・・・・」

③CL5「そんなこと、言えません!」
 CC5「そうですか・・・・・」

④CL5「どう見えますかって?わかりません!」
 CC5「そうですか・・・・・」

⑤CL5「そうですね・・・扱いやすい人、・・・何でも聞いてくれる人・・・ではないでしょうか」
 CC5「それって、玉里さんの良いところでもあり、時には自分を犠牲にしていませんか?」

⦅解説⦆

①②③は深く考えるところまで行っていませんね。

④はJCDAの論述試験によく出てきますが、もっと関係性が強まったところでは有効ですがこのタイミングではないですね。

⑤はどのタイミングでも比較的答えやすいし、自己探索のCCの意図「気づきを促す」のに有効だと思います。

いかがでしょうか?