キャリアコンサルタント面接試験「とても大切な最初の問いかけ」

2017年09月27日 07:36

キャリアコンサルタント試験の募集が始まっていますね。
傾聴に比重に置いたJCDA、プロセスに比重を置いたキャリ協。もう決められましたか?

さて、今日はロープレの始めの問いかけについて考えてみます。
良いスタートが切れるかにどうかにかかっていますので、とても大切です。
心がけは「しっかり受容(受け止め)して、問う」です。

上間光(23歳)「今年4月に入社し、半年がたつんですね。今、車の営業マンをやっていて、自分はこの職が向いてないんじゃないかと思って相談にきました。」

CC役「上間さんは今年4月に入社され半年が経つんですね。今、車の営業マンをやられていて、ご自分はこの職に向いていないと感じておられる?

(間)

もう少し詳しく教えていただけますか?」

これはナチュラルなスタートで問題ないですね。
次は少し長いですよ。

鈴木美穂(22歳)「私は今大学4年生で、就活が思うように進まず落ち込んでいたときに、アルバイト先の居酒屋のオーナーにわけを話したところ『それならうちの社員にならないか?』と言われ、『よろしくお願いします!』と返事し、そこに就職する予定でいました。年が明けて、友人のほとんど一般企業に進でいるし、親も心配している様子で、本当にこれでよいのか分からなくなってきました。今後自分はどうしたらよいのか相談にまいりました。」


CC役「鈴木さんは、今大学4年生で、就活が思うように進まず落ち込んでいたときに、アルバイト先の居酒屋のオーナーさんから社員にならないかと言われ、そこに就職する予定でおられたのですね。でも、友人のほとんど一般企業に進でいるし、親も心配している様子で、本当にこれでよいのか分からなくなってきた?

(間)

本当にこれでよいのかわからなくなったとは、どういうことなんですか?」

聴きたいことはいろいろありますが、私はここの「本当のこれでよいのか」にフォーカスします。
つまり、「あなたはこのまま居酒屋に就職してよいのか何が不安なのか教えてください」の心で聴いていきます。

例えば、「就活が思うように進まない」にフォーカスすると、これまでの就活の話になって「居酒屋」の話にもどるのに時間がかかります。
また、「親も心配している様子」にフォーカスすると、親が何を心配しているのか明確に言われているわけではないので、曖昧な思いしかわからないかも知れません。次の時に聞けばよいと思います。

つまり、面接試験では15分しかありませんので、最短時間でCLの一番言いたいことに真直ぐ入っていけるかどうかにかかっています。

いかがでしょうか?