キャリアコンサルタント面接試験「ロールプレイのイメージ図」

2017年07月30日 15:03

暑い日が続きますが、9月のキャリアコンサルタント面接試験に向けてロープレ練習に励んでおられると思います。
養成講座を終了した塾生から「質問は短めに!」「核心を付いた質問をしなさい!」「感情を捉えなさい!」 「経験代謝をしなさい!」と言われどうすればよいのかと、初めによく質問を受けます。
また、このような指導をされるフォルダーもいらっしゃると聞きます。

まず、初心者の塾生を前に説明するのはマイクロ技法の傾聴と特にロジャーズの3つの態度CL中心療法をロープレでどうやればよいのか?
それから、キャリアコンサルティングとは何か?キャリアコンサルティングをどう進めればよいか?そして、キャリアコンサルタントの姿勢(心構え)です。
要はそれをロープレでどう身に付けるのかということですね。

今回はそのロープレをイメージ図にしてまとめてみました。

簡単に説明しますと、来談目的をしっかり押さえ、そう思う(来談目的)体験、時期、拘りなどを聴いていくことで主訴が現れてきます。

普通の会話と違いCLは悩んで、困って、自分では糸口が見つからない状態でCCの元を訪れます。
しかもCLとCCは初対面です。
だからこそ、CCは非言語的・言語的傾聴、CL中心療法の3つの姿勢(受容・共感・一致)でCLを受け止める必要があります。 
図から説明すると

来談目的が「車の営業に向いていない」であれば、「一致(純粋)」の心で聴いていくのです。

・どうして向いていないのか?

・いつからそう思うのか?

・どんな車の営業をされているのか?

・なぜ車の営業マンになったのか?

・車の営業に向いていないというこの人はどんなひとだろう?

大事なことは常に来談目的に戻ることです。

それは短い時間(15分の面接)でダイレクトにCLの心に入っていかざるを得ないためです。
そのためには受容し関係構築を強め、CLに傾聴(しゃべっていただく)し、主訴を語っていただくことが必要です。
もう一つCCが意識することはCLの拘り、価値観、大事にしている事「自己概念」と「経験」が受け入れられず離れているのは何か?
例えば、CCが自己探索の支援や経験を話してもらうことで、

・自己概念「人の役に立ちたい」

・経験「先輩の営業のやりかた」「新入社員が身内を回ってノルマを達成している」

この人の自己概念とこの人の経験が受け入れられない状態が徐々にわかってきます。

さて、次は見立てです。これまでの事を要約して見立てに対しCLの同意を得ます。
( 注)JCDA試験はここまで行くことはありませんでしたが、今後はわかりません。)

CC「上間さんは学生時代の体験から人の役に立ちたいと思って社会福祉協議会を受験されたが、希望が叶わなかった。(はい)

それで、就職できず卒業するとご両親に迷惑をかけると思って、営業を受けられ運よく車の営業に就かれたのですね。(えーそうです)

でも、営業の役割もわからず、何よりも人の役に立ちたい思いが強く、先輩や同僚の営業のやり方がどうしても受け入れられないのですね。」

CL「むー・・・そうだと思います。」(同意を得る)

CC「上間さんは、今の中途半端なまま営業を続けられますか?それとも社会福祉協議会を受け直されますか?」

CL「私はやはり"社協"を受け直したいと思っています!」(同意を得る)

最後に目標ですが、JCDAの面接試験ではここまで進むことはまずありません。
それで口頭試問で答えることになると思います。

「CLの社協を受け直したい思いを尊重し、受け直すとしても辞める時期、専門知識、専門的な資格、体験学習の機会、資金面等のリスクを一緒に洗い出し、自ら選択できるよう支援したいと思います。」

とキャリアコンサルタントとして堂々と応えましょう。

いかがですか?
「質問は短めに!」「核心を付いた質問をしなさい!」「感情を捉えなさい!」「経験代謝をしなさい!」 など小手先なこと(失礼!)に囚われず、もっと伸び伸びと自分らしく(自分の「一致・純水」な心を信じ )ロープレ練習に取り組んで頂きたいと思っています。
「合格」は勿論人生にとって「転機」です。
でも自動車学校のような合格のためのロープレはして欲しくないのです。
楽しく学び、困った仲間を助けながら、切磋琢磨して全員合格し「成長」して欲しいと願っています。

頑張りましょう!いつもブログで応援しています。