キャリアコンサルタント試験「“河合隼雄のカウンセリング入門”を読んで」
朝から雨です、今日は終戦の日ですね。お盆休みはゆっくり過ごされていますか。
今日はカウンセリングについて「河合隼雄のカウンセリング入門―実技指導を通してー」から心に残ったことをご紹介します。
「へぇー」という気持ちでサラッと読んで、受験勉強の清涼になればと思い取り上げてみました。
・相手の気持ちをつかんで聴く
相手が言葉に出していない気持ちさえ感ずるぐらいの聴き方ですね。
「こうしなさい」とか「こういう方法がありますよ」ということを言わないで、ひたすら聴く。
そして向こうが自分の方法で立ち上げってくるのを待つんです。
・本当に受け入られると立ち上がれる
本当に受け入れられたとき、人間というのは自分の力で立ち上がれる。そういう意味で僕らは「受け入れる」という役割をやっているわけです。
こちらが受け入れた後で、立ち上がるのは相手です。
・まとめ
やっぱり僕の言いたかったことというのはたった一つです。それは、人間というのはいかに説教したり、慰めたり、忠告したりするのが好きかということですね。
そしてそれは、形は整っているけれども、あまり心に届いていない。
あるいは忠告も結構、叱責も結構、何でもそれでできるんだったらそれをやったらいい。
ところが、それができないところがある。
できないところから、カウンセリングが始まるんだということです。
僕らに残されたものは、聴くことしかない。
ところがその「聴く」ということが、簡単に思えるけれど、ものすごくむずかしい。
なかなか聴けない。なぜ聴けないかと言うと、「聴く」ということには、恐ろしさが入ってくるからなんですね。しかし、人間というのは聴いていくと、つまり放っておくのと違って、一人の人が真剣に受け入れるような立場でかかわってくると、自分の問題を整理したり、見直したり、新しいことを見出していったりして、その人自身が立ち直っていくことができる。
そういう人間のあり方というようなものに僕らは頼っている。
たった一つ、それだけを頼りにしてカウンセリングをやっているんです。
いかがでしょうか?
「『聴く』ということには、恐ろしさが入ってくる」とは、深刻な問題にまで立ち入ることになるかも知れない、「聴く」ことにカウンセラーの「覚悟」が必要だと言っているのだと思います。
学科・論述試験まで残り10日余り、頑張ってください!いつもブログで応援しています。