キャリアカウンセリングの傾聴力にプラス想像力・イメージ力をつける
養成講座も終わり、来週には第15回キャリアコンサルタント試験の申請が始まりますね。
私はお盆休みを利用して前々からブログにしたいと思っていたことを紹介します。
はじめて来られた塾生の皆さんが口にされるのは、養成講座の先生から「伝え返しをしなさい」「感情を捉えなさい」「相談されましたか?と問いなさい」「どんな気持ちか聴きなさい」「事柄ばかりを聴いてはだめです」「褒めなさい」言われたなどなど
ここで、「聴くこと」「記憶にとどめること」「受け止めること」「問うこと」それにプラス身に付けて欲しいのは「想像力・イメージすること」です。
クライエントの話をイメージしながら聴くことです。
ここで諸富祥彦著「ほんものの傾聴を学ぶ」から紹介します。
カウンセラーは自分の心を空にして、CLの心のひだをていねいに聴いていくと同時に、CLの視点に立って、その心の中に深く沈潜していくとき、同時に自分自身の心の深いところで発せられてくるさまざまな心の声や動きに、ていねいに意識を向けて、耳を澄ませていく、という二つのことを同時進行で進めていきます。
つづけます
つまり、自分の心を「空」にして、CLのこころに耳を澄ませるとともに、自分を捨ててCL自身になりきり、CLの心の中に深く沈潜していくそのときにこそ、自分自身の深いところから発せらてくる声にも同時に耳を澄ませていく。この、一見矛盾する二つの傾聴(CLの心の内側への傾聴と、自分の心を空にしてCLの話を聴いているときの自分自身の心の内側への傾聴)を同時に行なっていくいくのです。このような姿勢を「一致(純粋)」と言います。
これは以前ブログで「一致(純粋)」のことを紹介しました。
今思えば、「CCの心を空にしてCLの言葉を聴きイメージする。イメージできないからそのことを聴き、CLから返った言葉からまたイメージを広げながら進めることでCL自身になれた時、CLをより深く理解できる」のではないかと思っています。
私も時々CC役をやりますが、初対面のCLを前にすると瞬間的にその人の特徴的なことに関心がいきますね。
ふっくらした大柄な女性、丸っこい眼鏡をした高年齢の男性、プロフィールと少し違う(年齢差)
女性など多少違和感を感じながら「今日はどのようなご相談でみえられましたか?」と始めます。
でも進めるうちに、その人の言われることを聴いているといつの間にか違和感が取れ、CLの話に入り込め一体感を感じる時があります。
それが「CLの言われたことがイメージできるようになった時、CLになることができた」と思っています。
同時に「主訴も理解でき」「CC視点のCLの問題」も見えてきます。
キャリアカウンセリングに必要な傾聴力にプラス想像力・イメージ力をつけてください。
応援しています!