カウンセリング力を高める③「関係を深める」
2級キャリアコンサルティング技能士第34回面接試験ロールプレイケースが届き始めましたね。
ざっと内容を読むと今回もクライアントに聞かないとわからない内容ばかりと感じます。
そこで今日のテーマはカウンセリング力を高める③「関係を深める」です。
感情も大切ですが、何があったのか出来事も聴き、どうしてそれが問題なのかクライアントの自己概念(人となり、経験、価値観、スキル、生きがい、やりがい等)がわからないと関係は深まりません。
そこで、関係構築を築きます。
分かりやすさで言えば、例えば、カールロジャーズの来談者中心療法で、クライアントの中で自己概念と経験のギャップがどれくらい離れているのかを知り、それを自己一致の姿勢で自己概念と経験を知覚するまで近づける。
その過程でクライアントと関係を深めながら関係構築を行う。
こんな図を思い出してください。
例えば、転機:クライアントが編集職12年のキャリアを持ち、13年目4月異動があり、営業中心の仕事内容になった。
①注意して欲しいのがリアル感をもって現状を十分理解することから始めてください。
リアル感ですから今の現状から聞くこと「今ここの経験」例えば、「営業中心の仕事内容になって今いかがでしょうか?」
②次は自己一致すること。
・「元々営業には苦手意識があり」どういうこと。価値観か?いやな経験か?
・「モチベーションが低下している。」どういうこと。嫌な経験があったのか?自己概念の1つ1つ丁寧に自己一致しながら、確認して答えて上げてください。
③これで今の辛い事情が呑み込め、関係が深まったところで、やっと過去のことも話してもらってください。
・「編集職はいかがでしたか?」
・「交際相手が転勤するかもしれないとは?」
④少し未来のこれからの事を話してもらってください。
・「今後の働き方について色々と考えるようになった」とは?
・「どうしたら良いかわからなくなり」とは?
いかがでしょうか?
焦らず丁寧に自己一致しながら、それを確認し、辛い思いを共有しながら、関係を深めることです。