カウンセリング力を高める②「自己一致」

2025年06月01日 07:52

今日はカウンセリングで「自己一致」をどう行っているのか私のやり方を説明します。

CC:織田様、今日はどのようなご相談でいらっしゃいましたか?


CL:私は飲食店のチェーン展開する会社に勤めているのですが、(はい)昨年の10月まで関連会社に出向していました。(えーえー)戻ってきたら本社の業務かと思っていたら、(はい)エリアマネージャー職だったんです。(えー)夜も遅くや休日の対応も多くて、(はい)家のことも妻に任せてばかりで全然できていなくて。(えー)転職した方が良いかとも思っていて、(えー)どうしたら良いかわからなくてきました。(そうでしたか)


CC1:織田様のお話で…「戻ってきたら本社の業務かと思っていたらエリアマネージャー職だった」とはどういう意味でしょうか?(自己一致できないところを問う)


CL1:2年間関連のマーケティング会社に出向し、戻ったら本社業務のマーケティング職に異動になると思っていたのにエリアマネージャー職だったんです。


CC2:そうでしたか、希望していたマーケティング職ではなく、エリアマネージャー職だったのですね。…それを今どう思いますか?(自己一致を深める)


CL2:(肩を落として)とても戸惑っています。


CC3:とても戸惑っている。…エリアマネージャー職に就かれてから、夜も遅く休日の対応も多く…家のことも妻に任せてばかり…こんなはずではなかった…と思っておられるのでしょうか?(自己一致の確認)


CL3:そうなんです!(自己一致)

今日はここまでですが、自己一致することで、CLの内的世界・思い(感情)が少しわかってきました。
CLにとっては、CCに話すことで「戸惑っている自分」を深めており、CCにとってはCLに内省を深めて頂いているのです。

私自身は言葉だけではなく、CLの内的世界を映像(右脳を使って)にして見ています。
私にとって「自己一致」とは見えないところを、CLに問うことで「自己一致」し、それを言葉で確認しています。

結果的にCL自身が「戸惑っている」ことを自己理解し、深めているのだと思います。
ところで、「感情を捉えなさい」と言われますが、私は「事柄を聞くこと」でCLの「感情が顕れる」ことも忘れないでくださいね。

いかがでしょうか?