カウンセリング力を高める①「リアル感」

2025年05月28日 11:38

6月に入るとまもなく第34回2級実技試験が始まりますね。
そこで今日のテーマは「カウンセリング力を高める」です。

カウンセリング力を高めるには「リアル感→自己一致→関係を深める→問題の把握→展開力(意識変容、方向性)」が求められます。
今日はその中の「リアル感」についてお話しします。

リアル感とはなんでしょうか?
クライアント(CL)を目の前に効果が発揮されるのは、挨拶から始まり、特に顔の表情を見ながら動作、声の高さ・質、匂い、ヘアスタイル、服装、年齢等を観察しますね。
また、CLが発した名前からロールプレイケースを思い浮かべ、少し戸惑い(歳の差、姿、顔)ますね。これもリアル感です。

一瞬(1〜2秒)ですが、キャリアコンサルタント(CC)はここで話を聴く姿勢(CLを受け入れる真っ白い空間:自己一致の姿勢)に入ります。

CC「XXさん、今日はどのようなご相談で来られましたか?」と目線はCLの顔から目へ移し優しく尋ねます。

優しさとは声の大きさと質、CCの顔の表情と姿(動作)で表現します。

CL「はい、最近、私の実父の体調が思わしくなくて、(はい)そろそろ介護も本格的になりそうなので(えー)実家に戻った方がいいかなっと思っています。(えーえー)」

ここのCCの相槌はとても大切です。顔の表情も大切ですね。話の内容から(ニコニコしている場合ではありませんね)深刻な話なので真剣に受け止めてあげてください。
今日はここまでです。 

※カウンセリングの経験が浅い人はアイビーのマイクロカウンセリング技法の「かかわり行動」とロジャーズの来談者中心療法を読み返してください。

最近私が感じるのは、キャリアコンサルタント国家資格を取っただけでは、カウンセリング力を高めることはできません。
それは仕事に追われカウンセリング力を磨けないまま、2級キャリアコンサルティング技能士にチャレンジされて初めて気づかれる多くの方を知っています。
是非、2級キャリアコンサルティング技能士を目標に資格を取る過程でカウンセリング力を高めていただきたいと願っています。