カウンセリングを高める⑤-1「展開力(行動変容、方向性)」
2級コンサルティング技能士第34回学科・論述試験が終わり、これから面接試験ですね。
今日のテーマはカウンセリング力を高める⑤-1「展開力(行動変容、方向性)」です。
まず、「行動変容」とは①「気持ちが前向きになる」→②「行動する気持ちが起こる」→③「実際行動する」ことですね。
カウンセリングの前の段階でクライアントの本質的な問題が捉えられることが前提です。
例えば
CL1:出版会社に入社し、編集職として13年やりがいを持って働いていましたが、今年4月から営業中心の仕事に変わり、元々営業には苦手でモチベーションが低下しています。
CC1:「元々営業には苦手」とはどういう意味ですか?
CL2:志望した出版社に就職し、ずっと編集の仕事に携わってきました。世の中に書物として出版し、読者に喜んで頂いた時はやってきて良かったと思うのですが、営業の仕事にやりがいとか喜びとかにあるのかと入社以来、ずっと思っていました。
CC2:編集職には喜びややりがいは感じるが、営業職には感じられず、モチベーションが低下しているということですね。
営業中心のお仕事に変わったのは、どうしてなのでしょうか?
CL3:それは出版業界もデジタル化で出版部数が減り、売り上げ減り、業績も悪化しつつあるのも原因だと思っています。それで編集に時間を掛けるより営業して商品を数多く出して、その中でヒットすれば売上が上がるような流れに変わっています。
CC3:それで?
CL4:編集に時間を掛けないで営業中心の働く流れにやりがいを感じません。…そんな折、交際相手から転勤するかもしれないとの話があり、今後の働き方について色々と考えるようになって、相談に来ました。
CC4:交際相手が転勤するかもしれない…今後の働き方について色々と考えるとは?
CL5:実はゆくゆくは結婚を考えていて、同時に今の会社を辞めたいと思っており、今後の働き方が見えずこの先どうしようかわからなくなっています。
CC5:ゆくゆくは…ご結婚を考えておられ、…会社をお辞めになると、今後の働き方が見えなくなる…それで相談に見えられたのですね。
CL6:そうです…。
CC6:結婚すること、会社を辞めること、今後の働き方が見えないとおっしゃられますが、少し整理させていただけますか?
CL7:はい、お願いします!
(ちょっと長くなりましたので、続きをお楽しみに!)