どうやって1級キャリアコンサルティング技能士試験に合格したか?(7)

2024年03月17日 15:25

前回で面接試験はラストと言いましたが、今回はロールプレイをケースから考えてみます。

7.1級キャリアコンサルティング技能士面接試験対策

(6)ロールプレイケース内容から考える実際の面接試験

第11回面接試験ロールプレイケース内容

ケース2

事例相談者:キャリアコンサルタント(相談歴2年)

相談者:Bさん、男性(59歳)

相談者が相談したこと:会社から定年後の再雇用の話があったが、受ける気はない。

かといって仮に転職しても自分に合う仕事が見つかるかどうかはわからないと思い悩んでいたところ、大学の友人が社会保険労務士として起業したとの話を聞き、自分もその道で独立できれば、とも考えるようになった。今後どのように進めていけばよいのかわからず、また気持ちの整理もしたいため、相談に来た。


キャリアコンサルタントが相談したいこと(事例相談者のことです):独立に向けての資格取得については、社会保険労務士にこだわらずに視野を広げた方がよいと考えたため、他の資格についても検討することを勧め、情報提供を行ったところ喜んでくれた様子だった。

次回は、今後のことについて具体的に検討しようと話して面談を終了したが、その後来談はない。どのような対応をすべきだったのか、指導を受けたい。

上記が受験者に事前に送られるケースの1つ「ケース2」が私に当たりました。

前回のブログのステップ①で書いたように実際の面接試験では「自己紹介」から振り返ってみます。

事例相談者は50代位の女性方でしたが、 名札が裏返しになっており、自己紹介の時に初めて名札を表にされ「松本です。」と言われました。
気が付いたら中盤くらいで名札が裏返しになっており、事前に用意された白紙のメモ用紙に名前を書いておいて良かったと思いました。

もうひとつ忘れないで欲しいのは事例相談者に「これまで何を大切にされて来ましたか?」の質問に答えて頂きこれもメモしました。

そして、事例相談者から頂いたケース記録はA4用紙にビッシリ詳しく書かれているものを頂き、そのケース記録を事例相談者に「読んで頂けますか?」とお願いしたところ、快く一字一句を時間(5分位?)を掛けて丁寧に読んで頂きました。

ケース記録には1級論述問題のように事例相談者がどう関わったか丁寧に書いてあり逐語録を添削してきた経験が役にたちました。
この経験を生かし、違和感のあるところにチェックマークを入れながら、しっかり頭にイメージできる機会を頂けたと思っています。

実際のケース記録は「ケース2」を元に作成されたものでしたが、我々がロールプレイ練習で想定したケース内容とは相当違っていました。
それが幸いして、事例相談者に真白い状態でカウンセリングをすることができました。

今思えばケース内容からの練習で30分間のロールプレイに慣れ、10分の口頭試問の答え方に慣れ、何回か振り返る経験を積みました。
また、1級論述試験の対策とその内容を元にロールプレイを重ねた経験も活かせたと思っています。

改めて「ケース2」のアンダーライン部分からは
・相談者に深めるカウンセリングができたか?
事例相談者がなぜそのようにしたのか?
そして、
事例相談者の問題の本質に関わるカウンセリングが求められている事は間違いありません。

☞追記:面接試験のケース内容は本番では相当違っていましたので、早い時期から1級論述過去問題を解くことと、これをベースにしたロールプレイ練習は一石二鳥だったのでお勧めします。

以上です。
次回はそろそろ論述試験対策に入りたいと思っています。お楽しみに(^^♪