「インテーク面談」3と4と6の説明
今日は「インテーク面談」3と4と6について説明したいと思います。
3.カウンセラーとして、クライエントの話がよく理解できたと思われたときには、自分がどのように理解したかを伝え、逆に良く理解できないときは、もう一度話してくれるように求める、といった形で積極的に応答しつつ傾聴することが大切である。
それでは、前回の宇梶さんを例に続きをやってみましょう。
CC4:そうでしたか。今の研究職から管理的な仕事へ変わるのではないかと...
そのことについて宇梶様はどう思われていますか?
CL4:私は大学院で博士号を取り助手を7年続けていましたが、妻と結婚し子供ができ養うのが厳しく、相談したところ上司である教授の紹介もあり、今の会社の研究職に就き9年、誇りを持って続けてきました。それができないなら研究職を続けられるところへ転職した方が良いのではないかと思っています。
CC5:そうでしたか、今の研究職に誇りを持っておられるのですね。…転職についてはどう思われていますか?
CL5:自分なりに当てはありますが、今の住居を変わることも覚悟して考えないといけないんです…。
CC6:覚悟と言いますと?…。
CL6:住居が遠方になることを、妻や家族にどう話そうかと…。
CC7:奥様も含めご家族に相談できていないのですね。(はい、そうなんです)
ここで「インテーク面談」6ですね。
6.カウンセラーはクライエントがキャリアカウンセリングを必要とした理由(目標あるいは問題)をみきわめていくこと。
CC7(続):宇梶さんは...今の研究職を続けるには転職しかない(はい)。当てはあるが遠方に引っ越す必要があり(えー)、...今の幸せな暮らし(はい)を続けられるのか不安で(はい)、奥様にどう話そうか迷って(はい)、...それで今日こちらに相談に来られたのですね。
CL7:はい!そう!そうなんです!
CC7はインテーク面談3の「クライエントの話がよく理解できたと思われたときには、自分がどのように理解したかを伝え、」そして
インテーク面談6の「クライエントがキャリアカウンセリングを必要とした理由(目標あるいは問題)をみきわめていくこと」
ですね。
この考え方は来談者中心療法の「自己一致の姿勢」に繋がると思います。
そして、CC1からCC7のクライエントの関わりを通して、以下の「インテーク面談」4の最も大切な関係構築に繋がると思います。
4.カウンセラーが応答しつつ確認することは、クライエントにとってきちんと聴いてもらっていることをしることになり、カウンセラーへの安心感や信頼感を増すことになる。
宇梶さんの話は転職の話までですが、この後、家族への思いや知的財産部の話へ発展することでしょう。
いかがでしょうか?
インテーク面談でクライエントにカウンセラーがどう関わり何をしなければならないか逐語録から役割を説明しました。
さて、もうすぐCC2級第31回学科・論述試験が始まり、年明け早々面接試験ですね。
頑張ってください!いつも応援しています(^^♪