Q9-4:再び「受容」と「共感」について教えてください。

2023年12月05日 07:49

A9-4:お答えします。

受容(無条件の積極的関心)とは

「クライアントがどんなことを言っても嫌な気持ちにはなりません」

「クライアントについても、その話すことについても、肯定したり否定したりする気持ちは起こりません。ただ受容するだけです。」

「私はクライアントに対して、ただ温かな気持ちを持っています。その人の可能性についても、その人の弱点や問題についても温かい気持ちを抱いています。」

「クライアントが話すことについて、判断を下そうという気はありません」

共感(共感的理解)とは

「セラピスト(以下カウンセラー)は、自分がクライアントの内側のフレームに立って、クライアントを内側の視点から、共感的に理解していることを体験している。またクライアントにこの自分の体験を伝えようとしている」

「カウンセラーは、患者の感情をよく理解することができる」

「カウンセラーは、患者の述べている意味について決して疑いを持たない」

「カウンセラーの言葉は、患者の気分やその述べている内容にぴったり適合している」

「カウンセラーの声の調子は、患者の感情を理解する完璧な力を持っていることを示している」

「カール・ロジャーズ カウンセリングの原点」諸富祥彦著(2021年03月24日角川選書発行)より紹介しました。