Q5-7:面接試験「直前対策」を教えてください。

2023年12月09日 08:03
A5-7:お答えしましょう。

ここまでくれば、実技面接試験はじたばたしないこと。
具体的には、自分のスタイルでやり通すこと。
あっちの先生のアドバイス、こっちのフォルダーの言葉に惑わされないことが大事です。
今頃になってYouTubeやビデオを見てもますます混乱するだけです。
なぜなら、ロープレはCLの心・気持ちを扱うので、自分に迷いがあるとCLも迷ってしまうからです。
それが原因でCLとの関係性が築けず、内容が深まらないからです。
今は自分のロープレを振り返り、できていることを認識し、できていないことをどうするかを考える。
面接試験は「CLに教えてください」「寄り添い味方になって」「思いっきりやり通す」こと。
それがかえって良い結果を生みます。
以上がメンタル面ですが、復習としては

1.序盤 CLとは初回面談 受容・共感・一致の姿勢とかかわり技法 (マイクロカウンセリング)でかかわる。
 ・来談目的 CLの最初の言葉の全てを心に刻み付けることがもっとも大切
  来談目的の中で感情を捉える。「私は休職後復職して・・・・・・・相談にきました」
  ただし、例えばCL「くやしいんです・・・」CC「くやしいのですね。どんなお気持ちですか?」
  CL「くやしいから!くやしいんです!」と言われ、CCが驚き動揺し進まなくなりますね。
  ここはCC「くやしいのですね・・・。何かあったのでしょうか?」と優しく問う。
 ・来談目的の隅々までイメージできるように深く進めてください。
 ・CLとの関係性を築く ここの3分から5分を大切にしてください。
2.中盤  ここでもさらに関係性を深めましょう。
 ・できるだけCLに話をして頂く。促しやCLの話したことを要約して言葉にし共感的に理解する。
  CC「子育ての前は接客を通し買っていただきお客様がキラキラして喜んで帰っていただいていたのに、
    今は時短勤務のため裏方の仕事になりそれができない・・・それでくやしいのですか?」
  CL「そうなんです!。それに同僚からも『良いわね~(たいした仕事もしていないのに)』と
    陰口を聞き・・・くやしいんです・・・」
 ・CLのやりがいを通し、自己概念・キャリアアンカーを把握しましょう。
3.終盤 自己探索の支援
 ・CLは問題の矢印が外に向かっていますが、矢印をCL自身に向けること。
  CC「くやしい思いをしながら、小さいお子さんをりっぱに育てて来られました。
    では、どうしたら前の仕事のように接客ができるか考えてみませんか?」
 ・ここに入れるのはCLと関係が築けていないとできませんので、無理にしようと思わないでください。

ここで、キャリアカウンセリングについてもう一度思い出してみましょう。
一言で言うと「CLと関係性を築き、気付きを促すことで自ら気付き行動変容がおこること。」
底辺には「アドバイスでは人は動かない。自ら気付くことで行動に移せること」なんでしょうね。
ただし、15分の面接試験ではCLが「わかりました! やってみます!」と元気になるくらいが精一杯です。
行動変容まではできないと思いますので、安心してください。
さあ、残りの時間を利用してロープレという「筋トレ」と口頭試問が言えるよう「筋トレ」で鍛えましょう