CDA2次試験で「伝え返し(はげまし、いいかえ)」は必要か

2014年11月02日 11:59

CDA2次試験で「伝え返し(はげまし、いいかえ)」は必要か・・・についてお話しします。

昨日広島のCDAピアトレーニングに初参加しました。
その後の懇親会でこの話題が出ました。それを切っ掛けに今回考えてみます。

ちょっと長くなりますが、以前話したことをもう一度まとめてみます。

話し方のスキル(バックトラッキング)は以下の3つあるといいました。
①伝え返し(はげまし、いいかえ):相手の話した事実を返す
②相手の話した感情を返す:感情に自分の言葉をプラスして伝え返す
③相手の話しを要約して返す:おしゃべりのクライエント(以下CL)や主訴を確認する時などに使う

では、これらのスキルがなぜ必要なのでしょうか?
ロジャーズのカウンセラーに必要な3つの姿勢覚えていますか?
「無条件の肯定的尊重」:あるがままのCLを受け入れる
「共感的理解」:正確に理解したCLの思いを伝え返す
「自己一致」:偽りのない心
つまり「人間中心アプローチ」の姿勢がカウンセリングのベースにありますね。
クライエント中心に進めるには「かかわり技法」はとても有効な手段だと思います。
また、CLとラポールを築く際に大変有効なテクニックの一つです。

長くなりましたが、ここからが本題です。私の体験からお話しします。

2回目の受験が失敗しある広島のCDAから「伝え返しをするといいですよ」と言われたことがありました。
それまで、逐語録のテキストを見て、「クライエントが話される重要なキーポイントを拾って伝えればよい」と思っていました。
しかし実際は「はい」、「うーん」の頷きでうまく拾えませんでした。

もう一つは福岡のCDA同士の代表ロープレの録音を聴いて、伝え返しがとても多いのに驚きました。
この方はB評価(なかなかとれないと聞きます)でCDAを取得されたとか。
思い起こすと私のロープレを「ここはこうすればいいよと」自ら手本を示され印象に残っていました。
そのこともあり「伝え返し」スキルをつけることにしました。

クライエントの話を聴いて、「ふんふん」「はいはい」と聴いていた頃にくらべ、相手の話している内容が頭に入り集中できるようになってきました。
もう一つはクライエントに次の話へ促すとても有効な手段であることが気がつきました。
例えば
CL)はい、人材コーディネーターの部署に移り9年になります。
CDA)人材コーディネーターを9年務められている?(はい)
   毎日どんなことをされているのでしょうか?

もちろん、集中力が高く記憶力の良い方は「伝え返し」は必要ないかも知れませんね。
私のように思い込みが強く、アドバイスしたい気持ちがもたげてしまう方にはお勧めです。

私がB評価で合格できたことは、取り組んで来たことの証だと思っています