第4回キャリアコンサルタント受験生「初回ヒアリング&カウンセリング(1)CLがしゃべりたいようにCCはしゃべらせる」

2017年04月06日 18:00

第4回キャリアコンサルタント試験に向けてロールプレイは順調に進んでいますか?
Uさんは、養成講座も終わり、困って当塾(スカイプ塾)を訪ねられました。
その時のヒアリングが参考になると思いご本人の承諾を得てブログにアップしました。

私:メールで苦労されているとありましたが・・・

U:そうなんです。スクーリングの中で一番最初にやっていたときに、回りの人に比べこんなに出来ないのか、というのが、何を聴いたらよいのかわからなくなってしまって、真っ白になって、言葉に詰まってしまたんですよ。

そういう状態に陥ったのが私だけで、自分がまさかそこまで質問できないことに凄くビックリしてしまって、どのように質問したらよいのかわからないと思っています。

質問した後でCLが話してくれたことはどんなふうに展開したらよいのかわからない。

いつも核心に迫れなくて、核心の回りをぐるぐる同じような質問をしてしまう気がします。

まず、質問に関してはそういうことがわかりません。

また、自分の特徴として、CLが例えば感情を話してくれたとして、「悪いと思ったのですね」受け入れてしまうんですね。

普通はその後展開するのですけど、「そうなんだぁ」と思う自分がいて、それをどうにかしたい。

CLの悩みを自分が経験していないこと、例えば「吸収合併して部下が上司になってしまって・・・」

そういう悩みとか言われると「うわぁーどうしよう!」と平常心でいられなくなったりするんですよ。

自分に経験がないとちょっと「うわぁーどうしよう!」思っちゃうところがあって、そんな感じでちょっとロープレがすごく苦手と思っているんです。

私:んーなるほど、いろいろ話された中で仲間の方が話して、それを聞いて、自分は全然できないと思われた?(思いました、はい)

仲間の方が話したのだろうけど、普通に話すことができると思うんですよ。

ただ、キャリアコンサルタントとしてあるいはカウンセラーとして話ができているかというのとは別なんです。

そこの視点やその判断は講師の先生であればつくと思うのだけど、みなさんもわからないので、似たり寄ったりです。

ただ、止まったということは何かの意識が働いたのでは?

U:そうですね。そのときも製造業をやっていらっしゃる方で、自分の部署以外が残業が多くて、その残業を改善するために自分たちがほかの部署の仕事を任されることになって、自分たちは効率よく仕事をしているのに、なんで効率悪く仕事をしている奴らの残業を自分たちがやらなくちゃいけないんだという釈然としない思いがテーマだったんですよ。それもどうしたらよいのかわからない感じで、何もできなかったです。

私:そうですね。聴いてあげるのがいいですよ。

「釈然しないのは、自分ではないよその部門の残業まで手伝ってしなければならないのか、そんなお気持ちですか」

「釈然としない意味がわたしにはわからないので、こういう意味ですか?」

または、「釈然としないとはどんな感じですか?」と確認しても良い。

U:そうですね。逐語録で読んでわかっているのに、実際CLを目の前にすると中々言えなくて・・・

私:そうですね。CLを目の前にするとどうすればよいのか言えないですね。

先ほど核心に迫れなくてグルグルとおっしゃったのですが「核心」はないですよ。

「核心」という言葉を変えると「主訴」ではないですか?

「核心を聴かなきゃ」ではなく、肩の力を抜いてただただCLの話を確認していく。

「正解があるとかでもない」「裏の裏があるとかでもない」

U:何人かでロープレして、他の方を見ていて「私と思っているのと違う」、「核心に迫っている質問」と見えたのは、そういうことではないのですね。

私:そうですね。「その時上司をどう思いましたか?」CLが話したいようにCCがしゃべらせる、それだけなんです。

Uさん:そうなんですね、なるほど。

いかがですか?
つづきは最初の質問に少しづつお答えしていきたいと思っています。
次はロジャーズの3つの姿勢「受容・共感・一致」でCLにどうかかわるのかをお答えしたいと思います。
お楽しみに!