リフレクション(伝え返し/映し出し)

2023年11月12日 14:20

今はキャリアコンサルタント国家試験の面接試験の只中ですね。そして、これからキャリアコンサルティング技能士の試験が始まりますね。
さて、今日はロジャーズの「リフレクション」-伝え返し/映し出し-についてまとめてみました。
リフレクション(伝え返し/映し出し)

 セラピスト(以下カウンセラー)として私の見解を言えば、私は「感情をリフレクト」しようとはしていません。クライアントの内的世界について私の理解が正しいかどうかを確かめようとしているのです。クライアントがそれを今体験しているとおりに私がそれを見ているか、確かめようとしているのです。私の応答には、次のような無言の問いが含まれています。

「あなたの中でそれはこんなふうになっていますか」「私は、あなたが今体験している個人的な意味の色合いとか肌合いとか味わいを、ちゃんとキャッチできていますか」「もしそうできていなかったら、私は自分の知覚をあなたのそれに一致させたいのです」。

一方、クライアントの側から見れば、私たちはクライアントが現在体験しつつあることの鏡を提供しているのです。その鏡に映し出され、別の人の目を通して見られた感情や個人的意味は、よりシャープになっていくようです。だから私は、「感情のリフレクション」ではなく、「こちらの理解をクライアントに確かめてもらう(Testing Understandings)」とか「こちらの受け取りをクライアントにチェックしてもらう(Checking Perceptions)」という言葉を使うことを提案します。こういった言葉のほうが、より正確であると思えるからです。

 カウンセラーのトレーニングにも有益です。「リフレクト」しようとするのに比べると、相手の内的世界についての自分の理解や受け取りを確かめようとすることにほうが、応答したり質問したりする際の健全な動機となるように思います。(Rogers,1986c)

このようにロジャーズは死の前年、一般に「感情のリフレクション」と呼ばれ、ただの言葉の繰り返し、オウム返しとして誤解されたまま流布している技法の内実は、クライアントの体験世界の「鏡」になることであり、その「鏡」に映し出された相手の内的世界についてこちらの理解や受け取りをクライアントに確かめてもらうことにある、と言っているのである。

もう一つ関連して、以下のことを述べています。

「カウンセラーが消える体験」「二人でいるけど一人でいるような体験」 

カウンセラーは、自分を消す。クライアントを映し出す鏡となる。そのための道具となることに徹する。ここには職人の美学がある。

だからこそ、クライアントには「二人は二人でありながら、どこか一人である」「私たちは、私である」と感じられるのである。

「自分を消し、クライアントの鏡になることに徹する」スタイルのカウンセリングにおいて、カウンセラーはクライアントの意識からきえる。

そしてその瞬間にクライアントは自分自身と出会う。 
      (略)

人間が変化するのは、わかりやすく言うと“ひとりでぽつんといるとき”である。

掻い摘んで紹介しましたが、カウンセリングはCCがCLの鏡になってCLが自分自身に向き合う役割。
これが来談者中心療法の肝なんですね。いかがでしょうか。
出典「カール・ロジャーズ カウンセリングの原点」著者諸富祥彦(角川選書)