フォーカシングについて

2024年04月11日 14:26

キャリアカウンセリングの勉強を始めた頃に初めて手にした本「はじめてカウンセリング入門(下)ーほんものの傾聴を学ぶ」諸富祥彦著を久しぶりに読んで「フォーカシング」の説明が、私のブログ「ノウハウ集Q4-9:キャリアカウンセリングの傾聴力にプラス想像力・イメージ力をつけるとは?」に似ていると感じ、改めてフォーカシングについて紹介したいと思います。

フォーカシングとのつながりで言えば、「カウンセラー自身が自らフォーカシングしながら、クライアントを傾聴していく姿勢」

フォーカシングとは、一言で言えば、自分自身の内側に深くていねいにふれていく姿勢のこと

うまくいくカウンセリングと失敗するカウンセリングとでは、その最初の数回のうちにははっきりとした違いが出てきます。

その違いとは、カウンセラーの技術のレベルでも、クライアントの自己理解の程度でもありません。

実は、重要なのはクライアントの「話の内容」ではなく、「話し方」、すなわち、クライアントが「自分の内側にていねいにふれながら話すような話し方をしているかどうか」であること、

この結果をもとに、ジェンドリンらは、・・ (略)・・すなわち「内面的な自己探索をともなう語り」こそ、カウンセリングの核心があると考えて、そこに焦点を当て始めたのです。


5つのスキル(byアンワイザー・コーネル)

①「認める」何が出てきても、認める。ただそのまま、認める。(もっとも重要な姿勢)

②「間を取る」何が出てきても、ただそのまま認める、ながめる姿勢を保持していくと、おのずと、自分とそれらの「感じ」とのあいだに「距離」「間」がとれてきます。

③「思いやりを持って、問いかける。そして何かが出てくるのを待つ

④「受け取る」自分の内側にある感じ(フェルトセンス:なぜか気になる感じ、漠然とした違和感)が何かを語り始めたら、それがどんなものであれ、やさしくていねいに受け止める。

⑤「内側に響かせる」自分が内側から出てきた言葉や、イメージ、動作などを、まずそのまま受け取ったら、次にそれがほんとうに自分にしっくりくるかどうか、確かめるようにして内側に響かせる。

こうして、①から⑤を順不同で繰り返しながら、内的な自己探索をおこなっていくのが、フォーカシングなのです。

以上です。

私のブログのノウハウ集Q4-9「CCの心を空にしてCLの言葉を聴きイメージする。イメージできないからそのことを聴き、CLから返った言葉からまたイメージを広げながら進めることでCL自身になれた時、CLをより深く理解できる」ことと繋がり、そのイメージを投げかけることでクライアントが自己探索が始まり、気づきが生まれていたのかも知れませんね。

10年以上経ち改めてフォーカシングを読んで、多少フォーカシングのような関わり方ができていたのかも知れません。

いかがでしょうか?