CDA2次試験経験代謝の実際について

2015年07月21日 07:35

やっと梅雨明け宣言がでましたが、今朝は雨です。

さて、前回のつづき「ロープレの場では何をどうすれば良いの?」に答える前に、
キャリアカウンセリング現場では「経験代謝」をどう活用しているのか見てみましょう。

例えば、学生の自己PRを考えるとき、頑張ったことの出来事を一緒に考えます。
「オーストラリアに留学したことです」
「アルバイトリーダーを任されたことです」
「サークル活動で大学祭の実行委員を任されたことです」
など
私が学生に
「どうしてそうしたかったのですか」
「困ったことはありましたか」
「その時どう取り組まれたのですか」
ここで経験を再現し、経験したことの意味を一緒に考えます。

はじめは結果や成果しか言えなかった学生が経験代謝サイクルを回している内に、
「どうしてそうしたかったのか」「どんな苦労があったのか」を語り始め、
「どう乗り越えたのか」1つ1つ再現してくれます。
言い尽くされた頃を見計らって
「あなたはその経験によって何を学んだのですか?何を身に付けたのですか?」

自問自答がつづき、やがて目を輝かせ
「私は・・・の経験から・・・であることがわかり・・・を学ぶことができました」
と言ってくれます。
これが「意味の出現」ですね。
自己概念と経験の重なり合いが深まった瞬間です。

最後に
「それがあなたの経験によって成長した証ですね、ではあなたはどういう人ですか?」
ここでも一緒に考えます。
「私はどのような言語、文化、価値観をもった人でも尊敬心をもって応対ができる人間です」
自分(自己概念)がわかれば、これを自己PR(軸)として前向きに就活に取組むことができ、
「意味の実現」に向けて自己概念が成長して行くことになるのだと思います。

ただし、1回の面談でここまで終わることは希で、2回、3回と面談はつづきます。
それには
(1)信頼できるCDAの存在(関係構築)
(2)自分のことを見つめる時間と空間
(3)CDAの傾聴スキル(1人になれる)
(4)CDAの自己概念の成長を促す「経験代謝」スキル

が大切な条件だと思います。

いかがですか?
次はロープレから見た「経験代謝」を考えたいと思います。

では!
(つづきはこちら)