CDA2次試験「一致について」

2016年01月01日 11:38

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

年末から「一致」のイメージ図を作っていました。本日初公開します。

この図の説明を諸富祥彦著「ほんものの傾聴を学ぶ」から紹介します。

カウンセラーは自分の心を空にして、CLの心のひだをていねいに聴いていくと同時に、CLの視点に立って、その心の中に深く沈潜していくとき、同時に自分自身の心の深いところで発せられてくるさまざまな心の声や動きに、ていねいに意識を向けて、耳を澄ませていく、という二つのことを同時進行で進めていきます。

つづけます

つまり、自分の心を「空」にして、CLのこころに耳を澄ませるとともに、自分を捨ててCL自身になりきり、CLの心の中に深く沈潜していくそのときにこそ、自分自身の深いところから発せらてくる声にも同時に耳を澄ませていく。この、一見矛盾する二つの傾聴(CLの心の内側への傾聴と、自分の心を空にしてCLの話を聴いているときの自分自身の心の内側への傾聴)を同時に行なっていくいくのです。このような姿勢を「一致」と言います。

いかがでしょうか?・・・少し感じは分りますね。

ところで、年末Iさんから「自己一致は二つあるのですか?」と質問を受けました。
上記のようなカウンセラーの姿勢の「自己一致」とカウンセリングが成功した時のCLの自己概念と経験の「自己一致」と混同しますね。
本日から「一致」と「自己一致」を区別して使うことにします。

今年も頑張りましょう。応援しています。

(つづきはこちら)